「キャリアビジョン」とは?面接で使える魅力的な回答例・描き方

キャリアガイド_バナー①

「あなたの5年後のキャリアビジョンを教えてください」という面接の質問でいつも答え方に迷ってしまいます。
そもそもあなたは自分のキャリアビジョンが描けていますか?

あ~。キャリアビジョンそのものがわかっていないかもです(泣)
まずは自己分析を進め、キャリアビジョンを描くことが重要ですね。そのうえで面接での答え方自身のキャリア形成に活用する方法を考えていきましょう。

そもそもキャリアビジョンとは?

キャリアビジョン とは

まずはキャリアビジョンの定義を確認しておきましょう。

「キャリアビジョン」を分解してみると「キャリア」と「ビジョン」に分けられます。

●キャリアとは
キャリアの語源はラテン語の「carrus(車輪のついた乗り物)」だといわれています。これは車輪の通った跡である轍(わだち)のことを指しています。

 

このことから、キャリアとはこれまで過ごしてきて得た経験であるといえます。ビジネスで使われることが多いため仕事での経験・知識などととらえられがちですが、人生や生き方という幅広い意味も含んでいます。

 

●ビジョンとは
将来のあるべき姿を描いたものであり、将来の見通し・実現したいことを思い描いた未来図のことをいいます。

このことから、

●キャリアビジョンとは

これまでの経験から得た想い・理想などをふまえてのこれからの生き方、人生の設計図だといえます。

 

※こうでありたいという理想なので「実現可能かどうか」は考えなくても問題ありません

キャリアビジョンを明確にもつことは、仕事(就職・転職・資格取得など)に対してのみではなく、自分のこれからの生き方について考えるきっかけになります。また、ビジョンを描くことで現在自分が何をすべきなのか、何が必要なのかという課題をみつけることができます。

逆にキャリアビジョンを明確にしないまま過ごしてしまうことで、チャンスを得られる機会などを見過ごしてしまうことにもなりかねません!

ぜひこれを機会に、自分の中長期的(5年後、10年後)なキャリアビジョンについて考えてみましょう!

【補足】キャリアビジョンと類義語との違い

ここで、キャリアビジョンの類語の意味・関係性をあわせて知ることで、よりキャリア形成についての考え方・理解を深めていきましょう。

キャリアビジョン 類語 キャリアプラン

●キャリアプラン

キャリアプランとは、キャリアビジョンより現実的なものを指します。キャリアビジョンが目標とするもの・理想だとすれば、現状からキャリアビジョンに向けて何をすればいいのかという計画(プラン)になります。

キャリアビジョンとセットで
キャリアビジョンが面接で問われるときは、その流れでキャリアプランまで突っ込んで聞かれることも多いでしょう。キャリアビジョンとキャリアプランをセットで用意しておきましょう。

●キャリアパス

1つの企業内でステップアップするための道筋のことをいいます。例として資格を取ることで昇給・昇進することがそれにあたります。

●キャリアデザイン

キャリアビジョンに到達するためのプロセス(キャリアプラン)を計画・設計することです。人生全体の設計という意味もあります。

上の図とともに、キャリアビジョンに関わるワードをチェックしておきましょう。

キャリアビジョンを考えるメリット

キャリアビジョン メリット 面接 人生
先述した通り、キャリアビジョンとはこれからの人生・生き方の理想像です。ではなぜキャリアビジョンを考える必要があるのかとともに、明確にしておくことで得られるメリットを知っておきましょう

①:自分をみつめなおせる

キャリアビジョンを考えておく1つ目のメリットは、自分をみつめなおせることです。自分の描くキャリアビジョンと現状とを比較すれば、達成のために何が必要なのか、何が足りないのかを考えることができます。

ただ漠然と理想を描いても達成するのは困難です。キャリアビジョンを描いたあとは、まず自分の足元をみつめ何をすればいいのか整理するところから始めましょう。

②:必要な情報だけをキャッチできるようになる

キャリアビジョンを考える2つ目のメリットは、必要な情報だけをキャッチできるようになることです。

キャリアビジョンを描いている人は、現状から何が足りないのかを判断し、足りないものは補うことで目標達成に一歩近づくことができます。

例えば、転職の際に何をしたいのか?何をすべきかわからなくなってしまったとしても、キャリアビジョンに立ち返って考えれば、さまざまな情報に惑わされることなく、必要な情報のみをキャッチして目標に向かって一直線に進むことができます

