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「ご覧ください」は上司に使える敬語?正しい使い方・例文・類語(言い換え)・英語表現を解説

「ご覧ください」は「見てください」ってこと!

新人

商品サンプルが完成しました!ご覧ください!
どれどれ…いいね、この調子で頑張って!

先輩

新人

やったー!ありがとうございます!

「ご覧ください」とは相手に「見てください」と伝える丁寧な表現です。ビジネスシーンでは書類や商品など相手に何か見てもらいたいものがあるときに使います。

「ご覧ください」にはいくつか言い換え表現もあるため、シチュエーションに応じたフレーズを選択できるよう身に付けておくと安心です。

「ご覧ください」の類語(言い換え表現)
・ご参照ください
・ご賢覧ください
・ご一読ください
・ご確認ください

「ご覧ください」の意味

「ご覧ください」は「見る」の尊敬語の「ご覧になる」に、「くれ」の尊敬語である「ください」を組み合わせた言葉です。

「見てください」という意味の尊敬語表現なので、ビジネスシーンでは目上の相手である上司やクライアントなど、目上の相手に何かを見てほしいとお願いする際に使います。

「ご覧ください」の使い方

ビジネスシーンにおける「ご覧ください」が表す「見てもらいたいもの」とは、は主に「書類・資料・商品」などが挙げられます

一口に「ご覧ください」といっても、「必ず見てもらいたい」場合と「もしよければ見てほしい」場合とでは表現を変える必要があります。

「ご覧ください」を使った例文

ここからは実際に「ご覧ください」を使用した例文をご紹介していくので、チェックしてみましょう。

例文
・「お手元の資料をご覧ください
・「よろしければお手に取ってご覧ください
・「商品サンプルをお持ちしました。どうぞご覧ください
・「お忙しい中恐れ入りますが、同封の資料をご覧くださいますようお願いいたします」

基本的には「○○(見て欲しいもの)をご覧ください」という使い方をします。

見てほしいことをより強調したい場合は「必ず注意事項をご覧ください」や「ご覧くださいますようお願いいたします」と表現するとよいでしょう。一方で「よかったら見てください」というニュアンスにしたい場合は、「よろしければ」を付け足したり、文脈によっては「ご覧いただければ幸いです」と表現したりすると柔らかい言い回しになります。

ただし「ご覧ください」はすでに丁寧な表現ですが、相手によっては強い・ぶっきらぼうな口調に感じられてしまう場合もあります。

そのような場合は「どうぞご覧ください」や「ご覧くださいませ」などと言い回しを変えると、柔らかい印象になり「お願いしている」というニュアンスが強くなります。意味は同じでも言い回しひとつで印象が変わるため、相手やシーンによって上手く使い分けてみましょう

「ご覧ください」の類語・言い換え表現

「ご覧ください」の類語はいくつかあり、対象となる「見てほしいもの」によって別の言葉で言い換えることができます

「ご参照ください」

「ご覧ください」に非常によく似た「ご参照ください」という言葉があります。

「ご参照ください」とは「他の情報と照らし合わせて読む・見る・参考にする」という意味の「参照」に、接頭語の「ご」と丁寧語の「ください」を組み合わせた言葉です。丁寧語のため目上の相手にも使用可能です。

例文
・「詳細につきましては、別途お送りする明細書をご参照ください」
・「忘年会の会場が変更になりましたので、添付の地図をご参照ください」

「ご覧ください」と意味も使い方もほとんど変わりませんが、「確認してください」というニュアンスが強くなります。見るだけでなく照らし合わせたり見比べたりしてほしいという場合は「ご参照ください」を使うとよいでしょう。

「ご賢覧ください」

「ご賢覧(ごけんらん)」とは相手が見ることを敬う言葉です。「ご賢覧ください」と「ご覧ください」は同じ意味ですが、堅い表現となるのでかしこまった場面で使われることが多いです

例文
・「ご依頼の資料を送付いたしますので、ご賢覧ください」

「ご一読ください」

「ご一読(いちどく)」とは「さっと読むこと・一通り読むこと」という意味の「一読」に、尊敬の意味を表す「ご」をつけた言葉で相手が何かを読むことを敬う表現です。

例文
・「資料をお送りしましたので、ご一読ください」

「ご覧ください」は見る・読むことを依頼する場合に使えますが、「ご一読ください」は対象が読むものに限定されます。ビジネスの場では使う機会が多いフレーズなので、ぜひ覚えておきましょう。

「ご確認ください」

「ご確認ください」は、相手に確かめてもらうことをお願いする表現です。ビジネスシーンでは書類を精査してもらったり、物事に目を通してもらったりしたいときなどに使います

例文
・「請求書を同封いたしましたので、ご確認ください」
・「商品に傷や不備がないか、ご確認ください」

敬語表現のため目上の人に使っても問題ありませんが、場合によってはきつい印象に。「ご確認くださいませ」や「ご確認の程お願いします」などと言い回しを変えると柔らかい表現になります。

※「ご確認ください」に関連する下記記事もおすすめです!↓
「ご確認ください」とは?上司に対する敬語として正しい?例文や返信の仕方・類語(言い換え)・英語表現を解説

「ご覧ください」の英語表現

「ご覧ください」はよく使われる言葉であるため、英語で表現しなければならないシーンが出てくることも考えられます。いざという時のために、会話やメールでの使い方を確認しておきましょう

「ご覧ください」の英語表現
「ご覧ください」は英語で・・・
please look
please take a look
please watch

と表現できます。

「ご覧ください」を使用した例文はこちらです。

例文
・Please take a look at the materials you have.
⇒お手元の資料をご覧ください
・Please take it in hand a take a look.
⇒よろしければお手に取ってご覧ください
・I brought you the sample products. Please take a look.
⇒商品サンプルをお持ちしました。どうぞご覧ください
・We are sorry to disturb you when you are busy, but please look at the enclosed materials.
⇒お忙しい中恐れ入りますが、同封の資料をご覧くださいますようお願いいたします。

「ご覧ください」を上手に使って丁寧な印象を与えよう

「ご覧ください」は目上の人に対して「見てください」とお願いする際に使う言葉です。ただし相手や見て欲しいものによっては最適な表現でない場合もあります。より柔らかい表現にしたい場合やしっかり確認して欲しい場合などは、類語表現や言い回しを使い分けてニュアンスを変えるとよいでしょう。

「ご覧ください」はビジネスシーンではあらゆる場面で使うことができる便利なフレーズです。ぜひこの機会にマスターし、丁寧な印象を与えられるビジネスパーソンを目指しましょう!