アセットとは?アセットマネジメントって?ITやゲーム関係の意味も解説

アセットとは「資産」のこと

先輩

難しい顔してるわね。どうしたの?
アセットコルサの日本語PC版に、富士スピードウェイ公認コースが追加されたんです。でも、僕が持ってるPS4版では遊べないから、ソフトを買いなおすか悩んでて・・・。

新人

先輩

レースシミュレーションゲームのことは、後で好きなだけ悩んでちょうだい。とりあえず今は、ビジネス用語のアセットについて勉強しましょう!

ビジネス用語のアセットは「資産」という意味のカタカナ語。経済や投資、IT、広告分野で使われる重要なワードなんですよ。

新人君が、悩んでいたアセットコルサは「Assetto Corsa」というイタリア語からつけられたゲームタイトル。「レースのセットアップ」という意味です。

カタカナだと、どちらもアセットですが、ビジネスとはまったく関係ない別単語なので注意しましょう。

アセットの英語は「asset」

アセットは「~に十分なこと」という意味のラテン語「ad satis」が由来になっている言葉です。

「ad satis」から、古期フランス語の「assez:十分に」が生まれました。しかし、その後の時代のフランス人が、古い形式の言葉になっていた「assez」のつづりを複数形と勘違いしてしまいます。その結果、単数形の「asset」が作られたそうです。

面白い経歴をもつ「asset」は、次のような意味をもっていますよ。

asset
資産
・財産
・貴重品
・価値のあるもの
・有利なもの
・利点
・強み

「asset」は、核に「十分な資産」という意味をもっています

カタカナ語のアセットはどんな意味?

アセットには、分野ごとにいろいろな意味があります。しかし、アセット本来の「十分な資産」という意味を理解していないと、なぜそういわれているのか言葉に込められているニュアンスを読み取れません。

分野別のアセットを正しく理解するために、まずは基本の意味を確認しておきましょう。

アセット
資産
・財産

アセットは、比較的短期間で現金化できる資産や、個人の金融資産を指して使うケースが一般的です。

【分野別】アセットの意味を深掘り

「資産」「財産」というと、金銀財宝や現金、貯金通帳、証券などの、俗にいう金目のものをイメージするかもしれませんね。

しかし、業界によっては、一般的な「資産」「財産」からは少し外れたものをアセットとする場合があります。

分野別のアセットの意味を押さえておきましょう。

経済用語のアセットは「経済的価値」

資産運用や金融関係など、経済の話に登場するアセットは、将来的に会社の利益になるだろうと期待される経済的価値を意味します。

・換金性の高い現金
・預貯金
・有価証券
・不動産 など

まさに、金目のものという感じの品目が並んでいますね。

投資信託用語のアセットは「投資対象になる資産」

経済用語のアセットに似ていますが、投資信託の分野でのアセットはもう少し意味が狭くなります。

投資信託用語のアセットは、投資対象になる資産のことです。

・株式
・債券
・短期金融商品 など

投資対象の資産には、国内の債券・株式、海外の債券・株式、不動産投資信託などがあります。

IT用語のアセットは「データファイル」

IT分野でのアセットは、デジタルで記録されている素材全般を指します。

・画像
・イラスト
・動画
・音源
・業務で使うデータファイル(パソコンで作った文章を含む) など

一般的にイメージする金目のものではないですが、Webサイト開発などには必要なものばかりですね。

広告業界用語のアセットは「知的財産」

広告業界でのアセットは、販売戦略で役立つ知的財産全般です。

・商品情報データベース
・ユーザーリスト
・顧客データ
・ビッグデータ など

リスティング広告などでは、広告に用いる見出し・説明文・画像・動画をアセットという場合もあります。

リスティング広告は、下記の記事で紹介しています。興味のある方は読んでみてください。
リスティングとは?基本の意味からリスティング広告のやり方まで徹底解説

CG・ゲーム用語のアセットは「作品制作に必要なもの」

CGやゲーム制作分野でのアセットは、作品制作を行うために必要なものを意味します。

・制作に使う各種素材データ(アニメーションデータ、モデルデータ、音声データなど)
・開発者の仕事道具になるハードウェアやソフトウェア

作品制作は、どちらが欠けてもできませんね。

おさえておきたいアセットの関連語

企業や個人が、活動をするためになくてはならないアセットには、重要な関連語がいくつかあります。どれもビジネスに深く関わる言葉なので、しっかり覚えておきましょう。

アセットマネジメントとは

アセットマネジメントは、資産運用のこと。もともと金融関係などで用いられる言葉でした。しかし、最近では、水道や土木の業界でもアセットマネジメントが使われるようになっています。

