ブランディングの意味とは?マーケティングとは違う?仕事で役立つポイントも紹介

ブランディングとは『消費者にとって価値があるものにしていく戦略』のこと

新人

春の新作、予想以上の売上でしたね。
YouTubeとかFacebookとかのSNSにわかりやすい広告出したことで、ブランディングが成功したっていえるんじゃない?

先輩

新人

ブランディング?うちの商品ってそんなに高級ブランドじゃないですよね?

ブランディングときくと、高級ブランドが行う活動のように感じる人が多いかもしれません。しかし、『消費者にとって価値があるものにしていく戦略』のことであり、決して高級品である必要はないんです。

今回は、認識が偏りがちなこのブランディングの言葉の意味や使い方のほか、その必要性、種類などについてもわかりやすく解説します。

ブランディングの英語は『branding』

『branding(ブランディング)』は、『brand(ブランド)』の過去分詞形で、brandには次のような意味があります。

■商標
■銘柄
■烙印
■燃え木
■燃えさし

そして、英語でのブランディングは、『ブランド化』や『ブランド戦略』の意味で使われています。

この『ブランド化』とは、高級品として扱うというわけではなく、どんなコンセプトにするか、どんな特徴をもたせるのかなど、ブランドイメージを確立させることを指します。

それでは、brandingを使った熟語もいくつか紹介しておきますね。

■mass branding(庶民を対象としたブランド設定)
■effective branding(効果的に商標をつける)
■branding technique(ブランド作りのテクニック) など

ビジネスシーンにおけるブランディングの意味

『ブランド品』という言葉を耳にすると、『高級品』といったイメージをもつ人は少なくないでしょう。しかし、ブランドは『高級』ではなく、あくまでも、商品やサービスを提供する側が、競合他社の商品やサービスとの差別化を図り、識別させるものなんです。

そして、ブランディングとは、複数の消費者が、商品やサービスを提供しているブランドに対し、共通のイメージをもつための手法を意味します。

ブランディングの必要性とは

たとえば、Amazonや楽天といった通販サイトで商品があった場合、有名ブランドと、そうでないブランドを比較して、大差ないのであれば、有名ブランド品を選びませんか?

また、『ノーブランド』と書かれている商品と、認知されていないながらもブランド名が書かれている商品であれば、ブランド名がついているほうを選ぶ人が多いのではないですか?

このように、消費者に「ここのブランドだから大丈夫」「このブランドはいい商品を作っている」といったイメージをもってもらえれば、売上アップにもつながります。そのためにも、ブランディングは大切なマーケティング手法の一つになるわけです。

しかし、ブランディングを行うことに対して、メリットしかないとは言い切れないのは事実です。ここでは、ブランディングについてのメリット・デメリットをわかりやすく紹介しておきます。

メリット

世の中で広く知られている例としては、『安いフリースといえばユニクロ』『安いスーツなら洋服の青山』などがありますよね。このように、企業がブランディング行う最大のメリットは、消費者の意識の中で、対象商品に対して競合他社との差別化を図れることといえます。

また、消費者側のメリットとしては、次のようなことがあげられます。

■好みの商品を選びやすい。
■安心感がある。
■たくさんの情報から本当に欲しいものを選択しやすい。 など

デメリット

たとえば、洋服のブランドが、アイロンの販売を始めたとします。しかし、アイロン発売の情報を得たとしても、「専門分野じゃないから品質に問題があるんじゃない?」といった印象を受けやすくなりますよね。

ブランディングが成功するということは、消費者にブランドに対する先入観を与える行為にもなります。そのため、一度その先入観をもたせてしまうと、新しい事業を展開した際の売り込みが難しくなってくるともいえるわけです。

ブランディングの種類・手法

ブランディングは、対象とするものや行う人によって、いくつかの種類に分類されます。ここでは種類やそれぞれのブランディングの手法を簡潔に紹介しておきます。

企業ブランディング

それぞれの企業が、消費者に向け、自社商品やサービスの優れた点や特徴などをアピールし、ブランドにたいする良いイメージを高めることを『企業ブランディング』といいます。

