ニーズとはどんな意味?ビジネス会話での使い方って?ウォンツとの違いも解説

ニーズとは「必要」という意味

新人

ニーズニーズですよ!それでなんとなくいいたいことがわかる言葉なので、ほかに意味なんかありません。
なんとなくって・・・社会人としてそれじゃあ困るだろう。

上司

新人

困るんですか?じゃあ今日覚えるので教えてください!

ニーズは「必要」という意味のカタカナ語です。

ビジネスは、必要としてくれる人がいなければ成り立ちませんよね。そのため、ニーズはビジネスで無視できない重要なワードになっています。

ビジネス会話にも頻繁に登場するので、新人君みたいに「ニーズはニーズ」なんていっているようではビジネスマンは務まりませんよ。

知識不足で困った事態にならないように、ニーズについてくわしく学んで、社会人としてレベルアップしましょう!

カタカナ語のニーズの意味は?

ビジネスシーンでのニーズは、マーケティング用語として使われるのが一般的です。でも、まずはニーズという言葉そのものの意味を確認しましょう。

カタカナ語のニーズは、次のような意味をもつ言葉です。

ニーズ
欠乏を感じている状態のこと
・必要
・要求
・需要

経済の話でニーズが登場したときには、新興工業経済地域(シンガポール、香港、台湾、韓国、メキシコ、ブラジルなど)を意味する場合があります。

マーケティングでおさえたい「ニーズ」がつく言葉

プライベートの会話では、ニーズを分類して使うケースはほとんどありませんよね。

でも、ビジネスではニーズの定義を細分化し、それぞれ個別に把握する必要があります。マーケティングで重要な〇〇ニーズをひとつずつみていきましょう。

顧客ニーズ

顧客ニーズは、顧客が必要としている状態のこと。

顧客が自覚している必要性や欠乏感もあれば、まだ顧客が気づいていないニーズもあります。

顕在ニーズ

顕在ニーズは、顧客が自覚している必要性や欠乏感

顧客が自覚しているニーズなので、企業が把握するのは簡単です。

しかし、ライバル企業も同じニーズを把握しているはず。競合他社が、似たような商品やサービスを売り出してくるケースが多いため、顧客ニーズを満たすだけでは市場競争を優位に進めるのは難しいです。

潜在ニーズ

潜在ニーズは、顧客がまだ気づいていない必要性や欠乏感

まったく無自覚の場合もあれば、不満は感じているものの何がどうなってほしいか、具体的な形にはなっていないニーズもあります。

顧客本人も自覚していないため、企業が潜在ニーズを把握するのは難しいです。

潜在ニーズはビジネスチャンスの宝庫

うまく潜在ニーズを読んだ商品やサービスを作り出せると、それまで顧客ターゲットに入っていなかった人を取り込めるようになります

たとえば、スマホのゲームアプリは、いつでもどこでも手軽に遊べる便利なアイテムです。この商品が登場したことで、ゲーム市場は通勤電車などで暇な時間を過ごしていたサラリーマンを新たな顧客ターゲットにできました。

潜在ニーズは、ライバル企業が少ないので、市場の優位を確保しやすいというメリットもあります。

基本的ニーズ

基本的ニーズは、人が生活していく上で最低限必要とするものです。

一般的には、食糧や衛生的な飲料水・雨風をしのぐ住居・暑さ寒さを和らげ身を守る衣類・衛生設備・輸送手段・保健医療・教育・雇用機会など。基本的人権として挙げられるようなものが基本的ニーズといわれます。

ビジネスの場合は、顧客が最低限必要しているものを基本的ニーズと考えてください

副次的ニーズ

副次的ニーズは、基本的ニーズが満たされた後にさらに必要だと感じるものです。「もっとこうだったらいいのにな」が副次的ニーズ。

顧客の基本的ニーズと副次的ニーズは、分けて把握し優先順位をつけることが必要です。

機能的ニーズ

機能的ニーズは、製品がもつ機能によって満たされる必要性

製品の機能は、ライバル企業にマネされてしまうケースがよくあるため、機能的ニーズを満たすだけでは市場の優位性を長期間維持するのは難しいです。

情緒的ニーズ

情緒的ニーズは、機能面だけでは満足できない感情面での必要性のこと。

たとえば、旅先で一泊するとしましょう。宿泊するだけならカプセルホテルやビジネスホテルでも十分ですが、伝統と格式ある高級旅館に泊まるお客さんがいるのはなぜだと思いますか?

