マインドマップは意味ない?役立つ?
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思考ツールとして知られるマインドマップは、「使っても意味がない」と敬遠する人もいれば、「思考を整理できる」ととらえて活用している人もいます。
どんなものでも使い方次第という側面はありますが、マインドマップにはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
筆者は過去にマインドマップを活用しきれなかった経験もあります。ただ、現在では仕事でもプライベートでも大活躍してくれる「有用なツール」と認識しています。実際にマインドマップを使用している立場から、メリットやデメリットについて解説していきます!
マインドマップのメリット5つ
マインドマップの強みといえる点について、5つに分けて整理していきます。仕事やプライベートにおいてマインドマップを活用している人は、次のようなメリットを感じているはずです。
①:キーワードで書くので時間がかからない
メモやノートをとるときに、文章で記録すると時間と手間がかかります。しかも、ノートを書いても多くは記憶に結びつかないといわれています。重要ではない言葉まで読む必要があるので、時間がもったいないという側面もあります。
マインドマップではキーワードで情報を整理していきますが、細かな文章まで記録しなくても、忘備録にはなるものです。単語で関連性を示しながらまとめていく作業によって時間の短縮につながります。
また、文章で長々と記述するものではないので、紙一枚で済むというメリットもあります。
②:放射状に広がるマップが視覚的にわかりやすい
通常、上から順に文章を追っていかなければ必要な情報までたどりつきません。それに対して、マインドマップは放射状に広がった地図のようなものであるため、視覚的にパッととらえることができる点がメリットです。
たとえば、「お米」というキーワードについて縦書きのノートに整理するよりも、マインドマップで放射状に記したほうが全体像をとらえやすくなります。あとから必要な情報をいち早く参照できるようになります。
③:連想によって思考やアイデアが広がる
マインドマップでは単語ベースで放射状の図によって思考を整理していきますが、これを作る過程において「連想」が生じます。単語ベースで頭の中にあることを書き出していくと、それに付随してアイデアやひらめきを得ることができます。
たとえば、「お米」→「日本酒」を連想したとして、そこから「どんな銘柄が人気なのだろう」「品評会で受賞したお酒はおいしい?」「そういえば、日本酒を使ったスイーツがおいしいと聞いたことがあるな」と発想を広げていけます。
放射状に線でつなぎながらマインドマップを作成していくと、関連のある事柄について発想が広がっていくことがメリット。まさに「連想ゲーム」のような側面も持ち合わせているのです。
④:覚えたこと、考えたことが記憶に残りやすい
学生時代には大量のノートを書いたはずですが、その場で理解したつもりになるだけで、ほとんどが記憶に残っていないのではないでしょうか。日常生活においても覚えたり、考えたりしたことの多くがきちんと記憶として残らないものです。
ところが、マインドマップで思考を整理すると、視覚的なわかりやすさによって記憶にとどまりやすくなるといわれています。したがって「記憶術」のような形でマインドマップが用いられることもあるのです。
上の図のように、文章だけで書いた「A」よりも、マインドマップで書いた「B」のほうが、視覚的にカテゴライズされていて覚えやすくなります。
実際にマインドマップを使ってみると、視覚情報が手がかりとなって、記憶として定着しやすいことが実感できるはずです。
⑤:活用できる場面が多く、用途が幅広い
マインドマップは、プライベートで買い物リストを作ったり、旅行やイベントの計画を立てたりするときにも使えます。また、ビジネスシーンにおいてもプレゼン準備、企画や計画など、幅広い用途で使えることがメリットです。少しでも「考える」「思考する」という作業をともなうのなら、それをサポートしてくれるツールとしてマインドマップが役立ちます。
実際にどんな目的・用途でマインドマップを活用していけるのか、次の記事でも「仕事」「プライベート」「勉強」に分けてより詳しく解説しています。
【基本編】マインドマップとは?仕事・プライベートにおける使用の目的・意味を解説!マインドマップのデメリット3つ
マインドマップには、ノートを使った記録や箇条書きとは違うメリットがあることがわかりました。ただ、「マインドマップは意味ない」という人もいるからには、何かデメリットもあるはずですよね。デメリットについても確認しておきましょう。
①:普通に文章を書くことが面倒になる
マインドマップに慣れてしまうと、あまりの簡便さゆえに、「ノートで文章を書く」という行為が面倒で仕方なくなります。無駄を省けるようになるのはメリットですし、浮いた時間は他のことに費やせます。ただ、字を書くことが億劫になってしまうのは、デメリットかもしれません。
②:目標・目的がないと意味のないものに
マインドマップをきれいに仕上げたところで、「何がしたいのか」という目標・目的が欠落していれば、意味がないものになることがあります。そんなときは、マインドマップにデメリットが感じれるはず。よくマインドマップを「意味ない」と表現する方は、ここに問題があるのではないかと思います。
たとえば、マインドマップで「TO DOリストの作成」をしても実行に移していかなければ、せっかくリストを作成しても無意味になってしまいます。この場合、「やるべきことの優先順位を見つけて、順番に片付ける」など明確な目標を持ち、実際にアクションを起こすことで、マインドマップの価値が感じられるようになります。
「プレゼン内容に抜け・漏れがないように検討したい」「連想によって新しいアイデアを持ちたい」など、何か目的意識を持つことが大切といえます。
③:慣れないうちは時間がかかる
マインドマップを使うと思考の時間短縮・効率化にむすびつくのですが、最初のうちは箇条書きなどよりもかえって時間がかかってしまうかもしれません。また、イラストなどをつけて「きれいに作ること」を重視すると時間とエネルギーを要するため、この点はデメリットです。
美しく仕上げてビジュアル化することが大切と考える人もいますが、プレゼンなどで人に見せるわけでなければ、「走り書き」のように大雑把なものでも問題ありません。
そして、手書きではなく、パソコンやスマートフォンでマインドマップを作成できるアプリもあります。これなら絵心がない人でも簡単にマインドマップを作成できるので、「時間がかかる」という課題はクリアできるでしょう。
先輩
使い方次第で役に立つマインドマップ
マインドマップを役立つツールにできるかどうかは、使い方によります。マインドマップを作成しても、そこから何をしたいのかが明確でなければ、ただの「落書き」のようになってしまいます。
デメリットに関しては使い方によって解消できることが多いのですが、ノートや箇条書きとは違う、マインドマップ特有のメリットはいくつもあります。マインドマップのメリットについては、人からどんな説明を受けるよりも、実際に使って感じることが一番の近道です。
百聞は一見に如かずという言葉もあるので、「マインドマップが仕事やプライベートに使えるかも!」と思ったら、ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね!