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イラストレーターはフリーランスになれる?始め方や仕事の獲得方法を紹介

イラストレーターのお仕事はクライアントの要望、意図の通りにイラストを制作することです。イラストの技術やセンスだけではなく、クライアントの意思を読み取り、形にする技術も必要なお仕事ですよね。

媒体はポスターやチラシ、雑誌、カタログなどがメインですが、ゲームのキャラクターやアイテム、サイトのヘッダー制作などのお仕事もあります。最近多くなっているのが、ゲームキャラクターのデザインやライトノベルのイラスト制作です。特にスマホゲームなどのイラストの案件が多くなっています。

フリーランスのイラストレーターとは企業に属さず、仕事を案件単位で受ける働き方です。クライアントは出版社や広告代理店などの場合や、直接企業と契約を結ぶ場合があります。

この記事では、イラストレーターとして働いていてフリーランスへの転向を考えている方のために、フリーランスのメリット・デメリットや仕事の獲得方法、年収など、会社を辞めてフリーランスになる前に知っておいてほしい情報をまとめてご紹介していきます。

イラストレーターでフリーランスに!メリットとデメリットを大解剖

フリーランス イラストレーター

 

 

 

 

イラストレーターはフリーランスになって働くことが珍しくない職種です。ただフリーランスになるのもメリット・デメリットがあるので、独立して収入がアップする人や、生計が成り立たず断念して企業勤めに戻る人がいることも事実です。

ネットで検索しても、フリーランスのイラストレーターを断念した方のブログが出てきますよね。しかし、魅力的なメリットがあるのも事実です。両方を見極めたうえで、あなたに合う働き方かどうか検討してみてください。

メリット

なぜフリーランスのイラストレーターを目指す人が多いのでしょうか?フリーランスのイラストレーターのメリットとしては以下のような例が挙げられます。

・好きな時間に働ける

好きな時間に好きなだけ働いて、好きな時に休めるのがフリーランスの最大のメリットです。空き時間を活用したい育児中の主婦や、朝起きて会社に勤務するよりも好きな時間帯に自宅で作業する方がはかどるという人などに向いています。

・自分のしたい仕事をすることができる、またはしたくない仕事は断ることができる

やりたい仕事に自らアプローチして、獲得するのがフリーランスです。やりたくない仕事や受注状況などによって、案件を断ることができるのも会社勤めとは違います。

・働いた分だけ、報酬が増える

フリーランスの場合は、基本は案件ごとの契約になるため、仕事をすればするほど収入も上がっていきます。デメリットにもなりうる出来高制ですが、会社員では難しいような高額の報酬を稼ぐことができるのも大きなメリットです。

・個性を活かした仕事をしやすい

フリーランスの仕事の取り方として、自分の実績をまとめて、特性をあらわしたポートフォリオを活用する方法があります。クライアントが自分の特性を知ったうえで発注してくれる場合、個性を活かした仕事がしやすくなるというわけです。

デメリット

フリーランスになるにはデメリットもあります。乗り越え方やデメリットをよく知らずにフリーランスになると失敗してしまうかもしれません。デメリットを知って自分で乗り越えられるかどうか考えてみましょう。

・自分で営業をしないと仕事はない

フリーランスの大きな障壁は営業でしょう。フリーランスのイラストレーターの営業については下記「【重要】フリーランスのイラストレーター必見!仕事の獲得方法」をご覧ください。障害を乗り越える方法が見えてくるはずです。

・収入が不安定

案件ごとの受注になるため収入は不安定になりがちです。また、仕事をしていなければ収入はもちろんゼロ。仕事がない状態が続くと不安にもなりますよね。
働いた分だけ稼げるというメリットの反面、収入の不安定さも知っておかなければいけません。対策としては、1社のクライアントに受注を集中させないことや、収入を得る方法を増やしておくことなどが考えられます。他での収入を得る方法はFXや株、家賃収入などさまざまありますよね。時間や手間がなるべくかからない副業を検討してみましょう。

