正社員から派遣社員への転身は吉と出るか?シングルマザーみやの”前進を優先する”転職論

前進を優先する転職論vol2

人材派遣という働き方を知っていますか?

今回は、教員、会社員、フリーランス…と働き方を模索し続けたCHEWYライター・みや(Twitter:@miya11122258)が経験した、人材派遣の働き方について紹介します。やってみて初めて分かったことは多く、直接雇用とは異なったメリットもデメリットも知ることができました。

事務系会社員にはなったものの、ほかの仕事も経験したくて人材派遣にチャレンジした私。いろいろあったけど、いい経験ができました。

みや

これから派遣社員をやってみようと思っている人へ

人材派遣を実際にやってみて、よい面も悪い面も知ることができたのは収穫でした。人生の1ページとして悪くはない経験でしたが、誰にでもおすすめできるものではないと思ったのも事実です。

短期的なレベル上げにおすすめ

未経験でいきなり正社員になる自信がない人、とりあえず職に就くための突破口がほしい人には、人材派遣は最適です。短期間でも人材派遣で経験やスキルを手に入れたら、転職活動でアピールする材料になります。

また、派遣社員は基本的に残業が少ない傾向です。並行してビジネススクールにも通いやすく、働きながら(しかも学費割引などのサービスも受けて)技術を身に付けたり資格を取ったりもできます。

ずっと人材派遣でやっていくのもいいですが、 短期的に経験値やスキルを稼ぐ→→→次の転職に生かすという形が人材派遣の活用方法としてとても有意義に感じました。

事務スキルの経験値アップに最適

実際に人材派遣の紹介を受けてみて、事務系で働きたい人にとって人材派遣は貴重な経験値稼ぎの場になると感じました。未経験でもできる仕事は豊富だし、自分で探さなくても派遣コーディネーターが「こんな仕事はどうですか?」とレベルに合わせて紹介してくれます。

私は利用したことがありませんが、 福利厚生としてスキルアップセミナーやスクールの割引などが用意されている派遣会社もあります。

適性が漠然としている人にもおすすめ

人材派遣では、派遣会社の派遣コーディネーターと相談しながら派遣先を決めていきます。何が向いているか分からない人ややりたいことがない人も、コーディネーターがおすすめしてくれます。とりあえず前に進みたいというやる気だけでもあれば、道は拓けます。

20代なら無期雇用派遣もおすすめ

最近、人材派遣も有期雇用が前提の「登録型派遣(いわゆる派遣)」だけでなく、「無期雇用派遣」という働き方も注目されています。無期雇用派遣は、派遣会社の「社員(正社員とは違うけど、雇用期間が無期限)」として雇用され、派遣先で勤務する働き方です。

登録型派遣は時給制が一般的ですが、無期雇用派遣は月給制でお給料をもらえます。また、派遣期間が終わることはあっても、派遣会社との雇用は途切れません。未経験可の求人も多いそうです。

ただし、 正社員とは待遇が異なるため、安易に無期雇用派遣を選ぶのはおすすめしません。また、メインターゲットは20代の女性なので、年齢や性別で断られることもあります。(私も既に、とある派遣会社からお祈りメールをいただきました。)

興味がある人は、あらかじめ情報収集してからチャレンジしてみましょう。
↓↓無期雇用派遣の紹介記事、いろいろあります。

ファンタブルの評判は?注目の育成型無期雇用派遣 キャリアウィンクの評判は?無期雇用派遣で事務にチャレンジ
ここからは、私が実際に経験した、ちょっと“トホホ”な人材派遣体験談をお伝えします。

みや

体験談「社会人経験の少ない私、初めての派遣登録」

経理事務は数年経験したけど、やはり社会人経験が少ないことに変わりのない私。教員経験で得たものは社会人マナー程度しか役立ちません。やっと会社の経営や経済の仕組みが漠然と分かってきた程度のレベル。それなのに、自信満々で大手派遣会社の「スタッフサービス」に乗り込みました。

事務以外の仕事に就きたい!

