アイデンティティの意味をわかりやすく!使い方と例文を徹底解説

アイデンティティとは「自分らしさ」のこと

「アイデンティティ」にどんな意味があるのか調べてみると、「自己同一性」や「自我同一性」と説明されることが多いです。

筆者は高校生のときに社会の授業で教わりましたが、当時から「アイデンティティとは自己同一性のこと」という説明が腑に落ちませんでした…。

アイデンティティとは、ざっくりいうと「自分らしさ」のことです。微妙なニュアンスについてはこの記事でお伝えしていきますが、あなたは誰で、どんな人物で、何が好きなのか、まずはそのような意味があると認識しておきましょう。

アイデンティティの意味は?

意味をとらえにくい「アイデンティティ」という言葉。同僚や友人との会話で、「一人だけ意味がわからずポカンとしてしまった…」という事態は回避したいですよね。アイデンティティの意味を知って、恥をかかないようにしましょう!

「アイデンティティ」は「自分らしさの認識」

英語では「identity」と書き、辞書的な意味としては「同一性」「正体」「身元」「本人であること」などが挙げられます。これでは少しわかりにくいので、アイデンティティの意味をわかりやすくまとめてみました。

アイデンティティの意味

・「自分らしさ」の認識
・「個性」の認識
・「自分が自分であること」の認識
・「独自性」の認識

このように、自分らしさや個性を認識している状態というところがミソです。仮にあなたが「めちゃくちゃ明るくて社交的な人間」であったとしても、それを自覚(=認識)していなければアイデンティティとはなりません。

自分らしさや個性の例には、次のようなものが挙げられます。

・私は家庭の中で母親という役割を持つ人間。
・私の趣味は英会話で、国際交流が好きな人間。
・私は何かにチャレンジするのが好きで、活動的な人間。
・私は誰かの役に立って生きていきたいと考える人間。

このような自分らしさ・個性を認識できている状態では、「アイデンティティが確立されている」ということになります。逆に、「自分とは何者なのだろう…?」ということがわからなくて悩んでいるときは、アイデンティティができあがっていません。

MEMO
「あなたらしさを自分で認識すること」=「アイデンティティ」

「アイデンティティ」の使い方・例文

アイデンティティという言葉は、プライベートでもビジネスでも使われることがあります。次の例文に目を通して、使い方のイメージをつかんでみてください。

「ここ数年は富裕層をターゲットに絞り、企業としてのアイデンティティが確立されてきた」
「私は母親になってから自分のアイデンティティを見出せるようになった」
「英語に自信があったけれど、もっと上手な人がたくさんいて、自分のアイデンティティがわからなくなった」
「子供の頃はアイデンティティが確立されていなかったので、悩み苦しんだ」

個人に対して使えるだけでなく、「企業のアイデンティティ」という形で、ビジネスシーンでも用いることができます。この場合は企業にとっての「自分らしさ」や「独自性」という意味合いで使われるので、こちらも覚えておきましょう。

アイデンティティの関連語も覚えておこう

アイデンティティには、他の単語と組み合わせてできた関連語、似た意味を持つ類語もあるので、次の5つも確認しておきましょう!

関連語①:アイデンティティ・クライシス

アイデンティティ・クライシス(identity crisis)とは、アイデンティティに「crisis(=危機)」が訪れている状態を意味します。自分の役割や存在意義が失われてしまい、アイデンティティが崩壊してしまうことをいいます。

「私の父は仕事一筋で生きてきたが、退職してからはアイデンティティ・クライシスに陥っている」

関連語②:アイデンティティ・セフト

アイデンティティ・セフトは「identity theft」が由来となっていますが、「theft」には「盗難」という意味があります。どろぼうという意味の「thief」とちょっと似ていますね。

アイデンティティ・セフトとは、直訳すると「身元の盗難」となりますが、個人情報を盗み、相手になりすます犯罪のことをいいます。

「海外のお店でクレジットカードを使ったら、アイデンティティ・セフトの被害にあった」
「LINEのアカウントが誰かに使われたみたい…。これってアイデンティティ・セフトかも!」

関連語③:アイデンティティ・ポリティクス

アイデンティティ・ポリティクスは英語で「identity politics」と表します。「politics」には「政治」という意味があります。

アイデンティティ・ポリティクスとは、社会で不当な扱いを受けてしまう人種や民族、性的指向、ジェンダー、障害などの集団が行う政治的な活動のことをいいます。ある集団が自らのアイデンティティを守るため、存在や利益を強調する活動を意味します。

「あの政治家は貧困の人の救済よりも、アイデンティティ・ポリティクスの問題を重視している」

関連語④:アイデンティフィケーション

アイデンティ(identity)とアイデンティフィケーション(identification)は、どちらも名詞です。後者には主に「同一であることの証明」という意味があります。

一般的には、「身分証」や「身元確認」の意味で用いられ、略語は「ID」となります。身分証明書のカードについては、「アイデンティフィケーションカード」や「IDカード」と呼ぶこともあります。

「日本ではアイデンティフィケーションカードとして免許証を用いることが多いです」

関連語⑤:アイデンティファイ

アイデンティティが名詞形であるのに対し、アイデンティファイ(identify)は動詞になります。「同一の人・物であることを確認する」という意味があります。

類語に「verify」という言葉がありますが、こちらは身元に関して同一かどうか確かめるというより、単に真実かどうか確かめるというニュアンスで用いられます。

会話の中で「アイデンティファイ」というカタカナ語を使う機会は少ないかもしれませんが、意外にも身近なところで使用されています。

Yahoo! JAPANの各種サービスを使うときはログインする必要がありますが、このようにログインページのURLにも「identify」という英語が入っているのです!こちらも豆知識として覚えておきましょう。

あなたや会社のアイデンティティを確立させよう!

アイデンティティとは、あなたや会社の自分らしさ・個性を認識することです。自分はどんな人間なのか、企業としての個性はどこにあるのか、そんなことを考えていくとアイデンティティが確立されていきます。

友達や同僚との会話の中で急に「アイデンティティ」という言葉が出てきても、今回ご紹介した意味と使い方を思い出して、クールに対応してくださいね!