③:面接対策になる

キャリアビジョンを考えるメリットの3つ目は面接対策できる点です。近年、就職・転職の面接で以下の質問のようにキャリアビジョンについて問われる場面が増えています

・働き方の選択肢が多いこの時代に、なぜこの会社に就職したいと思ったのか?
・入社後にはどんな働き方(在宅、社内でのキャリアアップ、時短勤務、将来的に転職)をしたいと考えているのか?
…など

これらの質問が増えたのは、多様な働き方ができる時代になったからだといわれています。企業側は求職者の考えているキャリアビジョンを事前に知ることで、自社の方向性とあっているのかを確認し、採用した後も、お互いにいい関係が保てるのか判断する材料になります。

求職者としてもしっかりとしたキャリアビジョンを考えていると、企業側から評価される可能性が高くなるため、面接で質問されても答えられるよう前もって準備しておく必要があります。

企業は求職者の思い描く理想を知ることで、会社の思い描く方向性とマッチするのかを確認したうえで採用したいと思っているんですね!
面接でキャリアビジョンを聞かれた際に困らないよう、次から描き方や注意点を見ていきましょう!

キャリアビジョンの描き方と注意点

キャリアビジョン 描き方 考え方 方法 手段 伝授 

面接のためにキャリアビジョンを用意しよう!と思ったときに漠然と自分の理想を思い描くのは難しいもの。あれもこれも…と考え出すと気持ちもぶれがちです。また、思い付きで決めたものでは面接で話すことは難しいでしょう。

そうならないために、しっかりと面接で説明ができるキャリアビジョンの描き方をここで確認しておきましょう。頭の中で考えるだけではなく、思いつくまま紙に「かき出す」ことで頭の中が整理できることもあります。

ぜひ、紙とペンを用意してチャレンジしてみてください。

ステップ①:過去を洗い出す

まず初めに、自分がどんな「価値観」をもっているのかを書き出しましょう。自分の軸になる考えや価値観は過去の経験から生まれているものなので過去を振り返ることから始め、自分自身が大切にしている価値観とは何かを洗い出してみてください。

過去を洗い出す方法

過去の成功体験・失敗体験を振り返る
そのときに思ったこと、その経験から得た教訓は何か?まで考える

 
▶参考例
「部長として学生の頃に全国大会に出場した」(成功体験)
➡みんなで何かを成し遂げることに達成感を感じた(得た教訓、価値観)
➡頼りにしてもらうこともうれしかった(得た教訓、価値観)
…など

過去を洗い出すと、自分の価値観を知ることができ、今後「どんな自分でありたいのか?」を考えることができます。

こんなこと考えたことなかったけど、これまでの人生を振り返ることで自分が何を大事にしているのか確認できるってすごい!

ステップ②:やりたいことを分析

過去を洗い出して自身の価値観を知ることができたら、次にやりたいことを分析をしましょう。

過去を洗い出して得られた「どんな自分でありたいのか」をより具現化する答えとして、自身の「やりたいこと」を導き出してください。以下の例も参考に考えましょう。

やりたいことを導き出す方法
【例】
ステップ①:どんな自分でありたいのか?を考える。
答え⇒私はみんなから頼りにされる存在になりたい。
 
ステップ②:「頼りにされる存在になりたい」を仕事に当てはめ、”やりたいこと”を考えると…
答え⇒プロジェクトのチームリーダーになりたい!

過去を洗い出すなかで自分の価値観を知り、どんな自分でありたいのかを考えるステップを踏むことで土台のぶれない「やりたいこと」をみつけることができます。

「やりたいこと」をより深く知るには?
やりたいことを分析したり、より深く知るために試したい方法として、自分がやりたい職種に就いている方の体験談を聞くのもよい方法です。
 
体験談に触れることで、本当に自分が目指すべき理想の姿なのかがわかります。仮にその姿が目指すものであった場合、今の自分に何が足りていないのかを同時に知ることができるため一石二鳥です。

③:具体的なビジョンを検討

キャリアビジョン(やりたいこと)がはっきり定まったら、それを達成するまでのキャリアプラン(現状から何が必要なのか)を考えましょう。キャリアプランを考えることで、キャリアビジョン達成のためのより具体的な行動が起こせます。

企業の面接でもキャリアビジョンとともに、どのようにその目標を達成するのかを問うキャリアプランに関して聞かれることが多いです。

女性の場合は結婚・出産もしっかり組み込む

女性の場合は、重要なライフイベントとして結婚・出産についてもキャリアビジョンで触れておくのがいいでしょう。

企業としても気になる部分ですし、なにより企業とのミスマッチを防ぎ安心して働くためには必要なすり合わせになります。

ただ、企業としてはできるだけ長く働いてほしいと思っているので「結婚後は退職する予定です」など退職などについてはっきりいってしまうのはおすすめしません。

「入社後3~5年は結婚せずに働こうと考えています」「出産後も復職したいと考えています」など、企業が安心して採用できるような説明ができるといいでしょう。

キャリアビジョンを面接用にまとめるうえで大切なポイントを紹介しておきます。これまでのステップ①~③の方法で自己分析を進め、キャリアビジョンが出そろったらまとめていきましょう!