経理として数年の経験を積み、このまま事務で働き続けようと思っていた矢先のことでした。首と肩に痛みを感じて通院すると、「ストレートネック」と診断された私。このまま経理事務で働くなら、ずっと首や肩の痛みと付き合っていくことになりそうでした。

頑張れば頑張るほど体は辛くなる…。せっかく経験を積んだ経理事務ですが、痛みのせいで「ほかの職種も経験したいな」と思うようになりました。

↓↓【これまでの流れ】会社勤めをしたことがないシングルマザーが経理事務で働き出すまで

前進を優先する転職論vol1「未経験だから資格取ろう」に待った!シングルマザーみやの”前進を優先する”転職論

面談と登録説明

電話で予約をしてからの面談と登録説明会参加でした。登録説明「会」と銘打たれていたため、セミナー風を想像していましたが、単なる面接のようでした。

マンツーマンでコーディネーターと向き合い、やりたい仕事やスキルについて聞かれ、エントリーシート(のようなもの)を記入しました。一応スーツも着ていったし、明るく爽やかに受け答えしたし、どうにかなるだろうとのんきに構えていました。

派遣先が決まらない

意気揚々と派遣会社に登録しましたが、私の目論見である「事務以外の仕事をしたい」は見事、打ち砕かれました。

ネットのマイページから応募する形式だったので、早速気になる求人にいくつか申し込みを済ませました。これまで関わったこともないようなアパレル系の販売職やメーカーの法人営業など、「未経験可」と書かれているものをピックアップ。ところが、 自分が申し込んだものはことごとく、断られていきました

コーディネーターから連絡がきて紹介されたものは、結局事務。まあ、当たり前の流れですし、今となれば「そうだよな」と思いますが、すっかり参ってしまいました。

人材派遣は事務系が多い

人材派遣会社の保有する求人の多くは、オフィスワーク、つまり事務系。営業や販売をやってみたいから、と人材派遣会社に登録した私はあまりにも場違いでした。

人材派遣会社にもエンジニア系や販売系などの特化型サービスもありますが、ごく一部のサービスに過ぎません。そしてもちろん、これらの特化型求人は経験者優遇でした。

数少ない営業系の仕事をライバルと争う

人材派遣のメインはオフィスワークですが、営業系や販売系も多少はあります。未経験者が就くのにハードルが低い営業系の仕事は、テレマーケティング、営業アシスタント、ラウンダーなどです。店頭での販売もコンビニやスーパー、ショールームなどの仕事です。

私は未経験求人をガンガン攻めましたが、社内選考を通過できませんでした。営業系は数少ない求人のため競争率が高く、「未経験可」であっても最終的にはライバルに負けてしまったようです。

自分のような未経験は、仕事を得られませんでしたが、それでも正社員で応募するよりはハードルが低い気がしました。

複数の派遣会社をはしごしてみる

登録はしたものの仕事が決まらない…。

派遣ってもっと簡単に仕事もらえるんじゃなかったっけ?」と困惑しながらも、フットワークだけはよい私は、さっさと2件目、3件目と派遣会社を登録することに。複数の派遣会社をはしごすることで、チャンスを広げようとしました。数うちゃ当たるという単純発想です。次に登録したのは「フルキャスト」という会社でした。

結果としては、やはりどうしても本格的な営業と販売の仕事には就けませんでした。正社員転職を成功させた経験から図に乗っており、応募する求人の業種をえり好み(アパレルがいい、おしゃれな会社がいい)していたせいでもありますが、やはり派遣で営業系は狭き門でした。

パーソルマーケティングは、販売や接客業の人材派遣を扱うサービスなんですって!販売系特化型の人材派遣もあったなんて知らなかった!

