30代女性
アドバイザー
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キャリアチェンジとは
耳にすることが多くなった”キャリアチェンジ”とはそもそもどんな意味の言葉なのでしょうか?キャリアチェンジを成功させるコツを知る前に、分解してその意味を確認しておきましょう。
●キャリア…キャリアとはこれまで過ごしてきて得た経験
●チェンジ…変更する、切り替える、交換する
↓
●キャリアチェンジ…
今まで経験してきたことを変えて、新たなチャレンジをすること。
今までたずさわってきた業界・職種から未経験の分野に転職するなど。
キャリアチェンジの対義語は「キャリアアップ」です。キャリアアップは現在の分野で知識・経験をさらに身に着け職務経歴を上げていく(昇進・正社員になるなど)意味をもちます。
キャリアチェンジのメリット・デメリット
新たなチャレンジや未経験分野での転職を目指すキャリアチェンジですが、行うことでどんなメリットが得られるのでしょうか?考えられるメリット・デメリットを確認していきます。
●メリット…
⇒やりたかったことに挑戦できる
⇒興味のあることを仕事にできる
⇒成長環境に身をおける
⇒自分の経験をさらに収入につなげられる
⇒目指しているライフスタイルを実現できる
…など。
現在の仕事でできていない部分を実現できる点がメリットに挙げられます。
●デメリット…
⇒未経験での転職になるため収入がダウン
⇒20代や30代などでは収入が下がってしまう
⇒働くスタイルがガラっと変わってしまうため慣れるまで時間がかかる
⇒自分の経験が思ったようにいかせない
…など。
デメリットには仕事をすうるえで気になる点も多くあります。
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キャリアチェンジをする理由は?
キャリアチェンジのメリットでも紹介しましたが、わざわざデメリット(リスク)のあるキャリアチェンジに踏み切る理由が気になりますよね。
ここでは、女性410名を対象にエンジャパンが実施した「キャリアチェンジ」をテーマにしたアンケートを取り上げご紹介します。
自分のもっているキャリアチェンジしたい理由と照らし合わせてみるのも面白いですよ。
収入アップ
エンジャパンのアンケートで一番多い理由は収入アップでした。
お金を得るために仕事をするのは当たり前といった感じでしょうか。頑張りに見合った収入が得られるとモチベーションアップにもなりますよね。
土日祝休みたい
アンケートは「女性を対象」に聞いていますが、ライフスタイルを重視する人が増えているため、休日についての理由も高い順位として挙がっています。この理由で転職をする人が望む職種としては「事務職」が人気となっています。
スキルアップを目指して
自分のキャリアビジョンに照らし合わせたうえで、今の自分に足りない・欲しい経験やスキルが得られる職種に転職する人も一定数いるようです。転職して企業を去った後、仕事に困らないよう、キャリアチェンジする人もいます。
以下の表はエンジャパンのアンケート結果の表です。ほかの理由も載っているので参考にしてみてください。
キャリアチェンジを成功させるコツとは
キャリアチェンジとはどんなものか?メリット・デメリット、キャリアチェンジした人がどんな理由をもっていたのかをみてきました。
キャリアチェンジしたいなと考えている場合、デメリットで挙げたような失敗は避けたいところ。
せっかく一大決心をしてキャリアチェンジするのですから、キャリアチェンジを成功させるために何をすべきか、どんな準備をしておくべきなのかをおさえておきましょう!
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キャリアチェンジの成功とは?