キャリアビジョンをまとめるポイント
・5W1H(いつまでに、どこで、だれとなど)を活用して内容を絞り込む。
・数値化して目標ややるべきことを明確にしておく(期限や数値目標)。
・頑張ったうえで得られる少し上くらいの目標を設定。

面接でキャリアビジョンを聞かれた際の具体例

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キャリアビジョンの描き方がわかってきたところで、ここからは面接でキャリアビジョンの質問がきたときに、どのように答えるのか?という具体例(業種別・職種別)をチェックしていきましょう!

まず、答え方のポイントをいくつかご紹介します。

答え方のポイント紹介

面接でキャリアビジョンを説明する際、どのような流れで話を作り説明すると、面接官に伝わりやすいのかポイントをご紹介します。伝わりやすい流れとともに、答え方の例もあわせてご確認ください。

STEP.1
結論
⇒(例)5年後には、新規事業のプロジェクトリーダーとなるのが目標です。
STEP.2
理由
⇒(例)以前、新規事業のプロジェクトにメンバーとして参加しました。そこで事業の立ち上げやマネジメントの補助をした際に非常に充実感を覚えたからです。
STEP.3
補足
⇒(例)今は、そのときに必要だと感じた○○の勉強のために~~~~~をしています。
STEP.4
再度結論(伝えたいことを念押し)
⇒(例)新規事業のプロジェクトリーダーになり、貢献したいです。

これは一例ですので、キャリアビジョンの返答をする際はこの形にとらわれる必要はありません

キャリアビジョンを考えたときに出てきたものを、順序を整えて話すことで、裏付けのしっかりとした伝わりやすい説明ができるようになります。
より詳しいキャリアビジョンの伝え方も知りたいです!

ではここから業種別・職種別で使えるキャリアビジョンの具体例を確認してみよう。

新卒・転職でも使えるキャリアビジョンの具体例

新卒・転職の面接でも使えるキャリアビジョンの答え方・具体例をみていきましょう!

あくまでも一例ですので、そのまま使うのではなく自分でアレンジして面接などで活用してみてくださいね。

面接で話す際の注意点
注意したいのは、長々と夢を語りすぎないこと。つい熱くなり時間を忘れて…となってしまってはせっかく意欲を示してもマイナスな印象になりかねません。あなたが会社でどのように活躍し、貢献していくのかというビジョンを端的に答えるようにしましょう。

会社に貢献する気持ちを伝えるキャリアビジョン

まずは、お客様目線での接客を心掛け、御社のサービスについて深い理解や接客スキルを徹底的に身につけていきたいと思います。

 

大学で学んだ~~をいかし、〇〇の分野で売上に貢献することが目下の目標であり、5年後には私が店長として主体的にイベントを展開するなど売上アップに貢献していきたいと考えています。

 

そのために一刻も早く先輩社員のアシスタント業務を担えるよう尽力するつもりです。

 

さらに10年後にはエリアマネージャーとして活躍し、また特定の分野でのスペシャリストになることを目指します。会社の中で最も信頼のおける社員といわれるぐらいの高度な専門性を身につけ、誰もから頼られる存在のエリアマネージャーになりたいと考えております。

仕事に対する意欲を伝えるキャリアビジョン

今回はカウンター業務として採用いただく予定ですが、私は3年後までに営業企画部への異動を希望しています。営業企画部に異動した際は、よりお客様が魅力的と感じていただけるサービス開発に携わりたいと思っています。

 

そのためには、前職の経験をいかし、お客様と向きあい気持ちのこもった接客を通し、お客様のニーズを把握することに努めていく所存です。

 

業界に携わった期間が長いわけではないので知識が多いとはいえません。そのため業務時間以外でも資格取得のために勉強をしているところです。

 

営業企画部では、接客経験をいかした知識で顧客満足度を上げ、御社の利益に貢献していきたいです。そのために、まずはどんな些細なお客様のニーズも逃さないようにしたいと考えています。

キャリアビジョンを業種別で確認!