みや

人材派遣で働いてみる

営業や販売で自分の好みの仕事がなかったため、多少妥協して「コールセンター業務」という仕事を選んだ私。電話を介してですが、人と接する仕事に就くことができました。ここからやっと、私の人材派遣時代が始まりました。

大量募集のコールセンター業務

なぜコールセンター業務を選んだかというと、単純に採用門戸が広かったためでした。コールセンター業務は、大量募集が多く、気軽に入れる「営業系」で「人と接することが好きな人が就ける」仕事です。

なぜ大量募集で気軽に入れるかというと…、始めるまでは知りませんでしたが、過酷さゆえに退職者が多く、頻繁に補充の必要があるためです。また、プロジェクトやセールごとの求人も多く、短期で仕事が終わってしまうものも多かったです。多くが来るもの拒まず、去るもの追わずの職場でした。

■大手化粧品会社のアウトバウンド

最初にお世話になった派遣先は、大手化粧品通販会社のアウトバウンド業務でした。アウトバウンドというのは、コールセンターでセールスなどの電話をかける業務のことです。反対に、電話を受けるのは「インバウンド」といい、コールセンター業務の中でも難易度は高めとなります。

セールスで電話をかける方が、こちらから話すことが決まっているため、簡単なのです。インバウンドは、顧客からのクレームや質問、注文の電話が多く、想定外の内容や重要度の高い内容が多く、初心者には任せられないらしいのです。

初めてのコールセンターでしたが、仕事は簡単で楽しいものでした。業務は、化粧品サンプルをおすすめして、申し込みを受け付けるといった内容です。食い下がって営業する必要はなく、アンケート的な要素の方が大きかったため、気楽にかけられました。

勤務時間は、10時~20時。ルール上、あまり遅い時間に営業の電話はかけられません。そのため、事務よりはやや遅い勤務でしたが、ワークライフバランスに影響があるほどではなかったです。

■カード会社のアウトバウンド

化粧品会社の仕事は短期で満了となり、次の仕事を紹介されました。再びコールセンターへ。今度は少しレベルが上がったのか、クレジットカード会社のアウトバウンドでした。業務内容は、サービスのお知らせをしてできるだけ勧誘、契約までこぎつけるといったものでした。ノルマはないものの、契約が取れないと肩身が狭い雰囲気がありました。

また、カード会社からの電話は人によっては疎ましく、もしくは家族に知られたくないものでもあり、かけ方のルールやマナーも厳しいものでした。事前に1週間ほどみっちりとロールプレイなどの研修を受け、最終的にはスーパーバイザー(上司みたいな人)とのロールプレイによる試験に合格して、やっと業務スタートとなりました。

営業の経験をしたかった私としては、やりがいに満ちあふれた職場でしたが、挫折して辞める人も多く、一緒に入った仲間も2週間ほどで半数に減りました。私も、電話をかけるのは苦になりませんが、たまに理不尽に怒られたり絡まれたり、嫌なこともありました。

物流関係のデータ管理業務

コールセンターでの施策が一段落した頃に、パソコンを使える人にやってほしい、と声をかけてもらって就いたのが、データ管理という未知の業務。大手物流会社で、顧客データを管理する仕事でした。配送を行うため、荷物が大量においてある倉庫、トラックやフォークリフトが行き来する広い駐車場などがあり、これまでとは違った雰囲気の職場に。また、これまでは私服で勤務していましたが、昔ながらの事務服(スモックみたいなやつ)を着ることになりました。

エクセルの関数をいろいろ使うことが多く、独学でオフィススペシャリストの勉強をしている時よりも知識の幅は増えました。実践として関わるとより覚えやすいものです。派遣としてでも経験を積むことの大切さを感じました。

部署内に派遣は私一人でしたが、仲間として当然のように飲み会には誘われ、残業もこなし、苦楽を共にすることができました。

正社員転職を再度目指す

データ管理の仕事は、専門職っぽくてかっこよかったし、やりがいもあったのですが、当初の目的とはズレを感じており、区切りのよいタイミングで再度正社員を目指して転職活動をすることに決めました。当初の目的…「営業か販売をやってみたい!」です。

履歴書作成~人材派遣期間の書き方に迷う

人材派遣出の経験を経て、コールセンター業務を「なんとなく営業っぽいし」と営業経験として売り込む気満々の私、ここで履歴書の書き方に悩みました。派遣で3社経験してきましたが、全部記載すると「転職ばかりしている人」に見えそうです。

