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アシストの意味とは?サポートやヘルプと違う?自転車・サッカー・バスケ関係の使い方も解説

アシストとは「手助けすること」

新人

アシストって、パズドラのアシスト設定のアシストですか?以前のスキル継承のことですよね。ビジネスにはあんまり関係なさそうな気が・・・
パズドラでは「ベースモンスター」を「アシストモンスター」が手助けして、2つ目のスキルを使えるようにするよね。ビジネスでも誰かを助けることはよくあるでしょ?

先輩

新人

なるほど!僕は毎日残業になっちゃった仕事を先輩にアシストしてもらってますね。いつもありがとうございます!

パズドラのアシスト設定はモンスターの使い勝手をよくして戦略の幅を広げてくれるシステムのことです。ゲーム好きの後輩君にはゲームのたとえがわかりやすかったようですが、ビジネスでも「手助けすること」という意味で使われる言葉です。

ビジネスではどのように「アシスト」を使っていくのか、意味や例文を確認していきましょう!

アシストの意味をチェック

「手助けすること」という意味をもつ「アシスト」ですが、ビジネスではどのように使われているのでしょうか?英語での意味も気になりますね。「アシスト」の意味や使い方について詳しくみてみましょう。

アシストの英語は「assist」

「アシスト」は英語表記すると「assist」。「assist」にはいろいろな意味がありますが、ここではビジネスに関係するものを中心に紹介します。

assist
【自動】
・支援する
・(~に)力を貸す
(~を)手伝う
・(~の)助けとなる
・役に立つ

【他動】
・〔補助的に人を〕手伝う
・手助けする
・力を貸す

【名】
・助力

上司

自動詞と他動詞は目的語があるかどうかで見分けられるよ。たとえば、「先輩君が手伝う」なら自動詞で、「先輩君が後輩君を手伝う」なら他動詞だ。

ビジネス用語のアシストって?

ビジネスは自分ひとりでは回せません。特に大きなプロジェクトでは多くの人が関わり、協力しながら仕事をこなすことになります。

誰かが忙しくて、自分の手が空いているときには率先して手伝いに回ることが暗黙の了解になっていたり、上司から手伝いに回るように指示されたりしますよね。

皆さんも、自分が忙しい時に誰かに手伝ってもらったり、逆に、忙しい人の仕事を手伝いに行ったりした経験があるのではないですか?

このような手伝いをすることが、ビジネスでのアシストになります。

アシストの使い方・例文

ビジネスでのアシストは誰かの仕事を手伝うこと。でも、漠然と手伝いといわれてもイメージしにくいかもしれませんね。例文をもとにアシストの使い方を考えてみましょう。

例文①

さりげないアシスト

先輩

お電話ありがとうございます。CHEWY社です。はい、新人でございますね。お待ちください。
A社さんいつもお世話になっています。先週の打ち合わせの件ですか?あ、はい!少しお待ちください・・・・(打ち合わせ資料どこだっけ?折り返した方がいいかなぁ。どうしよう・・・)

新人

先輩

(A社から先週の打ち合わせの問い合わせか。なら、資料が必要よね。
新人君、資料どうぞ。用意したから使ってね!
(先輩!ナイスアシスト!)資料準備できたので大丈夫です。ご用件をどうぞ。

新人

先輩は後輩君が復唱する電話の用件を聞き、後輩君が必要とする資料を用意してくれました。おかげで後輩君はスムーズに電話対応することができましたね。このときの先輩の行為が「アシスト」です。

また、電話のやり取りの一番最初に、先輩が誰にかかってきた電話なのか復唱していましたね。先輩が復唱したことで、新人君は自分にかかってきた電話であることをいち早く認識し、電話に出る体制をとることができました。

何気ない復唱ではありますが、後輩君の助けになっているので、これも「アシスト」といえますね。

例文②

誰かの仕事を直接手伝うアシスト

上司

今度のイベントの運営責任者を新人君に任せてみようと思うんだ。でも、新人君は大きなイベント運営の指揮を執った経験がないから、先輩君がいろいろアシストしてやってくれ。
新人君の相談にのったり、準備の手伝いをしたりすればいいんですよね?