・確定申告などが面倒

フリーランスになると年に1度確定申告をしなければいけません。領収書の管理や仕分けなどが必要になり、手間も時間もかかります。

収入が安定しているフリーランスの方では税理士さんに丸投げということも多いですが、収入が少なかったり、節約したいフリーランスの方は確定申告のサイトなどを活用して申告する必要があります。

 

また確定申告以外の処理としては、契約書や請求書の作成も自分で行う必要があります。企業勤めでは必要なかった事務処理が増えることは知っておきましょう。

■おすすめ
請求書を郵送してくれたり、レシートを読み込むだけで簡単に確定申告資料が作成できるMFクラウドというサービスがあります。
MFクラウドを見る

フリーランスの働き方や企業勤めとの違いについてはコチラの記事もチェック⬇
フリーランスとはフリーランスとはどんな働き方?あなたに合うかチェックしてみよう!

フリーランスのイラストレーターになる方法

フリーランス

 

 

 

 

フリーランスのイラストレーターについて理解ができてきたところで、実際にフリーランスのイラストレーターになるにはどうしたらいいのかという部分を紹介していきたいと思います。

フリーランスになる前に準備しておきたい貯金額やフリーランスのイラストレーターが持っていた方がいいスキルについてもお伝えします。

会社を辞める前の貯金額は?

今現在、企業に勤めている場合、フリーランスになろうと決めたからといってすぐに退職してしまうのはとっても危険です。なぜなら、フリーランスになってすぐに案件数や単価が安定するわけではないからです。

企業に勤めているときからのお客さんがそのままついてきてくれたり、勤めていた企業から委託として仕事を引き続き受けられたりする場合もありますが、それでも準備はしっかりとしておきたいところ。

目安として、最低限仕事を1つもせずに2か月間食べていけるだけの貯金を残すというのをおすすめします。金額はそれぞれのライフスタイルによって異なりますので、まずは自分の1か月の生活費を知ることから始めてみましょう。

そして、退社してフリーランスになる前にしておきたいのは、家や車のローン組みや審査があるクレジットカードを作っておくこと。どうしても、お金周りに関してフリーランスはまだまだ信用されづらいとされています。こういった手続きは、退職前に済ませておきましょう。

基本的に紹介からの仕事が多くなるので、退職前に幅広い関係づくりを意識しておくことも重要です。「あの時の○○です。この度フリーランスになりました」という案内ができる人をたくさん増やしておきましょう!

会社を辞めてフリーランスになるときに必要な手続きについてはコチラの記事にまとめてあります。気になる方はチェックしてみてください。
フリーランスとはフリーランスとはどんな働き方?あなたに合うかチェックしてみよう!

★フリーランスに必要なスキルは?

画像処理ソフトの「illustrator」や「Photoshop」の知識が必要なのはもちろんのこと、フリーランスとして生き残っていくためには、プラスα(アルファ)の知識を持っていることが大きな武器となります。なぜなら、フリーランスはクライアントの目に留まることが重要だからです。プラスαのないフリーランスはすぐに埋もれてしまって価格競争にのまれてしまいます。

そのため、フリーランスのイラストレーターは自分の特徴や強みをアピールすることが重要になります。それはオリジナリティーのあるデザインスキルでもいいですし、プラスαのスキルでも同じです。

プラスαのスキルとは例えば、ペイント系のソフトであるSAI、Painterなどの知識を持っていることです。他にも、さまざまな画像編集ソフトがあります。自分に必要なものを身に着けていくような姿勢を忘れないようにしましょう。

また、最近多い案件であるゲーム会社のイラストになると、HTML(WEBページを作成する言語)や、CSS(WEBページの出材の詳細を指定できる言語)などの知識があればクライアントも発注しやすくなるでしょう。

