コストとはどんな意味?ビジネスでの使い方、費用対効果などの関連語も解説

コストとは「費用」という意味

上司

前に〇〇コストみたいな、コストがつくカタカナ語をいくつも勉強したよね。覚えてる?
いわれてみればそんな言葉もあったかな~って気もしますが、忘れちゃいました。そもそもコストって何ですか?

新人

上司

そんな堂々と忘れましたなんていわないでくれよ。じゃあ今回は、コストと関連語について説明するから、しっかり勉強して覚えてくれよ。

コストは「費用」という意味

どんなビジネスをするにしてもコストは無視できないので、非常に重要なカタカナ語ですね。

ビジネスに登場するコストの関連語についてもくわしく学び、社会人としてレベルアップしましょう!

コストの英語スペルは?意味は?

コストは英語で書くと「cost」。「cost」は「con-(共に)」と「st(立つ)」をくっつけた単語です。

「共に」「立つ」というニュアンスをもつ「cost」は、次のような意味になります。

cost
費用
・原価
・経費
・代価
・犠牲
・代償
・損失
・訴訟費用
・~に負担をかける
・犠牲を払わせる
・高くつく

「cost」は「活動と共に、負担が発生すること」という意味を核にもっています。

カタカナ語のコストの意味は?漢字だと?

英語の「cost」には「活動と共に、負担が発生すること」という意味合いがありましたね。

カタカナ語のコストも同じニュアンスをもち、次のような意味になります。

コスト
費用
・原価
・生産費
・物の値段

コストを漢字で言い換えできるように覚えておきましょう。

英語の「cost」は、動詞としても使われて「~に負担をかける」などの意味をもっています。

しかし、カタカナ語のコストを動詞として用いることはありません。名詞の意味だけです

コストはお金だけではない

ビジネスでもプライベートでも、何かを始める前にはどれだけのコストがかかるのかを正しく見積もる必要があります。

でも、コストはお金だけだと思っていませんか?

金銭的なコストの見立てだけで作業を始めると、途中で何かが足りなくなって計画が頓挫してしまいますよ。コストを正しく理解しましょう!

お金・時間・思考力・体力・ストレスがコストに含まれる

費用というとかかるお金をイメージする人が大半だと思いますが、コストに含まれるのはお金だけではありません。

コストには、次のようなものが含まれています。

お金:何かをするために必要なお金
時間:何かをするために必要な時間
思考力:何かをするために必要な思考力や集中力
体力:何かをすることで発生する手間や肉体的な疲労
ストレス:何かをすることによって起こる不安などの精神的な苦痛

思考力と体力を回復させるためには、睡眠など休息の時間が必要ですよね。そのため、思考力と体力は、時間的なコストに含められる場合があります。

コストはバランスが大事

コストは少ないほうがいいと考えがちですが、そうとも限りません。

コストを見積もるときには、お金・時間・思考力・体力・ストレスそれぞれのバランスをとることが重要です。多方面から検討して、最適な計画を立てましょう。

コスト削減でありがちな失敗例1:ソフトウェア制作の作業確認

たとえば、ソフトウェアの制作には、工程の要所要所で問題がないか確認する作業が必要になります。

この確認にかかる時間や手間を節約するために、確認回数を減らし、確認工程も簡略化したとしましょう。

その結果、重大なミスを見落としていたら、大幅なやり直しが必要になります。確認にかかるコストを削減しても、失敗を取り返すために大変なコストを追加で払う羽目になったら本末転倒ですよね。

コスト削減でありがちな失敗例2:外注費

ある仕事を外注するか、自社で行うかを検討したら、自社でやるほうが金銭的なコストが少なくなったとしましょう。

その仕事を自分のノルマですでに一杯いっぱいになっている社員に任せたらどうなると思いますか?

社員は疲労とストレスでパンクしてしまいますよね。外注費を惜しんで社員を潰してしまったら、その先の仕事に大きな支障が出てしまいます。自社の作業力にどの程度の余裕があるのかを正しく見極めていないと起こる失敗です。

何かを始める前におさえたい〇〇コスト・コスト〇〇

コストには前か後に別の言葉をつけて、〇〇コストやコスト〇〇のようにした関連語が複数あります。

どの言葉もビジネスによく登場する重要なワードです。

実は、以下に紹介する関連語は、以前にほかの記事で学んだカタカナ語ばかりなんですよ。覚えているという人は復習として、忘れてしまった人は今度こそしっかり覚えるために読んでみてください。

解説の下にはリンクをつけておきました。それぞれのワードをくわしく説明している記事につながっています。そちらも確認してみてください。

イニシャルコスト

「イニシャルコスト」は「初期費用」という意味。

「初期費用」というのは、何かを始めるときにかかるお金のことです。イニシャルコストはビジネスだけでなく、引越しや車の購入などプライベートでもよく使うワードです。

イニシャルコストとは?ランニングコストとの違いも含めてわかりやすく解説!

