マネタイズとは「サービスからお金を生み出すこと」
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広くビジネスで使われるマネタイズについて、くわしく勉強してみましょう!
マネタイズの意味を解説
同じビジネス用語としてのマネタイズでも、一般的な意味と、Web分野における意味は少し違っていましたよね。マネタイズはどのような意味をもつ言葉なのでしょうか?英語と日本語の違いも気になりますね。
英語のマネタイズ(monetize)はどんな意味?
マネタイズは、英語表記すると「monetize」。「monetize」には、次のような意味があります。
・法貨(法的に価値を与えた通貨・貨幣)と定める
日本語のマネタイズとは?
日本語のマネタイズは、「事業を収益化すること」という意味。これは、日本語・英語でほとんど同じですね。
しかし、Web分野で使用される場合、英語の「monetize」とは、少し異なる意味になります。Web分野のマネタイズは、「無料で提供していたサービスを収益化すること」。無料サービスに限定している点が違っていますね。
日本語でマネタイズといえば、Web業界で収益化を意味することが多いです。また、マネタイズすることは、「マネタイズ化」ともいいます。
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Web分野における4つのマネタイズモデル
ネットビジネスでは、無料サービスに力を入れて、使いやすさ・利用者の満足を追求することがよくあります。無料でネット検索ができたり、ゲームで遊べたり、ニュースが読めたり、利用者にとっては便利ですよね。
しかし、そのサービス提供には、当然いろいろな費用がかかるはず。
無料サービスから収益を出せなければ、運営側は、経営が成り立ちませんよね。そこで重要になるのが、マネタイズです。Web分野でのマネタイズ方法について、みていきましょう!
マネタイズの方法①:広告モデル
無料のアプリや、ネット記事をみていると、広告が表示されることがよくありますよね。利用者が、端末に表示される広告をみると運営側にお金が入るのが「広告モデル」です。
広告モデルの収益計算方法には、いくつかのやり方があります。端末に広告が表示されるたびにお金が入る場合もあれば、利用者がクリックするなどの反応をした回数で計算されることも。
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マネタイズの方法②:課金モデル
基本無料のアプリでも、アイテムが有料だったり、上級コースの利用に課金が必要だったりする場合があります。これがまさに「課金モデル」です。
サービスを無料版、有料版に分けて、別の商品として提供する方法もあります。無料版で利用者を集めて、その後に「もっと楽しめる有料版もありますよ」と課金を促すわけですね。
マネタイズの方法③:ECモデル
オンラインのショッピングサイトで物販し、収益を出すのが「ECモデル」。
収益の出し方には、いろいろな方法があります。販売者が商品を出品する時点で、運営側に出品料が入るやり方や、商品が売れるたびに手数料が入るケースなど。
マネタイズの方法④:仲介モデル
仲介モデルは、何かを買いたい人と売りたい人をマッチングさせて、収益を出す方法。仲介料が運営側の利益になります。
マネタイズ化は難しい?進め方のポイント
同じようなサービスでも、マネタイズに失敗する企業もあれば、成功する企業もあります。マネタイズは、難しいのでしょうか?
実は、マネタイズを成功させるためには、事前準備が欠かせないのです。マネタイズ化を始める前に、やっておくべき3つのポイントを確認しておきましょう。
・利用者を具体的に想像し、ターゲットを徹底研究
・利用者のニーズを読み取り、それが市場でどの程度の価値になるかを考える
ビジネスで役立つ!マネタイズの使い方・例文
マネタイズは、一般ビジネスとネットビジネスで、意味が少し違っていましたよね。いまは、ネットビジネスでマネタイズを用いる方が一般的です。しかし、一般ビジネスでもマネタイズは無視できません。
一般ビジネスとネットビジネスで、マネタイズをどう使うか、例文でイメージしてみましょう。
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あわせて覚えたいマネタイズの類語
マネタイズには、あわせて覚えたいカタカナ語がいくつかあります。
同じような意味の言葉だけでなく、音の響きがよく似ているのに、まったく使い方が異なる用語もあるので注意が必要。使い分けに気をつけたい、マネタイズの類語を紹介します。
リクープ
リクープは、「損失を取り戻すこと」「費用を回収すること」という意味。
マネタイズとはニュアンスが違いますが、「サービスにかかる費用を回収すること」と考えれば、リクープとほぼ同じ意味とみなすことができますね。
リクープについて、くわしくは下記の記事で紹介しています。こちらもぜひ読んでみてください。
リクープとはどんな意味?ビジネスでの使い方やリクープラインの意味を徹底ガイド
フリーミアム
フリーミアムでは、まず、基礎的なサービスを無料で利用者に提供します。そして、より高機能なもの・使いやすい機能などは、有料の特別サービスとして提供し、利益を出す。フリーミアムは、そんなビジネスモデルです。
フリーミアムは、有料サービスの利益で、無料サービスにかかる費用をまかなっています。Web分野のマネタイズと、ほとんど同じ意味ですね。
マネタイゼーション
マネタイゼーションは、「貨幣を発行すること」「資源・資産を現金化すること」。
日本語のマネタイズとは、まったく意味が違いますね。しかし、英語の「monetize」とマネタイゼーションは、意味が似ています。
「マネタイズ戦略」という本で尖った会社の事例を学ぶ
「マネタイズ戦略」は、尖った会社の事例を通して、マネタイズを学ぶことができる本です。この本では、8企業のビジネスケースが紹介されています。
企業が利益を顧みず、顧客満足ばかりを追い求めていたら、いずれ資金繰りが難しくなって、経営危機に陥ってしまいますよね。マネタイズ理論やマネタイズ視点の大切さを学び、ビジネスに応用していきましょう。
マネタイズの視点を持ち、ビジネスモデルを見直そう!
マネタイズは、Web分野で使用されることが多いビジネス用語。しかし、マネタイズは、Web分野では2007年ごろから使われ始めた、比較的新しい言葉です。マネタイズという言葉に馴染みが薄かった方もいるかもしれませんね。
マネタイズは、Web分野だけでなく、一般的なビジネスでも、切り離すことができない重要な視点です。マネタイズは、顧客満足を重視したいいサービスを、継続して安定提供するために欠かせません。マネタイズの視点でビジネスモデルを見直してみましょう!