イノベーションを起こすとは?その意味や定義を具体例を交えて徹底解説

イノベーションを起こすとは、社会を変えること

イノベーションは英語でinnovationと表記し、『革新』や『一新』という意味を持っています。しかし、日本においては『大きな変化』や『新しい活用方法』など、これまでの常識を覆すほど社会的に大きな変化をもたらす技術革新や新しい概念を表現する言葉となっています。

子供から大人までが夢中になり社会現象を巻き起こしたポケモンGOも一つのイノベーション。その他、既存のモデルから新しいモデルへの移行もイノベーションになりますが、圧倒的な知名度のイノベーションはガラケーからスマートフォンへの移行ではないでしょうか。

イノベーションは大きく2つ分類される

OECD(経済協力開発機構)とEurostat(欧州連合の統計局)が共同で作成したオスロ・マニュアル*によって、大きく2つに分類され、それぞれがさらに2つに分類されています。
(オスロマニュアル*:イノベーションに関するデータの収集と解釈のためのガイドラインのこと)

1.技術的イノベーション

一般的にイノベーションというと、『物』に関する技術的イノベーションの部類になり、これもさらに2つに分類されています。

1-1.プロダクト・イノベーション

新製品の開発により革新的な製品を生み出したり、独創的なサービスを生み出すことをプロダクト・イノベーションといいます。

一番わかりやすいところでは、ポケットベルからガラケーに変わり、今ではスマートフォンが主流になっているというところでしょう。

その他、サービス業の世界においてはスーパーなどでの支払い時にレジに価格を入力していたものが、バーコードで読み取れるPOSシステムが開発されたという例もあげられます。

1-2.プロセス・イノベーション

製造方法を変えたり、物流を変えたりしてコスト削減による競争優位性をもたらすイノベーション。
例えば、一つ一つ製品を作り上げていく方式から、ベルトコンベアーなどを使って流れ作業で製品を作る方式に変えたというのもプロセス・イノベーションになります。

2.非技術的イノベーション

『物』ではなく『事柄』に対してのイノベーションのことを非技術的イノベーションといい、この中でさらに2つに分類されています。

2-1.組織イノベーション

これまでの業務の進め方、組織の編成、対外関係の中で負の要素になっているものを取り除き、組織の根本から改め新しくすることを組織イノベーションといいます。

新しい部署を作ったり、合併して業務を統合するのも組織イノベーションの一つ。また、時間をとられている業務を見直すというのも組織イノベーションになります。

2-2.マーケティング・イノベーション

商品を効率的にたくさん販売できるように、市場調査、製造、輸送、価格設定、販売促進など製造から販売に至るまでの企業活動のことを『マーケティング』といい、これを見直して一新することを『マーケティング・イノベーション』といいます。

わかりやすいところを例にすると、無料のスマホゲーム。最初から有料だと登録者数は伸びにくいですが、無料だと気軽に始めてしまいがち。

その中で課金で入手できるアイテムやコインを作ると、安価なために手を出すユーザーも増え、結果的にそれが売り上げになるというものです。有名なゲームをあげると、パズドラやモンストがありますね。

イノベーションと特許の違い

新しい発見や発明をした時、また、新しい製造方法を見つけた、新しいビジネスの仕組みを見つけたという時に、自分達だけが利用できるようにする権利を『特許』といいます。

しかし、いくら新しいものを作り出したといっても、他の企業がその技術や手法を使えるわけではないので、社会現象を引き起こすほどの影響を必ずしも起こすとは限りません。

特許を取得したものの中で、さらにそれが社会的に大きなインパクトを与えるものについてのみ、イノベーションと呼ぶことができます。

これまでのイノベーションとは違った角度でのイノベーションも

一般的にイノベーションというと、『プロダクト・イノベーション』『プロセス・イノベーション』『組織イノベーション』『マーケティング・イノベーション』というように大きな分類にわかれているということをこれまでお話してきましたよね。

しかし、現在ではこれらのイノベーションとは少し違った角度においてのイノベーションも実施されています

リバース・イノベーション

本来は、開発環境が整い、原材料は資金も豊富にもつ先進国や富裕国で生まれた製品・商品を『新興国*』や『途上国**』といった流れになっていますが、新興国や途上国に開発拠点を置き、限られた資金や原材料、開発環境で生まれた製品・商品を、逆に先進国や富裕国に流していくことをリバース・イノベーションといいます。

豊かではない環境で開発されるからこそ、斬新なアイデアや技術が生まれるということで注目をあびています。

(新興国*:政治や経済などで急速な発展を遂げていっている国)
(途上国**:経済協力開発機構の開発援助委員会が作る援助国リストの第1部に記載されている国)

イノベーションを起こすのを手伝ってくれる「イノベーター」

そのまま訳すと『革新者』『新しい技術などを導入する者』となりますが、マーケティング社会においては、とにかく新しい物が好きで冒険心にあふれており、誰よりも早くそのアイデアや商品を採用する人のことを『イノベーター』と呼んでいます。

イノベーター理論について

1962年にアメリカのスタンフォード大学の社会学者であるエベレット・M・ロジャース教授が提唱した、イノベーションを普及させていくことに関しての理論で、以下の5つに分類されています。

1.イノベーター(革新者)
2.アーリーアダプター(初期採用層)
3.アーリーマジョリティ(前期追随層)
4.レイトマジョリティ(後期追随層)
5.ラガード(遅滞層)

カッコ内の日本語訳を見てもわかるように、1番から購入の時間軸が速い順番になっています。

それぞれの商品やサービスによって、市場活動や販売戦略は異なってくるので、それぞれの特徴に合わせてイノベーションをしていかなければならず、それらをこのイノベーター理論からわかるようになっています。

イノベーションを起こすには行動あるのみ

イノベーションは、社会的に大きな変化をもたらす技術革新や新しい概念を示すもの。アイデアそのものは世の中に意外とたくさんあるものですので、そこから組合せやかけ合わせを加えていくことで、革新的なモノができあがります。

それに加え、新しいものを考え、研究し、世の中に広く浸透させていく為には、怯むことなく行動を起こしていくことがとても大切なことになります。

実際にイノベーションを起こす為には『考えること』と同じくらいに『行動力』が必要だということなのです。

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