ポートフォリオの意味と使い方を業界別に!作り方のコツまで徹底ガイド

ポートフォリオは自己PRに使える実績のまとめ!

新人

就活用ポートフォリオの添削お願いします!美大の課題で作ったデザイン作品と学生時代に趣味で書いたイラストを全網羅した力作です!
作品数多すぎ!面接時間は短いし、採用担当者は暇じゃないんだからアピールしたい作品だけにしぼりなさい。

先輩

新人

なるほど。採用担当者受けする作品を選びなおします!
「ポートフォリオ」は「資産構成」や「書類・作品をまとめたもの」という意味のカタカナ語です。自己PRにも使える「実績をまとめたもの」を意味することもあります。

「ポートフォリオ」はイラストレイターやWebデザイナー、ゲームデザイナーなど、クリエイティブな職業への就活を考えている方には、履歴書や職務経歴書と並ぶ必須アイテムです。「ポートフォリオ」について詳しくみてみましょう。

ポートフォリオの意味をチェック

「ポートフォリオ」を英語で書くと「Portfolio」。「Portfolio」には次のような意味があります。

折りかばん、書類入れ、書類入れに入れた書類、紙ばさみ式画集、画帳、(所有している)有価証券(の一覧表)、大臣の職

「ポートフォリオ」は書類などの紙をひとまとめにして運べる、クリップボードのようなものをイメージすると意味がわかりやすいです。書類を糸などでしっかりつづったものではなく、中身を簡単に入れ替えられるものが「ポートフォリオ」

先輩

就活で使う場合は、応募する企業の特色に合う作品をその都度選んで「ポートフォリオ」を作り直す必要があるわ。

業界別!ポートフォリオの使い方

「ポートフォリオ」は金融・投資系、クリエイティブ・製作系、教育系でよく使われます。それぞれの分野で中身が変わってくるので見てみましょう。

①:金融・投資系

金融・投資系で使われる「ポートフォリオ」は次のような意味を持っています。

①投資家が持っている金融商品(現金、預金、株式、債券、不動産など)を一覧表にしたもの
②投資家が持っている金融商品の組み合わせかた(証券の銘柄なども細かくみる)

例文
A:「昔作った定期預金が満期になって、まとまった額が戻ってきたんだけど、よい運用方法ないかな?」
B:「結構な額だね~余剰資産全部定期預金にしてたの?」

A:「定期預金と個人向け国債買ってた。投資の難しいことよくわかんないからあんまり手を広げなかったんだ」
B:「おすすめ考えてみるから、きみのポートフォリオみせて。金融商品分散してリスクヘッジしようね」

先輩

就活用のポートフォリオの場合も、採用担当者受けする作品ばかりを集めていたら自分の価値の効果的なアピールはできないわ。自分の経験・スキルを余すことなくアピールできるバランスよい作品選びが重要よ。

②:クリエイティブ・製作系

クリエイティブ・製作系で使われる「ポートフォリオ」は、自分の実績や能力をアピールするために作成する作品集のこと。

クリエイティブな職業の就活では、応募企業への提出資料としてよく使われます。また、フリーランスクリエイターが企業売り込みの営業資料にしたり、デザイン会社の会社案内のサブ資料にするなど、いろいろな目的で作成されます。

例文
A:「今度首都圏に若者とか家族連れ向けの商業施設を作る計画があるんだ」
B:「それならその商業施設のデザインをぜひ我が社に請け負わせてください!これが我が社の専属デザイナーが手掛けた商業施設を集めたポートフォリオです」

A:「この大阪の商業施設とか福岡のホテル併設アミューズメント施設、いい感じだね。今度デザイナーさんに会わせてもらえないかな?イメージを伝えて、デザイン案を出してもらいたいんだ」

新人

作品を見栄えよく載せるだけじゃダメだって先輩に怒られちゃいました。僕自身のセンスや技量をアピールできる構成じゃないとダメなんだそうです。

③:教育系

教育系で使われる「ポートフォリオ」は、生徒たちの個人評価ツール(パーソナルポートフォリオ)のこと。生徒が提出したレポートや答案用紙、活動記録の動画や写真などを個人用ファイルにまとめて保存し、学習過程も含めて評価します。試験だけでは見極められない個人の能力を総合的に評価する方法です。

学校教育のほかにも自己啓発など、教育分野で広く取り入れられています。

例文
A:「ポートフォリオを使った学習の評価方法は、従来のテストの採点による評価方法よりも面倒ですよね。教師の負担を増やすだけのメリットがあるんですか?」
B:「教師はテストの点数では測れない生徒の能力や個性・特性、成長の様子などを客観的に読み取ることができるよ。効果的な指導方法を検討したり、能力や個性に合った進路指導ができるようになるね」

