非正規雇用の問題とは?契約社員・パート・派遣社員の不安と解決策

やっと転職先が決まったけど、契約社員か…。正社員がよかったけど仕方ない。

今、不本意ながらも非正規雇用で働く若い人が増えているようだね。非正規雇用の問題は労働者にとって切実で、国も対策に取り組んでいるようだけど…。

非正規雇用の問題とは

世間では、非正規雇用の問題が騒がれています。正規雇用と比較した際の待遇面や非正規労働者の増加、不本意ながら非正規で働く人の多さなど、非正規雇用にはさまざまな問題があり、政府や企業が対応を求められている状況です。

非正規雇用とは

非正規雇用にはいくつかの雇用形態があります。契約社員やパート・アルバイト、派遣社員などが非正規労働者です。

正規雇用は期限の定めのない雇用、安定した収入や昇給、整った福利厚生などがあるのに対し、非正規雇用は不安定な働き方といえます。子育てや介護などのためにあえて非正規雇用を選ぶ人もいますが、正社員になれないから非正規で働く人もいます。

非正規雇用の待遇の悪さ

非正規雇用の問題は、希望して非正規で働いている人においても無縁ではありません。非正規雇用は望む望まないにかかわらず、その収入や雇用の不安定さは変わらないためです。

非正規雇用の問題に対する人々の声

ツイッターでみつけた非正規雇用問題に関する口コミです。

確かに、将来の不安を抱えたままお金を使えません。非正規雇用の不安定さは消費にも影響を及ぼす可能性が。

コロナウイルスの件でも、非正規雇用の問題が浮き彫りになりました。

厳しくもごもっともな意見も数多くみられました。非正規雇用の問題には、根本的で大きな転換が必要かもしれません。

非正規雇用問題への国の対策例

国としても、非正規雇用の問題をただ見過ごしてきたわけではありません。非正規労働者の雇用の安定や正社員との格差の解消など、さまざまな対策が考えられています。

正社員転換・待遇改善実現プラン

平成28年から5か年にわたって行われる非正規雇用労働者の正社員転換や待遇改善のための取組みです。

主な目標として

  • 不本意非正規雇用労働者の割合(全体平均)10%以下
  • 新規大学卒業者の正社員就職の割合:95%
  • 新規高校卒業者の正社員就職の割合:96%
  • 正社員と非正規雇用労働者の賃金格差の縮小

を挙げています。1

非正規雇用労働者待遇改善支援センター

厚生労働省委託事業として、非正規雇用労働者の処遇改善に取り組む事業主等に対する相談業務も始まっています。非正規雇用労働者待遇改善支援センターは、厚生労働省が社会保険労務士会に委託した事業です。2

同一労働同一賃金

令和2(2020)年4月1日適用(中小企業は2021年4月1日~適用)となる「働き方改革」の取り組みの一つです。正規雇用と非正規雇用の不合理な待遇差をなくすために作られました。非正規雇用労働者の待遇改善を行う事業主を対象とする「 キャリアアップ助成金 」などが盛り込まれています。3

「同一労働同一賃金」の取り組みでは、以下の3つの整備を行います。

  • 不合理な待遇差をなくすための規定の整備
  • 労働者に対する待遇に関する説明義務の強化
  • 行政による事業主への助言・指導等や裁判外紛争解決手続(行政ADR)の規定の整備

差別的扱いを禁止し、非正規雇用労働者が納得のいく待遇を得られるようにする取り組みです。

企業に求められる非正規雇用問題への取り組み

国の非正規雇用の問題に対する取り組みが進められていますが、実際に反映させなければいけないのは企業や経営者です。企業も積極的に非正規雇用の問題に取り組んでいくことが大切になります。

従業員の雇用形態の見直し

まず企業に求められるのは、現在の雇用形態の見直しです。雇用形態が職務や職責に合っているか、合っていなければ見直す必要があります。労働者への説明責任も発生するため、不合理は正していかなければいけません。

規定・給料システムの見直し

規定や給料・昇給システムの見直しも必要です。正規雇用と非正規雇用の差別があれば解消し、待遇の改善を行う必要も出てきます。

正社員雇用・正社員転換の実施

正社員転換・待遇改善実現プランによって、雇用形態の変更を希望する人も出てきます。企業では雇用形態変更を希望する人への対応も行わなければいけません。具体的に、変更後の待遇や立場などのルールも定めて、運用できるようにする必要があります。

非正規雇用問題の解決策の効果はあらわれるか?

非正規雇用の問題は、長く取りざたされてきたものです。不満を持ちながらの非正規雇用も多く、将来への不安から結婚や出産、マイホーム取得などを諦めてきた人もいるでしょう。

国による非正規雇用問題に対する取り組みが始まっています。まだまだ口コミなどでみられる世間の声は厳しいものが多いようですが、企業や経営者が積極的かつ具体的な運用を進めていくことで改善できるかもしれません。

ただし、すぐに大きく変わることは難しいため、現在非正規雇用で不遇を感じている人は個々に対策を検討しておくことも大切です。現職の状況によっては、働きながら転職活動を始めてみてもよいでしょう。

↓↓自分の市場価値が分かり、オファーが届くミイダス。まずは気楽に転職活動スタート!
ミイダスを登録する前に知りたい2つのこと 特徴や口コミから検証

  1. 参考:正社員転換・待遇改善実現プラン|厚生労働省
  2. 参考:【厚生労働省委託事業】非正規雇用労働者待遇改善支援センターについて|全国社会保険労務士会
  3. 参考:同一労働同一賃金|厚生労働省