これはすぐに解決。ネットを調べた結果、人材派遣期間を履歴書に書く場合、派遣会社単位で書いてよい、とのことでした。

職務経歴書作成~人材派遣期間の書き方に再び迷う

次に職務経歴書を書きます。実は、以前の転職(教員→初めての会社員)では、職務経歴書に書くことがなさすぎて、職務経歴書の提出を省いてしまいました。そのため、初めての職務経歴書作成です。

ここでも再び、人材派遣期間の書き方に迷いました。結局、正解が分からないまま、本能的に派遣先企業を「部署」のように扱い、3件分の派遣先の移動を「部署異動」のように記すことにしました。結果的に間違ってはいませんでしたが、社会人としての知識の少なさを再確認しました。

※派遣先によっては履歴書などに会社名を明記してはいけないこともあるようです。ルールは契約内容によって異なります。

人と話す仕事に就こうと決意

結局、営業や販売の仕事はできませんでしたが、コールセンターを経験して人と関わる仕事の楽しさを実感しました。何かを自分で売る楽しさも。

そのため、できるだけ営業や販売っぽい仕事を探すことを決意し、転職活動を開始しました。派遣での経験が生きたかどうか分かりませんが、それからまもなく接客業の仕事に就くことができました。この仕事は、フリーランスになるまで数年間続きます。

↓↓フリーランスへの道は険しくない?堅実なシングルマザーが会社を辞めるまで

Coming soon

実際に人材派遣で働いてわかったこと

人材派遣は、私にとってコマーシャルやニュースなどでしか知ることのなかった世界でした。実際に働いてみるまで、間違ったい印象を持っていたことも多く、体験を通して(いいことも悪いことも)自分なりに人材派遣を理解できたと思います。

派遣で生きていくなら覚悟と努力と自信が必要

切ないことを言いますが、いくら正社員と同じように接してもらえても派遣社員は派遣社員です。最終的には期間満了となり、慣れた職場から立ち去ることになります。それを承知で派遣として働いていくなら、それなりの覚悟が必要です。

また、何度でも新しい派遣先に求められるだけのスキルを積み、常に時代のニーズにこたえる努力も大切です。さらに、どんな職場でもやっていけるだけの自信を持ち、新しい人間関係の中に臆せず入っていけるだけの図太さもあると楽に生きられるでしょう。

差別も区別もされない派遣先はある

人材派遣の話題では、「派遣先の上司や同僚に差別された」「人間関係が築きにくい」といった精神面での働きにくさを聞くこともあります。もちろん、そういう経験をすることもあるでしょうが、仲間として温かく受け入れる派遣先もちゃんとありました。

悪いウワサが多いために人材派遣で働くことを躊躇しているなら、「とりあえずやってみる」ことをおすすめします。

※もちろん、口コミのチェックも大切です。できるだけ評価のいい派遣会社を選びましょう。いい派遣会社は困ったときに派遣社員を守ってくれます。

私のイチオシは、テンプスタッフ!人材派遣大手で、求人数も扱う職種も豊富です!

みや

英語が得意で、語学スキルを生かしたい人にはジョブネットもおすすめ。…スキルのない私は、使えないけどさ…。

派遣で手に入れた新しい仕事へのきっかけ

人材派遣は、未経験者がオフィスワーク以外の仕事に就業するのは難しいことを知りました。

それでも派遣会社は(仕事だからにせよ)一生懸命いろいろな派遣先を提案してくれます。コールセンターなどは初心者でも派遣してもらえる可能性が高く、実際に未経験でもチャレンジできました。接客や営業の腕試しになったと思います。

派遣は悪くいわれることもあるようですが、楽しい職場もありますし、自分のスキルや考え方、人との接し方次第で変えられることもあります。派遣として働きたいなら、派遣期間を「どんなふうに働いて」「今後にどう生かすか」ビジョンを持って過ごしてほしいと思います。

↓↓↓さあ、人材派遣の働き方を検討してみよう!

派遣とはどんな働き方か?パート・正社員との違い・メリット・デメリット