ランニングコスト

ランニングコストは「継続することでかかる費用」という意味です。

企業の場合は、設備や建物などを維持する費用や運営費、消耗品にかかる費用などがランニングコストになります。

ランニングコストの意味とは?イニシャルコストとの違いは?日本語・英語の使い方も徹底解説

アイドルコスト

アイドルコストは「作業していない時間に発生している費用」のこと。

たとえば、今回の新型コロナでは多くの企業や店舗が休業を余儀なくされました。営業できないのに人件費や家賃などの経費は発生するので、問題になっていますよね。これがアイドルコスト。

アイドルコストは、利益をまったく生み出さないため完全に無駄なコストです。

また、営業していても仕事が少ないなどの理由で、設備や従業員の作業が止まっている時間があるケースも考えられます。この場合も、仕事が止まっていた間にかかる費用や業務を再開するためにかかる費用はアイドルコストになります。

アイドルコストとはどんな意味?英語や使い方、具体例もわかりやすく解説

スイッチングコスト

スイッチングコストは「切り替えにかかる費用」のこと。

今使用している設備や契約しているサービスを止めて、新しい設備やサービスに切り替えるときにかかるコストがスイッチングコストです。

スイッチングコストとはどんな意味?心理的コストって?高い例・低い例を解説

コストパフォーマンス

コストパフォーマンスは、費用と得られる効果を比較したときに「どれだけお得と感じられるか」を意味する言葉です。

払ったコストに対して、どのくらいの効果が得られるのかをみるときに使います。

コストパフォーマンスの意味とは?言い換え・類語表現って?仕事で役立つ用語の使い方、計算方法を解説

覚えておきたいコストの関連語

コストには、〇〇コストやコスト〇〇のほかにも、コストとセットで使われることが多い関連語があります。こちらも重要な言葉なのでしっかり習得しましょう。

コストと費用対効果の意味の関係

費用対効果は、投入したコストに対してどれだけの効果が得られるかを表すものです。

コストの継続的な投入を止めると効果が出なくなってしまうものが、費用対効果の対象になります。たとえば、今日のお買い得商品を宣伝するチラシ広告は、次の広告を出さなければ効果が消えてしまうため費用対効果の対象です。

対して、一回コストを投資するだけで長く効果が続くものは、費用対効果には含めません。同じ広告でも、お買い得商品の広告ではなくブランドイメージを宣伝するものだったとしましょう。この場合は、継続的な広告をしなくてもある程度は中長期的に効果が残るので、費用対効果の対象になりません。

コストとリソースの意味の関係

リソースは「経営資源全般」のこと。

個人や組織が保有しているものがリソースです。そのリソースを何かの目的で消費すると、使われてなくなったリソースはコストと呼ばれるようになります。

くわしくは、下記の記事を読んでみてください。
リソースとは?ビジネス・ITにおける意味って?関連語や使い方もチェック!

コストの使い方・例文

コストには、お金・時間・思考力・体力・ストレスが含まれているんでしたよね。コストは、ビジネスで日常的に用いられる言葉です。

ビジネス会話でどのように用いられるのか、例文でイメージしてみましょう。

例文1

部下

新しい機械の導入を提案するんですか?
そうだよ。設備の入れ替えがもたらすコストと、それによって得られる利益の見積もりを出して役員会を説得するんだ。

工場長

例文2

新人

新規事業のコストが膨らんでいますよ。
この程度のコストの増加なら予想の範囲内よ。

先輩

新人

コストを抑えたほうがいいんじゃないでしょうか?
コストを払いすぎているわけじゃないんだから大丈夫だって。今は、コストを意識し過ぎてプロジェクトの進行に遅れが出るほうが問題になるわ。

先輩

コストの意味を考えて労働の無駄をなくそう!

金銭的な費用だけがコストになるのではありません。時間や労働者の体力、思考力、ストレスもコストに含まれます。

コストの意味を正しく理解していとないと、途中で作業に必要な何かが足りなくなって仕事が頓挫してしまうケースも。コストを削減するつもりでも、莫大な追加コストが必要になっていたら意味ないですよね。

正しくコストを把握して、労働の無駄を省きましょう!