それぞれのアセットマネジメントは、次のような意味です。

■金融系・不動産業界:投資家が保有している不動産などの資産の管理・運用を代行する業務
■水道・土木業界:設備を安全に長く使用できるように、老朽化による傷みを予想し、随時必要な対策をとる設備管理

アセットマネジメントについて、くわしくは下記の記事で紹介しています。
アセットマネジメントとは?基本の使い方から投資・不動産・土木業界の意味まで徹底解説

アセットアロケーションとは

アセットアロケーションは、資産運用するときに資産をどう配分するか決めること

たとえば、資産が合計で1,000万円あったとして、次のように配分します。

・現金:30万

・預金:270万
・国内株式:100万
・国内債券:100万
・外国株式:100万
・外国債券:100万
・不動産:200万
・金:100万

投資には、リスクも付き物ですよね。アセットアロケーションでは、まず、資産状況を正しく把握。その上で、妥協できるリスクがどこまでか、どんな目的で運用するのかを踏まえて資産を配分するのが重要です。

投資商品の組み合わせは、ポートフォリオと呼びます。アセットアロケーションとセットで覚えておきましょう。ポートフォリオは、下記の記事で紹介しています。
ポートフォリオの意味と使い方を業界別に!作り方のコツまで徹底ガイド

ヒューマンアセットとは

ヒューマンアセットは、企業を支える人財という意味。

仮に、あなたが会社を立ち上げるとして、必要なものを考えてみましょう。「ヒト・モノ・カネ」がなければ何もできませんよね。

ヒューマンアセットとは、この「ヒト」を会社の経営に欠かせない財産として捉える考え方です。

アセットの類語はリソース

アセットに似た意味のカタカナ語にリソースがあります。

リソースは、仕事をする上での資源のこと。消費することで価値が生まれるものを意味します。

アセットは資産・財産という意味でしたよね。持っているだけで価値のあるものをアセットといいます。

たとえば、社員を労働力としてみるならリソース、教育して価値を高めた替えのきかない人財ととらえるならアセット。リソースとアセットは、微妙にニュアンスが違うので注意しましょう。

Webデザイナーやゲーム開発者におすすめアセット

時は金なり。時間も立派な財産ですよね。

この見出しでは、Webデザイナーやゲーム開発者におすすめの作業効率を上げてくれるアセットを紹介します。時間を節約したい方は、ぜひ使ってみてください。

Photoshopの「画像アセット」

Photoshopの「画像アセット」を使うと、レイヤー(層状に積み重なっている絵)の名前を拡張子入りのものに変更するだけで自動的に画像を切り出せます。

「画像アセット」は、Photoshop CCから追加された新機能です。使える拡張子は、次の4つになります。

・jpg
・png
・gif
・svg

Illustratorの「画像アセット」

Illustratorの「画像アセット」は、Photoshopの「画像アセット」と同じような機能です。

まず、準備として「アセット書き出し」のパネルを開きます。あとは、パネルに書き出したいオブジェクトをドラッグして移動させるだけ。とても簡単です。

Unityの「アセットストア」

Unityの「アセットストア」は、ゲームで使用するさまざまなアセットを売買するサイト

ほかの人が作ったものを購入できますし、自分が作成したものを販売することも可能です。

アセットの使い方・例文

アセットには、ITや広告業界など、特定の分野で使われる特殊な意味もあります。そのため、シチュエーションによってアセットの使い方も変わってきますが、まずは基本の使用法を押さえておきましょう。

状況をイメージしながら例文を読んでみてください。

例文1

新人

〇〇株式会社は、うちの会社の業務とまったく関係ない業種ですよね。どんなメリットがあって提携するんですか?
お互いのアセットを組み合わせて、新規事業を始めるのよ。使わないアセットは、宝の持ち腐れでしょ?

先輩

新人

なるほど。異業種とのコラボで、眠ったアセットを活かす道を開拓するわけですね。
例文2

上司

新事業は、可能な限りアセットをもたない方針なんだ。
アセットライト経営っていうやつですね。在庫商品は、ある程度仕方ないとして、設備はリースで自社生産ですか?

先輩

上司

人件費を削減するために、外注できるところは、アウトソーシングの活用を検討しているよ。

アセットは企業や個人を支える財産

アセットは「資産」「財産」という意味を基本にもつカタカナ語です。分野によっては、専門用語のような扱いで、特殊な使い方をする場合も。

いろいろな意味を内包しているアセットですが、活動や作業に必要で価値があるものであるという点は共通しています。

企業や個人を支えるアセットを理解し、使いこなせるようになりましょう。