「へそで茶を沸かす」とは「おかしくてたまらない」「ばかばかしくてしょうがない」
へそで茶を沸かす
耳に残る表現なので一度聞いたら忘れないはず。とはいえ、意味を正確に把握できているでしょうか。ここで改めて確認しておきましょう。
「へそで茶を沸かす」とは「おかしくてたまらない」「ばかばかしくてしょうがない」という意味。嘲(あざけ)りやからかい、皮肉で使う表現です。
「へそ」を「臍」と漢字で書くこともあります。
「へそで茶を沸かす」の由来
「へそで茶を沸かす」=「ありえないこと」。しかし、なぜこのような表現になったのでしょうか。 説①:大笑いするとへその辺りが揺れることから、茶を沸かす様を連想した 説②:笑うとへその辺りが茶を沸かせるほど熱くなることから 説③:へそを出して笑われる⇒「へそを茶化す」が変化 諸説ありますが、いずれにせよ、江戸時代には広く使われていた表現だったようです。 ちなみに「へそで湯を沸かす」というのはよくある間違いなので注意しましょう。 ・そんな夢物語を信じているなんてへそで茶を沸かすよ ・そんな案が通ると思っているとしたらへそが茶を沸かす ・へそで茶を沸かすようなくだらないことばかり言わないでくれ 「へそで茶を沸かす」には嘲りやからかい、皮肉の意味が含まれています。「お笑い番組を見てへそで茶を沸かした」といったように単に笑う意味で使うことはありません。 「へそが茶を沸かす」という表現も可能。こちらの表現が先で「へそで茶を沸かす」と変化していったと言われています。 ・片腹痛い ・笑止千万(しょうしせんばん) ・噴飯(ふんぱん)もの いずれも笑いは笑いでも嘲り、からかい、皮肉のような嫌な笑いを表す言葉です。「へそで茶を沸かす」はちょっと長いフレーズで使いにくいと思う場合はこれらに置き換えても良いでしょう。 Pigs might fly ⇒へそで茶を沸かす 「へそで茶を沸かす」を直訳すると、「boil tea on the navel」。意味をなさないので似たような表現を探す必要があります。 「Pigs might fly」は直訳すると「豚が空を飛ぶかもしれない」。「へそで茶を沸かす」と同様、ありえない状況を表しています。 また、簡単に「That’s ridiculous(ありえない)」すればネイティブ以外の英語話者にも伝わりやすいはず。 「へそで茶を沸かす」はなかなかインパクトのあるフレーズですよね。それが江戸時代にはすでに使われていたとは驚きです。日本人は昔からお笑いのセンスがピカイチだったのかもしれません。「へそで茶を沸かす」の使い方・例文
「へそで茶を沸かす」の類語
「へそで茶を沸かす」を英語で
昔からある「へそで茶を沸かす」