先輩

就活用の「ポートフォリオ」でも作品制作の目的やその過程の説明は大事よ。自分が課題にどう取り組む人間か、課題によってどのように成長できたかアピールしてね。

ポートフォリオの作り方

「ポートフォリオ」の意味が分かったところで、次は就職や転職、クライアントの獲得に役立つ「ポートフォリオ」の作り方をみてみましょう。採用担当者にあなたと会って話を聞きたいと思ってもらえる「ポートフォリオ」は、次に紹介する要素を入れて作るのがポイントです。

先輩

どんな状況にも対応できるように、「ポートフォリオ」は紙媒体とWebサイト両方を用意しておくと安心よ。

①:自己紹介

自己紹介は次に上げるポイントを中心に1ページ、長く書いても見開き1ページでおさまるようにまとめます。

・あなたの信念、作品を作るうえでのこだわりなど
・主な実績。受賞歴。経験したことがあるポジション・業務など
・使えるソフト、習得している言語など

②:作品や実績の紹介

作品はあまり多く載せすぎるとひとつひとつの印象が薄くなってしまいます。1ページか見開き1ページに1作品の構成にし、全部で10~20作品が適量と言われています。

ポイント
作品ごとに作品説明をつける→作品がどのように作られたか、自分がどの部分にどう関与し、どのように考えて製作したのかなどの説明を加える。失敗談でもOK
・推し作品を2~3決めて初めに持ってくる→企業の求める人材要素につながる作品、見た目にインパクトのある作品など

先輩

作品数の多さをアピールしたい場合は、別冊を作るか、Webサイトにまとめてリンクを貼るのがおすすめよ。

③:スキル・製作スタイルの紹介

自分が得意なスキルや基本的な製作スタイルなどを紹介します。自分がどのように課題に取り組む人間なのかをアピールしましょう。

④:あなたのビジョン

将来のあなたのビジョン(1年後・5年後・10年後の望む自分の姿など)を1ページ程度。長く書いても見開き1ページでまとめます。

先輩

「ポートフォリオ」は作品の出来栄えだけでなく、「ポートフォリオ」自体の構成・デザイン、みやすさ・わかりやすさなど、みる人の立場に立った完成度も評価されるわ。細部まで気を抜かないで作り込んでね。

ポートフォリオの関連語

ここまで「ポートフォリオ」についていろいろ紹介してきました。この見出しでは「ポートフォリオ」の関連語についてみてみましょう。

eポートフォリオ

「eポートフォリオ」は学生のあらゆる「学び」の記録を、ITを活用して保存するシステムのこと。

保存するデータは学生が作成したレポート、プリント、授業のメモ、教師のコメント、サークルや課外活動の記録など多岐にわたります。

「学び」の記録を目で見える形で残すことで教師、学生の双方がメリットを得られます。

教師のメリット
・学生の学習過程、成長の様子を評価できる
・試験の点数では測れない学生の個性や能力を評価できる
学生のメリット
・客観的に自分を評価できる
・新しい気付きのきっかけになる
・問題点がはっきりする

ポートフォリオマネジメント

「ポートフォリオマネジメント」は、全体のバランスを考えながら投資案件を分析・評価し、最適な投資案件を選ぶマネジメント手法。

ひとつひとつの投資案件を個々に検討するのではなく、全部の投資案件をひとつの集合体としてみます。

プロダクトポートフォリオマネジメント

「プロダクトポートフォリオマネジメント」は複数の事業部をもつ会社が、どの事業部にどれだけの事業資金を使うか、配分を考えるときに用いられる経営理論。

各事業部を「市場成長率」の高・低、「市場占有率」の高・低の組み合わせで4つに分類し、追加投資・撤退などの戦略を考えます。

(1)「市場成長率:高」かつ「市場占有率:高」→花形商品(高い売上・利益を期待できる半面、ライバル会社も多いため、継続した資金投入が必要
(2)「市場成長率:低」かつ「市場占有率:高」→金のなる木(安定した売上・利益を確保できるが市場拡大を見込めないため、積極的な資金追加は不要)
(3)「市場成長率:高」かつ「市場占有率:低」→問題児(「花形商品」になる可能性があるため、積極的な投資が必要。ただし、成長率が落ちると「負け犬」となるため見極めが難しい)
(4)「市場成長率:低」かつ「市場占有率:低」→負け犬(利益も今後の成長も期待できないため、撤退を検討する必要あり

ポートフォリオを上手に活用していこう!

「ポートフォリオ」が使える分野は多岐に渡っていましたね。「ポートフォリオ」はビジネスマンだけでなく、子どもから仕事をリタイヤしたシルバー世代まで幅広い年代で長く使える評価方法です。

就活や営業などのビジネス分野や、生涯学習の場で「ポートフォリオ」をうまく活用し、自分の価値を高めていきましょう!