イラストレーターのスキルとして結構重要なのが、打ち合わせや文面からクライアントの意向を読み取るスキルやコミュニケーション能力です。これができないと仕事にならないといっても過言ではありませんね。修正ばかりで作業効率が上がらないという場合は、このスキルが足りないのでしょう。

フリーランスのイラストレータの場合は特に、一人ですべての責任を負うことになります。打ち合わせでは「クライアントはどのようなゴールを目指しているのか」のヒアリングとそれに対しての提案ができるよう練習が必要ですね。

ただイラストを作成するだけではなく、アートディレクターやデザイナー、編集者とチームで動くこともあります。その場合も、打ち合わせを円滑に行えるコミュニケーション能力が必要だといえます。

フリーランスのイラストレーターの年収は?

フリーランス イラストレーター お金

 

 

 

 

「フリーランスの年収はこれくらい」ということは、残念ながらお伝えすることができません。なぜならフリーランスの働き方は一人ひとり異なるからです。

この記事では企業勤めと変わらず働くフルタイムフリーランスの場合について、検証していきます。フルタイムフリーランスのほかには、空き時間を活用して1日3時間など育児や家事の合間に働く、現在の職業と兼業・副業として働くという働き方もあります。

そこで企業勤めのイラストレーターと同等、それより稼げるかどうかを案件単価などをチェックしながら検証していきましょう。

企業勤めのイラストレーターの平均年収をチェック

企業に雇用されているイラストレーターの平均年収は327万円転職会議調べ)です。2018年度の国税庁の調査では全国の平均年収は422万円なのでイラストレーターの平均年収は全国平均を下回っていることがわかります。

ただ同調査の対象の中では最高年収が600万円ということなので、稼ぐ人は稼げる仕事だともいえます。

フリーランスのイラストレーターは1枚〇円という世界

フリーランスでは、基本的に1枚のイラストで〇円という単価が決まっている発注が多くなっています。経験やイラストレーターの人気などでこの単価はかなり変動するのが特徴です。

パッと見て同じようなサイズ、カラー、ジャンルのイラストでも人気のイラストレーターなら十数万円で、一般的なイラストレーターなら数千円ということも普通にあります。人気のイラストレーターが10万円の案件は中堅イラストレーターなら5万円ということも。

日本イラストレーター協会はイラスト料金として以下のように定めています。相場の参考にしてみてください。

パンフレットなどで10cm角に納まるくらいの小カットとして使用する場合、モノクロイラストで1点あたり3,000円〜5,000円、カラーで5,000円〜10,000円というところが相場です。

料金はイラストのタッチ、イラストレーターの知名度、クライアントの規模、使用媒体、使用期間、発行部数、使用サイズなど総合的に判断して決めていきます。

引用:日本イラストレーター協会 イラスト料金

【例】案件ごとの料金の紹介

実際に発注されている案件から案件の単価を見てみましょう。以下の金額は一例です。イラストの求人サイトやクラウドソーシングサイトの案件単価を調査したものです。

・スマホゲームのカードイラスト:2~8万

・ポスター B1(1,000部印刷)に使用するイラスト:50万円

 

以下、クラウドソーシングサイトからの案件単価より

・直径5~7cm程度のキーホルダーに使用するロゴデザイン:3~5万円

・公式マスコットキャラクターの LINEスタンプイラスト:1~6万円

 

など、仕事内容も多岐にわたり、案件単価もさまざまだということがわかりますよね。

クラウドソーシングサイトでは案件単価が低めに設定されていることが多いですが、案件の供給は安定していますし、実績がすでにある方は受注率も高くなるので、クラウドソーシングだけでも生活するのに十分、稼いでいるという人もいます。

どれくらい稼ぎたいのかを計算してみよう

自分がどのくらいの単価で仕事をするべきかなのか、考え方をご紹介します。

①月に何点作成できるか

②必要な月収はいくらか

以上がわかると、イラスト1点あたりの「欲しい単価」が出てきます。その欲しい単価に見合うように、自分の得意分野や実績を身に着けていく必要があるということです。

POINT 
この感覚を磨くために、フリーランスとして独立する前に兼業・副業として自分でイラストレーターの仕事を始めておくのがおすすめ。

【重要】フリーランスのイラストレーター必見!仕事の獲得方法

フリーランスイラストレーター 仕事
 

 

 
 
フリーランスのイラストレーターとして働く場合、仕事を自分でとってくることになります。ではどのように仕事を獲得していけばいいのでしょうか?

