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フィックスとは?ビジネスにおける意味って?IT・建築業界に特有の使い方も徹底解説

フィックスとは「固定」や「確定」のこと

上司

今回扱うワードは、フィックスだよ!
フィックス・・・。字面は「ファックス」に似ていますね。新しい通信機器の名前ですか?

新人

上司

全然違うよ。フィックスは、ビジネスで「確定」という意味で用いることが多いよ。ほかにも意味があるから注意してね。
ビジネスでのフィックスは、「確定」という意味で使われるケースが大半です。しかし、「固定」など、そのほかの意味で用いられることもあります。ひとつの単語に、意味がいくつもあるのはややこしいですね。

フィックスの意味や使い方を正しく理解し、社会人としてレベルアップしましょう!

フィックスの意味を解説

ビジネスでは、「確定」という意味で使われることが多いフィックス。もともとは、どのような意味をもつ言葉なのでしょうか?

日本語と英語で、意味に違いがあるのかも気になりますね。まずは、フィックスの意味をくわしくみてみましょう。

英語のフィックス(fix)はどんな意味?

フィックスは、英語表記すると「fix」。英語の「fix」は、たくさんの意味をもつ単語です。ここでは、「fix」の代表的な意味を紹介します。

fix
・固定する
・定着させる
・とどめる
・確固としたものにする
・明確にする
・決める
・正常な状態に戻す
・回復させる
・調整する
・解決する
英語の「fix」は、核に「目指す状態や場所に固定する」という意味をもっています。たとえば、壊れているものがあったとしたら、壊れたところをきちんと直した状態を目指しますよね。

英語の「fix」は、いい事柄だけでなく、「殺す・仕留める」や「買収する・八百長をする」など、悪い意味で使われることもあります。

日本語のフィックスとは?

日本語のフィックスは、次のような意味をもっています。

フィックス
固定すること
・定着させること
・日時、価格、場所などを確定すること
英語の「fix」には、数多くの意味がありました。しかし、日本語のフィックスの意味はそう多くありません。「固定」「定着」「確定」といった意味をおさえておきましょう。

ビジネスにおけるフィックスの意味・使い方

ビジネス会話にフィックスが登場するときは、次の4つの意味になります。

ビジネスでのフィックス
・確定
・調整
・修正
・固定
なかでも、「確定」は多くの業界で使用されるメジャーな意味です。

①:確定

フィックスは、会議の内容や契約前の事柄など、未確定のものを最終確定させるときに使います。

例文

上司

うちの部署が、社内プレゼンに提案する内容は、これでフィックスだな。
お待ちください。私たちの提案は、まだフィックスしていません。もっと改善したい点があります。

先輩

②:調整

フィックスは、スケジュールなどを調整するという意味でも使われます。

例文

先輩

工事のスケジュールは、フィックスできた?
まだです。ちょうどこれから、先方のところへフィックスしにいくところです。

新人

③:修正

フィックスは、資料などの不備や製品の不具合を修正するという意味で使われる場合があります。修正したものをフィックスと呼ぶことも。

例文

上司

うちが納品したシステムにバグが出た。最優先で、フィックスに着手してくれ。
フィックスを準備できました!

新人

上司

よし。フィックスを提供する前に、ほかのバグが出ないか確認しよう!

④:固定

フィックスは、ものを固定するや、考え方などを固定し変更しない、というときにも使います。

例文

上司

イベントの主催者から、早くフィックス版の資料を提出してくれって、催促が来たぞ。
資料の提出期限は、明日正午フィックスですよ。まだ、時間はあります。粘って、いいものを作りましょう!

先輩

業界別にみるフィックスの意味・使い方

業界によっては、フィックスが特有の事柄を意味する言葉として、使われる場合があります。

一般的なフィックスの使用法とは違う、業界別の意味を確認しましょう。

①:IT業界

IT用語のフィックスは、「修正」という意味

たとえば、ソフトウェアのバグを修正することを、「フィックスする」や「バグフィックス」といいます。

また、「バグを修正したもの」や、「バグを修正するため利用者に配布される、簡易ソフトウェア」もフィックスです。

しかし、IT業界でも、フィックスは、「確定」という意味で使われることがあります。フィックスが、業界用語の「修正」という意味で使用されているのか、それとも違うのか、迷うときには発言者に確認するほうが安全です。

②:建築、カメラ業界

建築やカメラの世界では、物が動かないようにしっかり「固定」することをフィックスといいます。

たとえば、建築用語の「フィックス窓」は、はめ殺しで開閉できない窓。

映像業界では、カメラと画像を動かないようにした固定撮影を、「フィックス」と呼んでいます。

[豆知識]女性のメイクアップに役立つ「フィックスミスト」

「フィックスミスト」は、メイクが崩れないようにフィックス(固定)してくれる、便利なメイクアップアイテムです。メイクした後の肌に、シュッとひと吹きスプレーするだけなので、使い方はとっても簡単。メイクをフィックスできるから、「フィックスミスト」とネーミングされたんですね。

また、ベースメイクの粉っぽさを緩和する効果や、肌の乾燥を和らげてくれる効果も期待できるそうですよ。

メイクもちの悪さや肌の乾燥に悩んでいる女性は、「フィックスミスト」を試してみてはいかがですか?

会社内・取引先とのやりとりで「フィックス」を使ってみよう

フィックスは、ビジネスでよく用いられるカタカナ語。会社内や取引先との会話で、さりげなくフィックスを使えたら、かっこいいですね。

仕事の関係者がフィックスを使用した場合、「確定」と「修正」のどちらか、あなたは解釈を迷うことがあるかもしれません。そんなときには、相手にフィックスの意味を確認すると、解釈を間違える心配がなくなりますよ。