先輩

上司

うん。新人君は仕事が丁寧だし、段取りするのも得意だから運営責任者向いてると思うんだ。ただ、焦るとパニックになりやすいからちょっと心配だ。後輩君を安心させてやってくれ。
この例がビジネスで一番想像しやすいパターンの「アシスト」かもしれませんね。誰かの仕事を直接お手伝いすることを「アシスト」といっています。

アシストの類語!「サポート」や「ヘルプ」と意味の違いはある?

ここまで「アシスト」について詳しく説明してきました。けれど、この例文は「サポート」や「ヘルプ」に言い換えても意味が通じるんじゃない?と思った方もいたかもしれませんね。

「アシスト」と「サポート」や「ヘルプ」は何が違うのでしょうか?それぞれのニュアンスの違いを確認してみましょう。

サポート

「サポート」は間接的に支援や応援することをいいます。

手を貸すという点では「アシスト」と同じです。しかし、手の貸し具合が異なり、程度を比較すると、アシスト>サポートとなります。

サポートの例

上司

先輩君はB社の社長の娘さんのB子ちゃんと幼馴染なんだってね。たまたま商談中の雑談でそのことが話題になって、B社の社長の機嫌がとってもよくなったんだよ。
B子とは子どもの頃の習い事が一緒で、よくお互いの家に遊びに行ってて、今でも時々遊んでる友達ですけど・・・B子のお父さんってB社の社長さんだったんですか?

先輩

上司

偶然ってすごいねぇ。先輩君のサポートのおかげでいい返事がもらえそうだよ!先輩君が関わってる取引なら前向きに検討してみるってさ。

ヘルプ

「ヘルプ」はしっかり、たっぷり助けることをいいます。手助けレベルを比較すると、ヘルプ>アシストです。

ヘルプの例

新人

印刷所の締め切りは明日なのに、イベントパンフレットの原稿がまだ手つかずです!先輩、ヘルプお願いします~!!
はぁ~!?手つかずってどういうことよ!?とりあえず、私は締め切りをどこまで伸ばせるか、印刷所に交渉の電話をするから、新人君は必要な資料を用意しておきなさい!

先輩

上司

「アシスト」は手が足りないときにちょっと手伝う。わからないところを少し助ける。というときに使う言葉だよ。

身近なところでもアシストが使われている

「アシスト」が使われるのはビジネスだけではありません。暮らしが便利になる「アシスト」、連携プレーにおける「アシスト」…。いろいろあります。あなたの日常に「アシスト」がないか、探してみましょう!

自転車の「電動アシスト自転車」

「電動アシスト自転車」は、電動機(モーター)が人力による走行を補助してくれる自転車のことです。乗っている人がペダルをこがないと電動機は作動しません。

先輩

電動アシスト自転車は、電動機が人力走行をちょっと助けてくれるから「アシスト」。人がペダルをまったくこがなくても電動機の力だけで走行できる自転車は、電動アシスト自転車と区別して電動自転車と呼ばれるわ。

自動車の「スマートアシスト」

「スマートアシスト」は自動車につけられた予防安全機能の呼び名です。

一定の条件下で自動車の衝突を避ける。または、衝突してしまった場合の被害を小さくする。など、運転手の安全運転をアシストしてくれます。

上司

「スマートアシスト」は運転手に代わって運転してくれる機能ではなく、あくまで運転手の運転を補佐するものだよ。だから「アシスト」なんだね。

サッカーで得点前のパスをする「アシスト」

サッカーファンなら「アシスト」はなじみの言葉ですよね。サッカーでは次のような条件を満たしたパスが「アシスト」といわれます。

・得点直前に出されたパス
・パスを受けた得点者がツータッチ以内にシュート

新人

サッカーでは得点にからむ直前のパスのことを「アシスト」と呼ぶよ。でも、得点者がパスを受けてからドリブルなどをした場合は、パスが得点の助けになったとはみなしてもらえず、「アシスト」にはなりません。
サッカーでの「アシスト」はパスだけでなく、そのパスを出した選手自身も「アシスト」と呼ばれるわ。