仕事を獲得する方法を例を用いてご紹介するので、「自分で行動する場合にはどのような感じになるか?」想像しながらご覧ください。

前職からの委託・紹介

フリーランスの仕事の獲得方法として一番多いのが「人脈(知人の紹介含む)」です。

参考:フリーランス協会 フリーランス白書 2018

前に勤めていた企業からそのまま仕事を委託として請け負うことや、前職で関わりのあったクライアントが会社を通さずについてきてくれるということがあるでしょう。クライアントから他のクライアントへの紹介などもあります。

ポートフォリオでアピール

フリーランスのイラストレーターに必須である「ポートフォリオ」(成果物の一覧)を自分のブログやサイトで発信することで仕事の依頼を受けることもあります。

あまり実績がないという方でも、どんな実績でも上手に伝えることが重要。ポートフォリオの作成法などはネットで検索すると、作り方のコツや使うと便利なツールなどもヒットするので、ぜひ質の高い作品をアピールできるポートフォリオを作成できるようにしてください。

ポートフォリオは作成したらおしまいではなく、定期的に更新できるようにしましょう。

■ブログやSNSなどで情報を発信

アピールができるポートフォリオを作成しても、クライアントに見られなければ意味がありません。そのため自分のサイトがある方はサイトの充実(SEO対策など)も重要です。

また、ブログやサイトを更新するタイミングなどの情報を、SNS(Twiiter、Facebook、Instagramなど)で発信していきましょう。フリーランスやフリーイラストレーターなどのタグをつけて発信することで、興味のある人の目に留まりそこから人脈が形成できることもあります。

■イベントやセミナーなどの交流会で関係作りを!

名刺にポートフォリオを載せてあるサイトなどを書いておくことも重要です。
お仕事の依頼窓口(問い合わせフォームを作っておく、メールアドレス)もわかるようにしておきましょう。イラストレーターの交流会や勉強会もいいですし、異業種が集まるセミナーなども積極的に参加しておきたいところです。

イベントなどの情報はSNSなどで収集するようにしましょう。

POINT 
すぐに仕事につながらないのでは?面倒だけどやる意味はあるのか?と感じる方もいると思います。結論は絶対意味があります。

 

企業に直接営業をかけるのは敷居が高く難しいものですが、ネット上やイベントなどでの営業は比較的しやすいと思います。人脈を作っておけば、知り合ったことのないクライアントからめぐりめぐって仕事の依頼をいただくという副産物も生まれてきます。

クラウドソーシングサイトに登録

人脈作りと並行して行っておきたいのがクラウドソーシングサイト(ネット上で受注から納品までを仲介してくれるサービス)やマッチングサイト(自分と会う企業をマッチングしてくれるサービス)への登録です。案件数が少ない時などに活用してみてください。

以下にCHEWYおすすめサイトをご紹介しています。

■ランサーズ

キャラクターデザインやロゴデザインのコンペなどもある、クラウドソーシングサイト。初心者でも始めやすく案件も多いのが特徴。
ランサーズを見る

■Panda Graphic

イラスト制作のクラウドソーシングサービスPanda Graphic。イラスト専門だから案件数が安定しており、得意分野で案件を紹介してくれるので便利に使えます。
Panda Graphicを見る

■VIVIVIT(ビビビット)

800社以上の企業のクリエイティブ職採用サポート実績があり信頼感がある、フリーランスにも対応しているマッチングサービスVIVIVIT(ビビビット)もおすすめです。
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