レジュメとは『要約』のこと
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転職活動をしたことがある人は『レジュメ=履歴書・職務経歴書』と理解するでしょう。しかし、ビジネスシーンにおいてもレジュメは存在し、わりと頻繁に使われているんです。
ここでは、言葉の意味や英語表現だけでなく、類語やレジュメの書き方についてもわかりやすくまとめているので、これを機にしっかり覚えていってください。
レジュメの意味をチェック
日本語では『レジメ』という言葉もありますが、意味はレジュメと同じです。
そして、このレジュメというカタカナ用語は、就職活動、教育現場、ビジネスシーンなど、さまざまな分野で登場する言葉。それぞれで具体的にどのようなものを指すのかには違いがあります。
それでは、分野ごとのレジュメについてもう少し詳しく見ていきましょう。
レジュメの意味①:ビジネスシーン
新商品の発表会やプレゼンなどには何枚も綴った資料が用意されることがありますよね。その場合、資料の最初のページには、どんな内容の資料になっているのか要約をつけますが、これをレジュメといいます。
レジュメの意味②:教育・研究
大学や大学院で論文を作成する際、内容を要約した資料をつけます。そのほか、一般の研究室などが主催する発表会や講演でも、参加者向けに資料を作りますが、こういった資料にも要約がついていることが一般的です。このように、資料の内容を要約したものをレジュメと呼んでいます。
レジュメの意味③:就職・転職
就職や転職におけるレジュメとは、『履歴書』や『職務経歴書』を指します。『自分がどんな人なのかを要約したもの』と考えれば簡単かもしれませんね。今は、レジュメがテンプレート化されている場合もあります。
レジュメの英語は『resume』
resume(レジュメ)は、フランス語が語源となっている英単語。『概要』『履歴書』という名詞の意味もありますが、次のような動詞の意味もあります。
■再び始める
■再び続ける
■回復する など
英文では『resume a daily life(日常生活を再開する)』『resume a dialogue(話し合いを再開する)』といった動詞の使い方をすることも多いです。
そのため、日本語の意味で使われる『要点』や『概要』をまとめた資料は『handout』で表現したほうが伝わりやすいです。
また、転職や就職に関しても、英語では次のように細かく項目が分かれているのが一般的です。
■summary…要約
■work experience…職歴
■personal information…個人情報。生年月日、学歴、家族構成など
■certification…保有資格
■skills…語学などの能力
英語の場合は、日本語のように『レジュメ=履歴書・職務経歴書』を考えないほうがいいでしょう。
レジュメの書き方・作り方のコツ
レジュメの前提条件は『簡潔にまとめる』こと。しかし、分野によってポイントは異なります。そこで、ビジネスシーン、学術研究分野を例にポイントをまとめました。
■会に出席していない人にも概略がわかるようにまとめる。
■句読点が少なくてすむような短文にする。
■時間配分を決めている場合はどの項目ごとに記載。(例)9:00~9:20
■タイトルと目的を書く。
■発表する項目の順番で書く。
■句読点がなるべく少なくなるような文章にする。
■図表を用いる場合は参考文献を記載する。
■後日、聞いていた人がレジュメを見直すだけで発表内容を思い出せるようなまとめ方にする。
レジュメの言い換え表現
レジュメといえば、なんとなく雰囲気は伝わりますが、やはり日本語で表現したい場面はあるでしょう。そんなときは次の言い換え表現ができます。
・略筆
・要説 など
・要約
・あらまし など
レジュメの類語
カタカナ用語の中には『レジュメ』と意味が似た言葉がいくつかあります。正しく使い分けるためにも、類語についてチェックしておきましょう。
レジュメとアジェンダの違い
アジェンダとは、『これからやるべきこと』を指すカタカナ用語。ビジネスシーンにおいては、主に『議論の明確化』の意味で使われます。簡単にいうと「この会議ではこんな内容について議論します」ということの明確化です。
アジェンダもレジュメも資料の内容を要約している部分では同じですが、アジェンダはどちらかというと『議題』の要素が強いです。そのため、出席者の中で議論を行うための会議やミーティング資料の要約は『アジェンダ』が望ましいです。
しかし、会議の中には報告や発表が主体になることもあるでしょう。その場合の要約は『議題』ではなくなるため『レジュメ』になります。
なお、アジェンダについては次の記事でもわかりやすく解説しているので、ぜひ読んでみてください。
意外と知らないアジェンダの意味は?書き方やレジュメとの違いも(テンプレ付き)
レジュメとサマリーの違い
サマリーとは、ポイントのみをまとめたものを指します。『要約』という意味ではレジュメと同じですが、サマリーは要約した内容そのもので、レジュメは紙などにまとめた資料を指します。
なお、サマリーについては次の記事でもわかりやすく解説しているので、理解を深めるためにもあわせて読んでみてください。
サマリーの意味とは?ビジネス・医療・IT業界における使い方を例文とともチェック!
レジュメとダイジェストの違い
レジュメもダイジェストも簡単な日本語に変換すると『要約』になります。ダイジェストをもう少し詳しく解説するとこんな感じになります。
■書物や出来事などの内容を、わかりやすく要約すること。
■要約して発表された出版物や放送番組など。
書物、番組など、多岐にわたるモノや事柄の『要約』を指すのがダイジェストで、『要約』を書面にしているのがレジュメだと覚えると簡単ですね。
なお、ダイジェストについては次の記事でもわかりやすく解説しているので、ぜひあわせて読んでみてください。
ダイジェストの意味を簡単に!英語や日本語の使い方って?ダイジェスト認証やダイジェスト版についても解説
[ビジネス版]レジュメの使い方・例文
レジュメには意味の似たカタカナ用語もたくさんあり、どんな使い方をすればいいのか迷う人もいるでしょう。ここではわかりやすい例文を用意したのでチェックしておきましょう。
上司
会議資料のレジュメは内容がわかるようにまとめよう!
レジュメは、それを見ただけで資料の内容がだいたい把握できるくらいにまとめられているのが理想です。最初は難しいかもしれませんが、ここで紹介した書き方のポイントなどを参考にしながら、自分なりのまとめ方を研究し、上達させていってください。