セルフブランディング

ほかの人と差別化できる技能などを身につけることで自分自身の価値を高め、個人をブランド化させるための行動を『セルフブランディング』といいます。このセルフブランディングが成功したか否かは、認知度が高まったり、ファンが増えたりするといった結果から判断が可能となります。

インナー/アウターブランディング

インナーブランディング、アウターブランディングは、誰にブランディングするのかで呼び名が変わります

インナーブランディングは、自社の従業員に対し、どのようなブランドスタイルをもって活動していくかを理解してもらうことが目的となります。

一方、アウターブランディングは、顧客企業や一般消費者に向け、自社がどのようなブランドであるかを広く知ってもらうことが目的となります。

インナーが『社内』、アウターが『社外』と考えれば簡単ね。

BtoB/BtoCブランディング

BtoBとは、『企業間取引』、BtoCとは『企業の一般消費者の取引』を指します。

BtoBブランディングは、自社を売り込みたい企業が、顧客企業に対してブランディングを行うことです。手法としては、展示会での自社の特徴アピール、Web広告やホームページでの売り込みなどがあげられます。

一方、BtoCブランディングは、自社商品を一般消費者に広く認知してもらうための活動です。ネット環境が整っている現代においては、Web広告やSNSを利用した宣伝が手法として多く取り入れられています。

なお、『BtoB』『BtoC』については次の記事でわかりやすく解説しているので、理解を深めるためにもぜひあわせて読んでみてください。
BtoBとは?B2Bと意味は同じ?BtoCとの違いや企業の例もわかりやすく解説 BtoC(B2C)の意味とは?BtoBやCtoCの違い、企業の例もわかりやすく解説

ブランディングのポイント

企業を発展させていくためには、ブランドを認知してもらわなければならず、その手法としてもブランディングはとても大切な活動となります。ここでは、ブランディングを進めるのにおさえておきたいポイントを紹介します。

①ターゲットとする消費者層がどのあたりなのかを解析する。
②『安い』『カジュアル』など、どんなブランドイメージをもってもらいたいかを明確にする。
③ブランドのマークにはどんなロゴを使うのがいいのか、イメージカラーなどの案を出していく。
④③の案をもとに実際に可視化してみる。

ブランディングも、順序立てて計画していくのが大切なんだね。

マーケティングとブランディングの違い

まずは、マーケティングの意味を確認しておきましょう。

マーケティング
市場調査、価格設定、宣伝活動、販売促進、商品・顧客情報の管理、結果解析など、企業の収益につなげるための仕組みのこと。

ブランディングは、消費者にブランドを認知してもらうための活動であり、マーケティングは実際に販売して収益をあげるための仕組みとなります。

ブランディングは『認知してもらうための活動』、マーケティングは『物やサービスを売るための活動』ということだね。

[ビジネス版]ブランディングの使い方・例文

事業をするにあたり、ブランディングは大切な活動の一つなので、会社内の会話で登場するケースも多いでしょう。ここでは、よく使われるパターンの例文を紹介するので、正しく使いこなせるようチェックしておきましょう。

ブランディング活動

例文1
消費者になかなか自社のブランドが認知されないようなので、ブランディング活動に力をいれるべく、適格なアドバイスをしてくれる専門家を探すことにした。

『ブランディング活動』とは、ブランディングを行動に移すことそのものを指しています。

ブランディングを高める

例文2
もっとブランディングを高めなければ、この先B社に勝てる日はこないと思う。

例文2は、もっと、消費者に認知してもらうための戦略に力を入れる必要があるといった意味の文章になります。

ブランディング強化

例文3
来月から半年間はブランディング強化期間とします。各自、効率のよい宣伝方法や、広告デザイン、キャッチコピーを考えておいてください。

例文3は、『消費者にブランドを認知してもらうための活動をより強化する』といった内容の文章になっています。

ブランディング活動を強化して会社の業績アップにつなげよう

「このブランドの商品なら大丈夫」と、多くの消費者に思ってもらうためにも、ブランディングはとても重要な活動です。正しい手順で進め、ぜひ会社の業績アップにつなげてください