「転職 はじめの一歩」の要約を紹介
「転職したい」という気持ちをなんとなく持っていても、転職未経験の場合は、何から初めれば良いかわからないものです。インターネット上で求人をぼんやり眺めているだけでは、理想の転職を実現できる可能性はアップしません。
今回ご紹介する「転職 はじめの一歩(ひろあき著)」では、タイトルの通り、転職経験がない人が最初のステップとしてすべきことが解説されています。
「転職 はじめの一歩」の目次
はじめに
1章 転職の心構え
転職の流れ 準備から内定までの道のり
転職に失敗する人、成功する人
2章 自分を知る
①自分の強み、好きなこと、大切なことを探る
②自分の成果を振り返る
③課題を探る
④やりたいことを探る
⑤身に着けたいスキル・経験を探る
3章 相手を知る
情報収集
転職サイトを知る(サイトの活用)
エージェントを知る(エージェントの活用)
こんなエージェントは注意
企業を知る(応募企業を知る)
あとがき
本書は上記のような構成です。最後に著者のプロフィールがあるのですが、著者のひろあき氏は機械系エンジニアで、大卒後に5年間勤務した会社では年収350万円ほど。外資系メーカーに転職し、その後も転職をして、年収が800万円まで増えたのだとか!
年収350万円と800万円では生活もずいぶんと変わるでしょうから、その経験をもとに情報を発信したいと考えたのでしょう。
転職のはじめの一歩とは「自分を知ること」
転職について語る書籍では、まず自己分析をすることを推奨しているものが散見されます。本書も同様で、タイトルにある「はじめの一歩」が、まずは自分自身を知ることだと述べています。
自分の悩んでいることは何か。自分の好きなことは何か。身に着けるべきスキルは何か。これらを知ることを転職の第一歩としています。
転職の基本的な流れがつかめる
本書を読むと、転職の基本的な手順や流れを把握することができます。自己分析から内定後の手続きまで網羅して紹介されています。
転職のステップのうち、クリアしなければならないのが「書類作成」と「面接対策」としており、ここを念入りに対策しておけば、内定を獲得できると述べています。
ただし、内定の獲得=転職成功ではないことにも触れられています。
本書では、転職の成功、失敗とは何を指すのか解説されているので、単に内定をもらうだけでなく、その先も見据えた転職活動のヒントが得られるでしょう。
転職活動で関係する「相手を知る」とは
転職活動を進めるにあたり、次の3者が「相手」となります。自分自身の分析をしたあとは、相手のことを知る段階に入ります。
転職サイト
エージェント
受ける企業
転職サイト、エージェントを使わない場合はスキップしても構いませんが、利用を検討している場合は目を通しておきましょう。複数のサイトに登録する意味や、注意すべきエージェントの見極め方など、具体的なアドバイスも書かれています。
企業に関しては、求人を出した背景、人材の定着率や離職率など、気になることがあればエージェントを通じて質問することを推奨しています。
また、エージェントからもらっている情報をあえて面接の場で質問し、2つの情報が一致しているか確かめるテクニックも紹介されていました。著者は、情報収集が大切だということを訴えています。
特典がうれしい!職務経歴書のテンプレートも
自己分析テンプレートの他、もうひとつプレゼントがあります。それは、職務経歴書のテンプレートです。こちらも書籍内に特別リンクがあり、そこから入手することがでいます。
職務経歴書は、受ける企業、部署によって、内容を変えるべきだと解説されています。相手をイメージしながら書くと良いでしょう。本書で転職のイロハも学び、テンプレートも活用して、転職準備を進めてみてくださいね。
まとめ
本書は、転職を考えている人のための入門書。「まず何をしたらいいか」という疑問に答えてくれる内容となっています。いきなり求人を検索するのではなく、まずは自分の分析から始めることが一番の近道だったりするのですね。
ボリューム的にも読みやすい書籍なので、これから転職を予定している人は、ぜひ「転職 はじめの一歩」を一読してみてください。
なお、転職エージェントの活用方法についてはこちらの記事でも紹介しています。無料で利用できるので、ぜひ気に入ったところを活用してみてくださいね!