ラディカルは複数の意味をもつ言葉
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ラディカルは意味をいくつももっている言葉。業界特有の特殊な意味で使われる場合もあります。
社会人の知識として、ラディカルの意味や使用法を身につけましょう。
ちなみに、フランキーラディカルビームは、アニメワンピースの人気キャラクターであるフランキーの必殺技です。
ラディカルの基本
ラディカルには専門用語としての特殊な意味もありますが、まずは一般的に使用される基本的な意味を確認しましょう。
ビジネスでラディカルが登場するときも、紹介する意味で使われるケースが大半ですよ。
英語のラディカル(radical)はどんな意味?
ラディカルは英語表記すると「radical」。「radical」には、次のような意味があります。
・抜本的な、根本的な、本質的な、本来の、基礎の、根の、基の
・徹底的な
・根幹に関わる、重大な、重要な
「radical」の語源は、「radix(ラテン語で根元という意味)」。「根元」という言葉から生まれた「radical」の意味は、どれも「根本的な事柄」や「根元から物事を変えてしまうもの」というニュアンスを核にもっています。
日本語のラディカルとは?
日本語のラディカルは、ラジカルと表記される場合もあります。ラディカルは次のような意味をもつ言葉です。
・急進的
・根本的、根源的であるさま
日本語のラディカルと英語の「radical」は、ほぼ同じような意味ですね。「根本的」という意味を持っています。ビジネスでラディカルを使う場合は、上記で紹介した意味で用いるのが一般的になります。
分野別!ラディカルの意味
ラディカルは、分野によって、基本の意味とは異なる専門用語として使われる場合があります。その業界の人と仕事をする機会がないとも限りません。
各分野において、どのような意味になるのか覚えておきましょう。
ラディカルの意味①:医療
医療の分野でラディカルが使われる場合、次の2つの意味になります。
①:radical suegery(ラディカルサージャリー):全切除手術のこと。
②:不安定で反応しやすい物質。生きていくために必要だが、増えすぎると体に害を与えてしまうもの。活性酸素の1種(スーパーオキシドやヒドロキシルラジカル)など。
どちらの意味で用いられているかは、文脈から読み取ってください。
ラディカルの意味②:建築
建築業界でラディカルが登場するときには、「根本的に変えること」や「過激な変化」のような意味合いで使われるケースが大半です。
ラディカル・デザイン:従来のデザインを根本的に変化させる、過激なデザイン など
建築関係の話でラディカルといわれたら、何かを「根本的に変えるんだな」と解釈してください。
ラディカルの意味③:数学
数学分野でのラディカルは、累乗根という意味になります。
皆さんも中学の数学で、ルートを勉強しましたよね。ルートは2乗根のこと。高校で理系だった方は、3乗根や4乗根なども習ったかもしれません。
〇乗根を簡単に説明すると、こんな感じになります。数学が苦手な方は、なんとなくこういうものなんだなと思っておけばOKです。
2×2=4だから、4の2乗根は2。
2×2×2=8だから、8の3乗根は2。
2×2×2×2=16だから、16の4乗根は2。
・・・
そして、この2乗根、3乗根、4乗根、5乗根・・・を全部ひっくるめたものが、ラディカルになります。
ラディカルの類義語
ラディカルには、似た意味のカタカナ語がほかにもあります。ラディカルとはニュアンスが少し異なる言葉もありますが、覚えておいて損はありませんよ。
この機会に、社会人の知識として身につけましょう。
ルーツ
ルーツは、「根」や「根源」「先祖」という意味のカタカナ語。英語の「root(根、根源)」の複数形「roots」を、カタカナに直した言葉です。
「root」も「radical(ラディカル)」と同じく、「radix(根元)」というラテン語が語源になっています。意味が似ているのも納得ですね。
ルーツについてくわしくは、下記の記事で紹介しています。こちらも読んでみてください。
ルーツの意味って?英語では?根?言い換えると?詳しい意味や使い方を徹底解説!
ファンダメンタル
ファンダメンタルの意味は、「基本的である様子」や「根本的」。核に「基礎の」という意味をもっている言葉です。
ファンダメンタルと、「根元から変えてしまう」という意味が核になっているラディカルでは、ニュアンスが少し違っていますね。
ドラスティック
ドラスティックは、「過激な」や「強烈な」「根本的な」「抜本的な」という意味のカタカナ語。
「根源的で本質的である」点や「過剰になるほど激しい」というところが、ラディカルと共通しています。
ドラスティックは、下記の記事でくわしく紹介していますよ。
ドラスティックの意味とは?言い換え表現や類語、ビジネスで役立つ使い方・例文を徹底ガイド
ラディカルの対義語
ビジネスでは、相反する事柄を並べて話を進めるシチュエーションが珍しくはないですよね。カタカナ語は、対義語とセットで覚えておくと使い勝手がよくなりますよ。
ラディカルの対義語には、どのような言葉があるかみていきましょう。
トリヴィア
トリヴィアは、「雑学」や「くだらないこと」という意味。雑学的なつまらない知識や事柄を指して、トリヴィアが使われます。
コンサバティブ
コンサバティブは、「保守的な様子」「保守的な人」「穏健な」という意味。保守的な党派をコンサバティブと呼ぶ場合もあります。
コンサバティブは下記の記事でも紹介しています。興味のある方は、こちらの2記事も読んでみてください。
アバンギャルドの意味とは?英語・対義語・使い方・特徴を一気に解説 コンテンポラリーの意味とは?使い方例文や類語・反対語・関連語まで徹底解説グラジュアル
グラジュアルは、「徐々に」や「次第に」「漸進的(ぜんしんてき)」という意味のカタカナ語です。
目的に向かい、手順を踏んで少しずつ変化させる様子をグラジュアルといいます。
マイルド
マイルドは人や物事の態度や性質が穏やかで、刺激が少ない様子という意味。
「温和な様子」や「まろやかな様子」を表す言葉です。
ラディカルの使い方・例文
ラディカルには分野別の意味もありますが、ここでは基本的な意味でのラディカルの使い方を紹介します。
ラディカルがビジネスシーンでどのように用いられているか、例文でイメージしてみましょう。
先輩
新人
先輩
新人
上司
新人
ラディカルは人間の可能性を広げてくれる言葉
ビジネスだけでなく人生でも、物事を正確に把握するために、折々でそのものを根本的に見直す機会を設けることは大切です。
ラディカルなものの見方をすると、表面的な観察では気づけない問題点をみつけられたり、それまでとは全く違う可能性をみいだせたりするケースもありますよ。
ラディカルを意識して、日々のビジネスに臨むようにしましょう!