フローとは「流れ」のこと!
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ビジネス用語としての「フロー」はどんな意味?
「流れ」という意味をもつ「フロー」ですが、ビジネスではどのように使われているのでしょうか?「フロー」が使われているビジネス系の熟語も気になりますね。ビジネスマンとして覚えておきたい「フロー」の意味を確認してみましょう。
ビジネスにおける「仕事の流れ」
ビジネスでは「仕事の流れ」を意味する言葉として「フロー」が使われます。仕事の始まりがどこからで、どのような過程を経て、どう完結したのか、一連の流れをつかむことを「フロー」の理解といいます。
ビジネスで登場する◯◯フローという表現
ビジネスでは「ワークフロー」や「業務フロー」、「フローチャート」という熟語も使われています。
業務全体のフローを図式化することで業務の進み具合や、問題点を把握しやすくなります。複数人、複数の部署が関係する一連の業務で、お互いの作業の関係について共通認識をもつことができます。
また、自分が担当する作業範囲を把握することで、全体のなかでの自分の作業の意味を考え、作業のやり方を工夫できるようになります。
「フローチャート」はどの操作をどのタイミングでおこなうか、ひとつひとつの操作の順番を端的に示すための図で、全体→詳細のように段階的な構造を説明する図ではありません。
使い方・例文
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フローの使い方は分野によって異なる
「フロー」のもともとの意味は「流れ」でしたね。この「流れ」からどのように意味が広がっていくのでしょうか?「フロー」の分野ごとの意味や使われ方を確認してみましょう。
[経済]一定期間に流れたお金の量
経済分野で「フロー」は一定期間の間に流れたお金の量を示す言葉として使われます。身近なところではあなたの家の家計の収入・支出が「フロー」になります。
テレビのニュースなどで「キャッシュフロー」という言葉を耳にしたことがある方も多いのでは?「キャッシュフロー」はお金の流れのこと。お金の流入・流出、収入・支出をいいます。
企業のフロー
企業の場合は、企業の一定期間の経済活動をまとめたものが「フロー」になります。
一定期間の売り上げ、支出(材料費、人件費など)。売り上げと支出を差し引きした営業利益・損失(本業によるもの)、経常利益・損失(本業を含む事業全体によるもの)などが「フロー」に含まれます。
「フロー」の詳細は損益計算書に記されます。
国家のフロー
国家の「フロー」はGDP(国内総生産)をみると読み取ることができます。GDPは国内のすべての消費、設備投資、輸出、輸入、政府の支出、あらゆる経済活動を3カ月おきに集計したものです。
上司
[IT]コンピュータの処理やデータの流れ
IT関係では「フロー」が特有の使われ方をすることがあります。IT関係でも一般的なビジネス用語として「フロー」を使うことはありますが、IT特有の使い方をした場合の「フロー」は、コンピュータの処理やデータの流れのことを意味します。
信号やデータの通信回線上の流れ。データが情報システムを構成する機器の間や、ソフトウェアの間を移動・伝達するときの流れが「フロー」です。「データフロー」と呼ばれることもあります。
[心理学]活動に没頭し、浸っている状態
心理学での「フロー」は活動に没頭し、浸っている状態のこと。極限に集中した状態が「フロー」です。「フローを体験する」や、「フローに入る」などといわれます。「ゾーンに入る」と同じような使い方です。
心理学での「フロー」も「流れ」という意味での「フロー」も、英語でのスペルは「flow」で同じですが、意味合いが違います。
[音楽]ラップにおける歌い方や声の強弱
音楽での「フロー」はリズムや韻のことをいいます。「フロー」ではなく、「フロウ」と表記されます。「フロウ」は歌手や歌が好きな方にはなじみの言葉かもしれませんね。
特にラップでは「フロウ」が重要になり、声の音階や強弱、リズムの取り方などをうまくコントロールする必要があります。
フローと一緒に覚えたいビジネス用語3選
「フロー」を使いこなせるようになったら、一緒に使ってみたいビジネス用語はまだあります。カタカナ語を適度に組み合わせて使えるビジネスマンはかっこいいですよね。
「フロー」と相性がいいカタカナ語を、「フロー」とあわせて覚えてみましょう。
フロー×タスク
「タスク」は「必ず取り組むべき課題」という意味のカタカナ語です。
上司
タスクの意味とは?Todoとの違いやタスクマネージャー・無料タスク管理アプリまで徹底解説!
フロー×ゼロベース
「ゼロベース」は「やり直し」という意味のカタカナ語です。
新人
ゼロベースの意味・使い方は?ゼロベース思考のやり方や活用事例をチェック!
フロー×プライオリティ
「プライオリティ」は「重要度」という意味のカタカナ語です。どのくらい重要かをいうときに使います。
先輩
プライオリティとは?意味・例文からビジネスシーンでの使い方を解説します
仕事で「フロー」を使ってみよう!
「流れ」を意味する「フロー」はビジネスで使いやすいカタカナ語。
複数の部署・複数人が関係する業務の全体像把握や、組織の財政状態を把握するときなどに、「フロー」はとても有効です。もちろん、個人ですべて完結するような作業や、個人のお財布事情を考えるときにも「フロー」は使えます。
ビジネスやプライベートで「フロー」を活用してみましょう。