ジェネラリストとは『広範囲の知識を持ち総合的判断を下す人』
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ビジネスのシーンではよく使われるジェネラリストとはどんな意味を持つ言葉なのでしょうか?
この記事では職場におけるジェネラリストの立場や、ジェネラリストに求められるスキル、そして、なぜジェネラリストが注目されているのかを説明します。将来、ジェネラリストとして働きたいと考えている人は参考にしてください。
ジェネラリストの意味をチェック
ジェネラリストとは、『広範囲な知識を持ち総合的判断を下す人』のことです。一般的にビジネスシーンにおいては、自身の経験から総合的な判断を下し、一定の成果を上げることができる人材のことを指しています。
総合職・一般職・専門職のうちの総合職にあたる
従来から日本の企業には、総合職、一般職、専門職といった大まかな区分があります。この区分でいえば、ジェネラリストは総合職にあたるでしょう。
総合職は、定期的に部署を異動し、将来の幹部候補としてさまざまな知識や経験を積んでいきます。
これに対して、一般職は補助的な業務が主であり、専門職はある特定の分野における技術職を意味します。そのキャリアにおいて、総合職と一般職、専門職の間には、高い垣根があるのも事実です。
ジェネラリストに必要なスキル
ビジネスの世界でいえば、ジェネラリストとは、部下やチームをまとめる管理職やチームリーダーのことを意味します。
そのため、ジェネラリストに必要なスキルというのは、チームをまとめるコミュニケーション能力や幅広く物事を見られる視野、率先して課題を見つけて改善し成果を出す行動力などです。
ジェネラリストが注目される理由
昨今の人手不足やビジネスの流動性から、十分な人材の確保が難しくなってきています。ジェネラリストを育てるには長い時間がかかるため、昨今では、ある特定分野のスキルに突出したスペシャリストがジェネラリストの代わりを務めたりと、キャリア形成は相当柔軟になってきています。
スペシャリストであっても、マネジメント能力がある人は、ジェネラリストへ転向することも可能です。今までは、ジェネラリストになるにはキャリア不足であった人も、ジェネラリスとして出生する道が開かれたことで、よりジェネラリストという役職に注目が集まっています。
ジェネラリストの英語は『generalist』
ジェネラリストは英語で『generalist』と表記し、日本語で使われる意味とほぼ同じです。ただし、医療用語として「一般医」や「家庭医」という意味もあるので注意しましょう。
・多方面の知識を持つ人
・博学な人
・万能家 など
たとえば、次の文章を見ても日本語と同じ意味で使われていることがわかります。
私は、総合職になる試験を受けました。
彼は、あの会社でジェネラリストとして働いています。
ジェネラリストとスペシャリストとの違い
ジェネラリストの対義語として使われるスペシャリストですが、スペシャリストとは、特定の専門分野に深い知識や優れた技術を持ち、その分野において高いパフォーマンスを出す人のことです。エンジニアや弁護士、医師、研究員、建築士やデザイナーなどが、スペシャリストとして挙げられます。
一方、ジェネラリストとは、先述したように幅広い知識を持ち総合的な判断を下す人のことです。要するに、医師という職種に就いていればスペシャリストですが、病院を経営している医師であればスペシャリストかつジェネラリストといえるでしょう。
ジェネラリストの使い方・例文
それでは、ジェネラリストはどのように使うのでしょうか。その使い方をここで見てみましょう。
上司
新人
上司
[おまけ]スペシャリストの方が転職には有利?
人の上に立ちマネジメントするよりも、いつまでも現場で専門分野の知識を深めたいという人はスペシャリストに向いています。このような人は、客観的な職能を示しやすいため転職に有利といえます。
たとえば、IT企業でプログラミングの専門職として働いていれば、ほかのIT企業に移っても、その技術を汎用できます。採用担当者も、どのような技術を持っているかを客観的に判断できるため、採用に至りやすいでしょう。
ジェネラリストの意味を理解して正しく使おう
日本企業は、終身雇用や年功序列制度を採用していたため、企業内にジェネラリストを育てやすい風土がありました。ところが、人手不足やグローバル化などにより、求められる人材もスキルも異なってきています。
ジェネラリストとスペシャリストの垣根は低くなってきており、何らかの技術に優れたスペシャリストがマネジメントの役割まで果たすケースも多くなってきています。
ジェネラリストとスペシャリスト、どちらの言葉の意味も正しく理解することが大切でしょう。