アジェンダ=「目次」じゃない!
アジェンダの意味は、資料作成時における「目次」の意味だと思っていませんか?実はそれ間違っているんです。
アジェンダの本当の意味をしっかり理解できれば、「仕事デキるね!」と言われること間違いなしです!
アジェンダの本当の意味
先に結論をお伝えすると、
アジェンダ(agenda)とは、”行動計画・検討課題=これからやるべきこと”を意味します。
つまり、ビジネス上でのアジェンダの意味は「何をすべきかを明確にすること」だと覚えておきましょう。
語源は、「なされるべきこと」を意味するラテン語。
しかし、ビジネスの世界と政治の世界では、意味のニュアンスが異なりますので注意が必要です。
アジェンダの意味(仕事編)
まずは仕事におけるアジェンダの意味について。
多くの人が、仕事上でのアジェンダの意味を調べていると思います。
会議の際に使う「アジェンダ」の意味は、”議論の明確化”とおぼえておくと良いでしょう。
アジェンダ(議論の明確化)を用意する上での一つの手段として、目次作りが必要になるのです。
冒頭でお話した、アジェンダ=目次というのが間違いだと伝えましたが、手段の一つとしては目次もアジェンダの意味の一部ではあります。
会議の質はアジェンダ次第
生産性の高い会議を実施する為に、アジェンダ(議論の明確化)を準備することが重要です。会議に向けた詳しいアジェンダの書き方は後述します。
アジェンダの意味(政治編)
一方の政治の世界ではいかがでしょう。政界では「重要な政策」という意味で訳されています。
1992年に発表された”アジェンダ21”*など、国際的なプロジェクト名によく使用されることも多いのがアジェンダです。
*アジェンダ21とは、1992年6月の地球サミット(ブラジル開催)で採択された、21世紀に向け持続可能な開発を実現するために各国および関係国際機関が実行すべき行動計画のこと。
マニュフェストとアジェンダの違い
選挙でよく耳にする言葉として、マニュフェストが有名です。これは「公約を知らせる宣言」として使われるのに対し、アジェンダは、具体的な行動計画の意味で用いられます。
政治家がよくマニュフェストを発表しますが、実際のところなかなか実現まではしませんよね。あくまでも公約を知らせる”宣言”しているだけだからでしょう。
今後の政治家には、マニュフェストではなく、アジェンダを求めるべきかも・・・。
アジェンダの意味(英語編)
ラテン語が語源のアジェンダを英語で書くと、agendaです。意味は先程書いたように、”これからやるべきこと”なので、英語のニュアンスで言うと、to doとも言い換えられます。
例:今日はやるべきことがたくさんある
- I have many things to do today.
- There are many things on my agenda today.
アジェンダとレジュメの違い
大学時代によく使われる言葉として有名なレジュメ。新卒の方はアジェンダとレジュメの違い悩む方も多いのでは?と思いましたのでレジュメについても軽く触れておきます。
レジュメとは、「要約」の意味。
レジュメはフランス語。
英語のサマリー(summary)と同義。
アジェンダが、話の前に準備するもの。レジュメは、話の後に要約するもの。つまり、意味合いは180度異なります。
レジュメは仕事で使わないのがベター
レジュメは、ビジネスシーンで、要約よりも履歴書のことを指すことが多く、採用担当者以外は、あまり仕事では使わない言葉です。
学生時代の調子で、上司に「会議のレジュメまとめてみました!」とドヤ顔すると恥ずかしいことになりますよ。
仕事では、要約したものを表す語としては、サマリーを使いましょう。
レジュメと議事録の違い
レジュメは、要約を意味するので、会議の内容をまとめる議事録と混同しがちですが、ざっくり言うと、議事録の要点をまとめたものが、レジュメ(サマリー)です。
ちなみに議事録は英語でミニッツ(minutes)。
さて、ここまでカタカナがやたらと多く出てきたので、一度おさらいがてら、まとめておきます。改めて言葉の意味をそれぞれ把握しておきましょう。
- 1.会議前に準備するのが、アジェンダ
- 2.会議中にメモするのが、議事録
- 3.会議後にまとめるのが、サマリー
アジェンダの正しい書き方(会議編)
さて、アジェンダの意味について段々わかってきましたか?
次に、実際の会議で議論が明確になる、アジェンダの正しい書き方を覚えていきましょう。
エクセルのテンプレートもご用意しましたので、一度演習としてあなたもアジェンダを作ってみましょう!
アジェンダの書き方
アジェンダを書く際に最も重要なのが、何をすべきかを明確にすること。
下記3つのステップをまとめるとアジェンダが完成します。
- 1.目的を明確にする
- 2.検討事項をまとめる
- 3.会議のゴールを決める
アジェンダに上記1から3までを明記します。
このように会議の道筋を描くのが、アジェンダの役割です。
よく社内会議の後に「この会議って結局なんだったの?」「途中から話が脱線して結局2時間も会議してた・・・」という不毛な時があります。その原因は、アジェンダが正しく設定されていないためです。
アジェンダの作成サンプル
#基本情報
参加者:
日程:
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
#主題
会議の目的:
検討事項:
会議のゴール:
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
#次回へ
次回アクション:
次回MTG日時:
アジェンダを作成する場合、上記を事前にまとめておき、それを会議参加者に事前に共有しておけばよいでしょう。また、次回アクションと次回MTG日時もあやふやにせず会議の終わりに必ず決めておくことをおすすめします。
アジェンダを用意するメリット
アジェンダがしっかりすることにより、メリットは大きく3つあります。
- 1.事前のアジェンダ共有で質の高い議論を促せる
- 2.議論がブレず、全員が同じ方向を向ける
- 3.ゴールまでのマイルストーンが引きやすくなる
- 4.会議時間の短縮になる
アジェンダで賢く仕事を!
アジェンダの本質を理解できれば、仕事の生産性はあなただけでなく、組織全体が活性化していきます。
アジェンダを制すものはビジネスを制す!といっても過言ではないかもしれません。
まずは、あなたがこれから会議やプレゼンのために、アジェンダを書くための、アジェンダを作ってみましょう!