そもそも、キャリアチェンジの成功とはどのような状態をいうのでしょうか?キャリアチェンジを考える際には、何を目指すのかを確認しておくことが大切。キャリアチェンジの成功、目指すべきゴールとは以下のように考えられます。
自分が転職を決意した理由を満たす企業で働けるようになった
キャリアチェンジの成功は明確な目標をもつことです。その目標をみつけるには、いくつかのコツがあります。コツがわかれば失敗しないキャリアチェンジが目指せます。
コツ1:後悔を回避するしっかりとした自己分析
まずしておきたいのが自己分析です。
自己分析を行うことで、自分の中のゆずれない価値観(キャリアアンカー)やその価値観から導き出された自分の人生の設計図(キャリビジョン)を描くことができます。
自己分析なんてしなくてもわかると分析を怠るのは危険です。その場の思い付きで出てきた考えでは「想いの裏付け」がないため中途半端なものになってしまいがちです。
自己分析を順に追って進めることで、キャリアチェンジしなければ実現できない理由を明確にもてます。また、自分の人生で足りないものを得るためにキャリアチェンジが必要とのハッキリとした考えをもつことも可能です。自己分析は面接で転職理由を聞かれたときの対策にもなるため、必須で行いたい作業の一つです。
↓自己分析に活用できるおすすめの方法はこちらで紹介しています。
「キャリアアンカー」の意味や考え方|診断でわかる8つの分類を解説 「キャリアビジョン」とは?面接で使える魅力的な回答例・描き方コツ2:キャリアチェンジしたい業界・職種・会社の分析
コツ1でわかった自己分析をより深掘りするには、キャリアチェンジしたい業界・職種・会社の分析が必要となります。
重要なのは「そこで自分のやりたいことが実現できるのか」を見極めること。この部分がおろそかになってしまうとせっかくのキャリアチェンジが失敗となってしまうことも…。
より多くの情報を集められるように動きましょう。転職エージェントや口コミサイトを活用することで情報を得ることができます。
分析が細かくできていると転職理由も明確になり面接対策にもなります。また、現状の自分に何が必要なのかが、より具体的にわかるようになります。
コツ3:汎用性の高いスキル獲得や掘り起こし
汎用性の高いスキルの獲得や掘り起こしにも注力しましょう。汎用性の高いスキルは「ポータブルスキル」ともいい、業種・職種が変わっても通用する持ち出し可能なスキルのことです。
以下、“ポータブルスキル“活用研修のテキストを参考にしています。
図をみてみるとポータブルスキルは「専門知識・専門技術」、「仕事のし方」、「人との関わりかた」に分類されています。
専門知識や資格などわかりやすいスキルもありますが、「仕事のし方」など業務を遂行する上でのスキルも評価されることを知っておきましょう。
▶ポータブルスキル例
課題分析力
マネジメント力
企画力
プレゼンテーション力
計画立案力
語学力
リーダーシップ
コミュニケーションスキル など
特に経験を蓄積しているであろう30代以降の転職ではポータブルスキルをもっていると強いといわれています。
また、自分では特に意識していなくてもすでにそのスキルをもっている場合もあります。分析の際は、客観的に考える・第三者からアドバイスをもらうなどしてみるのもいいでしょう。
資格取得もおすすめ
専門知識・専門技術が必要となる業種・職種へキャリアチェンジをしたい場合、実際に資格を取得することで応募企業に伝えられるようになります。キャリアチェンジの準備として資格取得をしておくのもおすすめです。
あなたが就きたい職業ではどんな資格が必要になるのか?有利になるのか?を調べ、転職準備を事前に進めておくとスムーズにキャリアチェンジ(面接対策や転職後の仕事も)できるでしょう。
●効率的に資格取得したい人におすすめなのは「ユーキャン」
通う手間もなく、丁寧な課題添削などでしっかりとサポートしてくれる通信教育のユーキャン。スクールに通う時間がない、忙しい人におすすめです。
↓気になる資格をみつけたい人はコチラ
↓取得したい資格が決まっている人はコチラ
コツ4:時間や余裕のない場合は転職エージェントに相談する
キャリアチェンジをスムーズに行うには、自己分析や業界・企業分析が重要となり、自分がもっている経験やスキルもプラスになることを紹介してきました。
しかし、働きながら、じっくりと主観・客観を織り交ぜて分析するのは大変…。そんな余裕も時間もない人が多いと思います。
そんな時に頼りになるのが転職エージェントです。転職エージェントサイトに登録(無料)するだけで、ヒアリングをしたうえでプロのアドバイザーから転職に関するアドバイスがもらえます。第三者目線を取り入れると、みえてくるものも多くなるはずです。
1)リクルートエージェント