数ある宿泊先の中から高級旅館を選ぶ人は、ただ寝る場所を確保したいだけでなく、日常的な生活では味わえない特別感を求めているのでしょう。

ステイタスを重視する顧客には、機能面だけでなく情緒的な欲求も満たせる製品やサービスを提供するのが有効です。

ニーズとセットで覚えたいウォンツ・シーズとは?

ウォンツとシーズは、ニーズとセットで使われるケースが多いビジネス用語です。それぞれの意味をおさえておきましょう。

ウォンツ:欲求
シーズ:消費者のウォンツやニーズを満たすために、企業が開発する技術や特殊素材、アイディアなど

必要のニーズと欲求のウォンツは意味が似ていますよね。この2つのニュアンスの違いや関係性は、定義する人によって少しずつ変わってきます。

下記の記事でくわしく紹介しているので、こちらも読んでみてください。
ウォンツとは?ビジネスやマーケティングにおける意味って?ニーズ・シーズとの違いも解説

使い方はコレ!よく用いられるニーズの言い回し

ニーズは「欠乏を感じている状態のこと」という意味でしたね。ビジネス会話でよく登場するニーズの使い方を例文でイメージしてみましょう。

ニーズがある

例文

上司

メンズコスメは、父の日のプレゼントのニーズがあるみたいだね。先輩君のアイディアを採用したギフトが大あたりしているよ!
子どもは、かっこいいお父さんが大好きなんですよ。

先輩

「ニーズがある」とは「需要がある」という意味です。

ニーズに応える

例文

上司

小学生の子がいる親御さんには、夏休みの自由研究をどうしようという悩みがあるんだ。親御さんのニーズに応える企画を考えよう!
フェリーの船長さん体験はどうですか?夏休みの想い出づくりのついでに船の勉強もして、自由研究を片付けちゃうんです。

新人

「ニーズに応える」は「需要に応える」という意味。

ニーズを満たす

例文

先輩

保険員の仕事は、顧客のニーズを満たすことじゃないわ。なんだかわかる?
何度も教えてもらったので、もうわかりますよ。顧客の期待を上回る提案をするんですよね。

新人

「ニーズを満たす」の意味は「需要を満たす」です。

ニーズに合わせて

例文

社長

ここ数年の業績悪化は深刻だ。うちの会社も、顧客のニーズに合わせてビジネスモデルを変える必要があるね。
時代に合ったビジネスモデルを検討しましょう。

部下

「ニーズに合わせて」は「需要に合わせて」という意味で使われます。

ニーズの英語スペルは?意味は?

ニーズは英語表記すると「need」。「need」の語源は「必要」という意味の古英語「nēd」です。「need」には、次のような意味があります。

need
必要
・入用
・要求
・必要なもの
・難局
・窮乏
・貧困

必要があってほしいものがひとつのときには「need」。複数のときには「needs」と表記します。

日本語では、欲しいものがひとつでも一般的には「ニーズ」というので、その点が英語との違いです。

よく使う言い回しを英語で表現すると?

ビジネスでよく使う言い回しの英語表現も紹介します。

~のニーズに応える
・meet the needs of
・to answer the needs of
ニーズを満たす
・fulfill needs
・meet a need

外国の人と仕事をする機会があるかもしれませんよね。いざというときに備えて覚えておきましょう。

医療・福祉でのニーズの意味

ニーズは、医療や福祉の分野でも重要な言葉になっています。

看護でのニーズの意味:患者が必要としている事柄
リハビリでのニーズの意味:スタッフなどが客観的にみて、患者のリハビリに必要だと判断する事柄
福祉でのニーズの意味:人間が社会生活を送る上で必要とする福祉サービスが不足している状態

医療や福祉のニーズは、一般的なビジネスに直接関係するわけではありません。しかし、医療・福祉は、私たちの生活を支える大事な分野ですよね。社会人の知識として頭に入れておきましょう。

消費者のニーズに応える商品やサービスがビジネス成功の鍵!

ニーズは「欠乏を感じている状態」を意味する言葉。

必要とされているものを見極めて、欲しい人にそれを提供するのがビジネスの基本ですよね。ニーズに応え続けるのがビジネスです。ニーズを無視してビジネスはできませんよ。

ニーズはビジネスの成功を左右する重要なワードです。ニーズを正しく理解し、ビジネスに活かしていきましょう。