『費用対効果』とは?ROIとの意味の違いは?算出方法、類語、英語、使い方も紹介

『費用対効果』とは『かけた費用に対して得られる効果』という意味

先輩

調査の準備段階でかなりの予算かかってると思うんだけど、これじゃ費用対効果が低くなりすぎない?
でも、今回の商品は発売されればかなりの反響があると思うんで、このくらいの調査はしておきたいんですよね。

新人

先輩

でも、ちょっと心配だから、もう一度算出して見せてくれる?

『費用対効果』とは、商品開発や販売活動などにおいて、かけた費用に対しどのくらいの効果が得られるかを指す言葉です。

ビジネスシーンにおいて、かけた費用分の効果を求めるのは当然のことであり、会話の中でもよく登場する言葉です。また、その効果は数字としても算出されます。

ここでは、『費用対効果』の意味を明確にするとともに、その算出方法や似た言葉との違い、会話での使い方についても学んでいってください。

『費用対効果』の意味

『費用対効果』は、なんらかの商品や行動にかけた費用により得られる効果を意味する言葉です。

例:

毎日の業務で、『伝票の手書き→パソコンへ入力→発注完了→伝票のファイリング』の手順で作業をしている。手書き、入力、ファイリングまでの工程が多く、手間が取られている。この作業を効率化するために、20万円をかけて発注システムを導入した。

20万円という投資をしましたが、この結果、入力の時間が短縮でき、履歴はシステム上に登録されるためファイリングも不要に。人件費の削減やファイルを保管する手間が省けたとなれば、価値はあったということになります。

このように、費用をかけて、得られる効果があれば、『費用対効果があった』と解釈できるわけです。

『費用』はお金だけではない!

『費用』と聞くと『お金』がまっさきに頭に浮かびますよね。

しかし、『費用対効果』の場合は『費用=コスト』と考えます。そして、コストには次のようなものがあげられます。

■お金
■時間
■思考力
■体力
■ストレス

『時間をかけたのに成果が得られなかった』という状態は、『費用対効果』がなかったことになるわけね。

なお、『コスト』については次の記事で詳しく解説しているので、『費用対効果』をより理解するためにも、ぜひあわせて読んでみてください。
コストとはどんな意味?ビジネスでの使い方、費用対効果などの関連語も解説

『費用対効果』の使い方・例文

『費用対効果』は、数値として算出して、効果があるのかないのかを比較したり検討したりするものです。そして、使い方にも一定のパターンがあります

■~が高い/低い
■~がある/ない
■~が見込める/見込めない
■~が期待できる/期待できない
■~を算出する など

では、これらを使った例文を見てみましょう。

例文1

在庫管理システムを導入することで、作業時間が短縮されるだけでなく、人件費や在庫の削減にもつながるため、費用対効果はとても高いといえます。

例文2

どのくらいの費用対効果が見込めるか、来週までに算出して報告してください。

例文3

今回のプロジェクトでは、広告費は多くなったものの、かなりの費用対効果があるだろう。

『費用対効果』の類語

『費用対効果』の言い換え表現としては、次の言葉があげられます。

『費用対効果』の類語(言い換え表現)

・対費用効果
・コストパフォーマンス

ただし、コストパフォーマンスは、『満足度』という意味もあるので、『費用対効果』の言い換え表現として使いたい場合は、前後の文脈を考えなければいけません。

なお、コストパフォーマンスについては、次の記事で詳しく解説しているので、あわせて読んで参考にしてください。
「コスパがいい=安い」は間違い?コスパの意味や使い方の注意点など徹底解説!

『費用対効果』と『ROI』の違い

『ROI』はReturn on Investmentの略で、日本語では『投資利益率』といいます。

『費用対効果』は、かけた費用に対してどのくらいの効果があったのかを金額で出します。一方、『ROI』は、利益率なので、『%(比率)』で出します。

『費用対効果』と『ROI』の算出方法

『費用対効果』と『ROI』の、基本的な計算式は次のとおりです。

【費用対効果(単位:円)】
(効果が見込まれる金額)-(投じた費用)

 

【ROI(単位:%)】
(効果が見込まれる金額)÷(投じた費用)×100

『費用対効果』の英語表現

『費用対効果』を英語で表す場合、『費用=cost』を使います。

そして『対効果』の部分は、『効果的な働き、効率の良さ』を意味する『efficiency』、『有効性』を意味する『effectiveness』を使います。

■cost efficiency(費用の効率性)
■cost effectiveness(費用の有効性)

そのほか、類語でも紹介したコストパフォーマンス(cost performance)でも通じるので、あわせて覚えておくと便利です。

『費用対効果』を考慮して仕事を進めよう

どんな場合でも、無駄なお金や時間は使いたくないものです。特に、金銭に関わる『費用対効果』は、会社の利益にも影響を及ぼすということを頭にいれ、日々の業務をこなしていきましょう。