27万件以上の圧倒的に多い求人数が魅力(2019年4月現在)。面接対策に力を入れているのも特徴。最大手のエージェントサイトなのでまず登録をしておいて損はありません。
2)BIZREACH(ビズリーチ)
ハイクラス転職を目指すならビズリーチがおすすめです。管理職や経営幹部への転職に強く、年収1000万円を超える求人が1/3を占めています。経歴を登録しておくとスカウトメールが届くことも。
3)MIIDAS(ミイダス)
エージェントサービスではありませんが、自分の市場価値を知ることができ、ぴったりの転職企業を提案してもらえる転職サイトです。7万人の転職事例をみることで自分がどんな転職ができるのかイメージできます。
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【年代別】キャリアチェンジのおすすめパターン
未経験の業種・職種に転職するキャリアチェンジですが、20代のキャリアチェンジと40代のキャリアチェンジでは考え方が変わってきます。
キャリアチェンジする年代でどのような違いがあるのか・注意点があるのか?を事前にチェックしておきましょう。
年代によって求められるものが変化する
転職者に対して企業が求めているものは年代によって大きく変わります。「第2新卒~20代」「30代~40代」に分けてみていきましょう。
・第2新卒~20代
第2新卒を含む20代は「その人のもっているもの」(やる気や姿勢・言葉遣い・素質的なもの)をみられているようです。企業側としては、いい人と一緒に仕事をしたい、これから伸びそうな人と仕事がしたいと思っているのでしょう。
・30代~40代
これまでの仕事で得てきた経験や実績・専門分野への知識などが活用できるのかを企業側はみています。仕事で得られる経験は、誰でも替えがきくわけではありません。うまく仕事にいかせる場合には大幅に昇給ができる可能性も。
年代によって求められるものが第2新卒~20代「人物的な部分」➡30代~40代「実績」「専門性」に変化!
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パターン1:全くの新しい業界・職種に転職
これまで働いてきた業界や職種とは全く異なる仕事に就く場合も考えられます。
特に20代などはこのパターンの場合でも特に問題はありません。熱意や素質でカバーできますし、企業も経験やスキル・知識よりも成長性などに期待しているからです。
またマネジメント力や計画立案力など、仕事をしていくうえで役に立つスキル(ポータブルスキル)をもっている30代以降の人なら全く経験のない仕事でも、転職をかなえられる可能性が上がります。
転職例)建設会社の総務➡人材会社のキャリアアドバイザー
パターン2:同業界の異職種
30代~40代の転職にはパターン2、3がおすすめです。
おすすめする理由としては収入を維持・アップさせる転職がかないやすい、これまで積み上げてきた経験をうまくいかせるからです。キャリアチェンジ後の収入アップも見込みやすいパターンだといえます。
転職例)広告会社の広報➡広告会社の企画営業
パターン3:同職種で異業界
こちらもパターン2と同様です。
転職例)人材派遣会社の経理➡製造メーカーの経理
年収を維持したままできる?経験をいかすキャリアチェンジ例
思い切ってキャリアチェンジをしたい!と思ったときに引っかかるのは「年収が下がる」ことではないでしょうか。やりたいことをかなえたいと同時に収入が下がるデメリットを回避したいと感じるのは当たり前ですよね。
ではどのようなキャリアチェンジが年収を維持したままできるのか?例を挙げるので、チェックしてみてください。
例1)エンジニアとして海外勤務で得た「グローバルな視点や語学力」をいかして、海外の営業部門のマネージャーにキャリアチェンジ
例2)医薬品会社の営業(MR)で培った営業部門の「仕組みづくり」の知識・経験をいかして、ベンチャー企業の営業部門設立に貢献、管理部門にキャリアチェンジ
例3)大手メーカーの営業マネージャーを務めて得た「マネジメントスキル」をいかして小売業界の人事担当にキャリアチェンジ
例をみるとわかるのですが、先にも紹介しているポータブルスキルを存分にいかした転職をしている共通点があることに気が付きます。
自分のもっているスキル・経験がどの業界・職種で求められているかを事前にリサーチしておくと、年収を維持しながらのキャリアチェンジが実現できます。
コツをおさえた自己分析で失敗しないキャリアチェンジを
キャリアアップ(社内での昇進・昇格)では得られない、自分の築きたいキャリアをキャリアチェンジで目指せる方法を紹介してきました。
キャリアチェンジをすべきか迷っている人も、検討の方法がみえてきたのではないでしょうか?ご紹介したキャリアチェンジで成功するコツ(準備)を活用して、あなたの目指す姿へ向かって進んでください。