先輩

バスケで得点に貢献するパスを出す「アシスト」

バスケでの「アシスト」はパスをもらった選手がそのままシュートできるタイミングで出されたパスのこと。シュートが成功し、得点した場合にそのパスが「アシスト」となります。

サッカーと違い、パスをもらった選手が自分のタイミングでシュートできるようにワンドリブルしたとしても「アシスト」と認めてもらえます。

新人

パスを受けた選手がディフェンスをかわす目的でワンドリブルしてシュートした場合。パスが直接得点の助けになったわけではないとみなされて、「アシスト」にはなりません。
バスケでも「アシスト」になるパスを出した選手を「アシスト」と呼ぶわ。

先輩

医療系サービスの「メディカルアシスト」

「メディカルアシスト」は東京海上日動あんしん生命が契約者や被保険者、その家族向けに無料で提供している医療アシスト・サービス。

現役救急専門医とベテランの看護師が365日24時間、利用者の健康に関する悩みの相談にのってくれます。

急な体調不良・ケガの対処方法、休日や夜間に診てもらえる病院・診療所の案内。転院時や患者移送する際の手配代行などのサービスを受けることができます。

上司

困ったときに相談にのってくれる専門家がいるというのは心強いよね。いざというときに助けてくれるところが「アシスト」だ。

アシストと一緒に覚えたいビジネス用語

「アシスト」に組み合わせて使いたいカタカナ語がいくつかあります。

カタカナ語をむやむやたらと連発するのは、「うざいやつ」と思われてしまうのでおすすめできません。しかし、適度にカタカナ語を組み合わせて、正しく使用できるビジネスマンはかっこいいですよね。

「できるやつ」と周りからみてもらえるように、「アシスト」と相性がいいビジネス用語も覚えてみましょう。

アサイン×アシスト

アサインの意味:仕事や部屋などを割り当てる・参加する・人員を確保する・了承する

上司

新人バイトが来週から入るんだ。なるべくベテラン君と同じシフトになるようにアサインしておくから、新人が困ってたらアシストしてあげて。
アサインは意味がたくさんあるので、使用できるシチュエーションが多くありますよ。詳しくは下記の記事で紹介しています。
ビジネスでも使われるアサインの意味は?語源・使い方・用例をたっぷり解説します

ディスカッション×アシスト

ディスカッションの意味:議論

先輩

新人君って自分の意見を発表するのが苦手みたいで、ディスカッションではあんまり目立てないのよ。でも、ディスカッション中の時間管理とか、みんなの意見をまとめるとか、進行のアシストは上手なのよね~
ディスカッションは意見を出し合ってコミュニケーションをとること。意見を無理矢理戦わせたり、結論をどうでも出さなければならないということはないので、身構えずに意見を発表できます。

詳しくは下記の記事で確認してください。
ディスカッションって?テーマや進め方、英語表現やディベートとの違いまで徹底解説!

ロードマップ×アシスト

ロードマップ意味:目標を達成するまでの行程表

上司

新人君がロードマップ作成に手こずってるようだ。すまないが先輩君、仕事の手がすいたらアシストに行ってやってくれ。
ロードマップは道路地図のことではありません。文章だけでは理解が難しい作業工程を可視化し、わかりやすくしてくれるものです。

ロードマップの書き方など詳しくは、下記の記事で紹介しています。是非読んでみてください。
ロードマップの意味とは?書き方・作り方のポイントから混同しやすい類語まで徹底解説!

互いにアシストしながら仕事を進めよう!

ひとりでなんでも完璧にこなせるハイパービジネスマンはそうそういないですよね。困ったときにはお互い様です。

自分の仕事に余裕があるときには積極的にほかの人のアシストに回り、自分の仕事に手が足りないときにはアシストしてくれる人を回してもらえるように、上司などに相談してみましょう。

アシストを頼むときには切羽詰まってからではなく、早めの相談が断然おすすめですよ。