さらに少し踏み込んで、業種別で使いやすいキャリアビジョンの答え方・具体例もチェックしておきましょう。あてはまるものがあれば参考にしてみてください。

営業職が使いやすいキャリアビジョン

私が営業職として御社に入社できましたら、まずは商品やサービスの深い知識を身につけ、お客様にしっかりと安心していただける説明ができるよう○○をし、営業の基本となる部分を磨いていきたいと考えております。

 

5年後には、営業成績で配属先の支店1位を獲得し、営業チームでもチームリーダーとして仲間とともに御社の目標である~~~~を達成できるよう貢献していきたいと考えています。

 

そのため、社内社外問わず、一人ひとりと真剣に向き合う中で強固な信頼関係を築いていけるよう行動していきます。

 

知識面でも頼りになる存在となるため、社内推奨されている資格取得にも前向きに取り組み▼▼1級を✖✖までに取得するため勉強中です。

 

商品の魅力を最大限に伝える営業として活躍することで、御社にもお客様にも喜んでいただけるよう活躍したいと思っています。

事務職で使いやすいキャリアビジョン

事務職は人気の職種ですよね。事務と一言にいっても、一般事務、営業事務など、さまざまな仕事内容に分かれます。キャリアビジョンを描く際には、それぞれどのようなスキルが求められているのかを把握しておくことも必要になるでしょう。

私が御社で営業事務職として働くことができましたら、与えられた業務を着実にこなしていくことはもちろん、さらに効率化するためにはどうしたらいいかという意識をもち、会社全体の業務効率が上げられる仕事をしていきたいと思っています。

 

また営業とお客様の橋渡しをする業務でもあるので、まずはお客様について深く理解することから始め、3年は知識と経験を蓄積することに尽力したいと考えています。

 

5年後にはお客様からも営業からも頼りにされる存在となり、事務内容の効率化も含め、御社から重要な職務についても任されるようになりたいです。

 

そのために、現在は企業の効率化やマナー、コミュニケーションについて書籍などで勉強しているところです。

 

御社の掲げている○○という目標に▼▼の面で営業事務として貢献できるように研鑽していきたいと考えています。

ここからはこんなワード・エッセンスを入れるのもいいのではという業種別のフレーズを簡単にご紹介します。

・金融系

「企業の経営者の悩みや問題に向き合い…。」
「ニーズを的確に把握しアドバイスができるよう…。」

「お客様の信頼を得られるような、頼りにされるような支店長になるのが目標です。」
「政治、経済、金融商品の知識を得るべく~~で勉強しています。」

・IT系

「専門学校では~~~を学び基礎知識は得ていますが、現在は御社で活躍する基盤となる○○の勉強も独学で進めています。」
「WEBデザイナーとして経験を積み、5年後にはWEBディレクターを目指したいと考えています。」
「重要なプロジェクトを任せてもらえるように…。」
「10年後には大規模案件のマネジメントができるようになりたい…。」

・福祉系

「まずは介護職員として、訪問介護やその他の業務で、訪問者様と向き合いながら経験を積みたいと考えています。」
「〇年後にはケアマネージャーになりたいと考えています。」
「ヘルパー△級の資格は取得済みですが、現在はさらに○○も勉強中です。」
「5年後には施設リーダーとして新人の育成にも携わっていきたいと思っています。」

キャリアビジョンは上記でご紹介した以外にもさまざまな例があります。あなたの考えるキャリアビジョンをしっかり描きましょう!

キャリアビジョンを作成できるサイトの紹介

キャリアビジョンの描き方など、理解が進んだところで、キャリアビジョンを作成できるサイトを紹介しておきます。

企業向けの教育・研修、キャリアコンサルタントの育成などの事業を展開する日本マンパワーのサイトに「10年後のキャリアビジョンを考える」というページがあります。

↓以下の画像のような簡単な選択式・記述式のステップをすすめることで簡単なキャリアビジョンをまとめることができます。興味のある方は試してみてくださいね。

キャリアビジョン 分析 参考 例

10年後のキャリアビジョン

キャリアビジョンを描くのが難しい場合は転職エージェントに相談してみよう!

キャリアビジョン 転職 エージェント 相談

ここまでキャリアビジョンに関する情報や描き方を確認してきましたが、なかには描くのが難しいと感じる人もいるかもしれません。

「一人で考えるのは難しい…」
「キャリアの方向性が定まらない…」

など、悩んでしまった場合、解決のために転職エージェントを利用するのも一つの方法です。

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