『喜怒哀楽』の意味とは?「悲」ではなく「哀」を使うのはなぜ?使い方、類語、英語も紹介

『喜怒哀楽』とは『人がもつさまざまな感情』という意味

上司

Aくん、能力は高いんだけど、喜怒哀楽が激しいのがちょっと問題なんだよなぁ。
この間のB社との打ち合わせでも、こちらがもう少し安い値段で提供可能だってことがAくんの表情でわかっちゃいましたもんね。

先輩

上司

何を考えているのかがわかりやすいのは、上司としては助かるけど…。もうちょっと感情を隠すことを覚えてもらいたいなぁ。

『喜怒哀楽』は日常会話の中でもよく登場します。しかし、意味を意識して使っている人は少ないのではないでしょうか。

本記事では、『喜怒哀楽』の本来の意味を改めて確認するとともに、類語や英語表現についてもわかりやすく解説します。今後意味を理解しながら使えるよう、これを機にしっかり覚えていってください。

『喜怒哀楽』の意味

『喜怒哀楽(きどあいらく)』は、人間の代表的な感情表現である、『喜び』『怒り』『哀しみ』『楽しい』をひとつの言葉として表したものです。しかし、実際の会話の中では感情表現そのものを表わす言葉として使われることが多いです。

上司

人の感情としては、『喜び』『怒り』『哀しみ』『楽しみ』のほかにも『愛情』『憎しみ』『恨み』もあるよ。

『悲しい』と『哀しい』の違い

「かなしい」という感情を表す漢字は、一般的には『悲』を使うことが多いですよね?しかし、なぜ『喜怒哀楽』では『哀』が使われれているのか疑問に思う人もいるでしょう。まずはそれぞれの漢字がもつ意味を見てみましょう。

【悲】
・心に痛みを感じてなげく。
・かなしむ。
【哀】
・あわれむ。
・心を痛める。
・かなしむ。
・あわれみをもよおすよう熱心に望む。

二つの言葉の意味に大きな違いはありません。しかし、あえて違いを述べるとすれば、『悲』は、心が引き裂かれるほどの感情を、『哀』は、寂しいや可哀想など、胸がつまる思いを表わしているといえます。

そのため、感情的な思いが強く表れている『哀』が使われるようになったとされています。

『喜怒哀楽』の使い方・例文

『喜怒哀楽』の意味はそれほど難しくないので、使い方に迷う人は少ないかもしれません。しかし、実際の会話ではどんな使い方をしているのか、例文でチェックしておきましょう。

『喜怒哀楽』の例文
・うちの上司は喜怒哀楽がはっきりしているので、何があったのかや何を考えているのかがすぐわかる。
・あの人は喜怒哀楽が表に出にくいので、心理を推測するのが難しい。
・考えていることを見抜かれやすいので、喜怒哀楽が出ないよう注意する必要がある。

上司

小さな子供って喜怒哀楽が激しいっていうけど、うちの子は4歳でもなんかクールなんだよね。

『喜怒哀楽』の類語

『喜怒哀楽』の類語や言い換え表現としては、次の言葉が使えます。

【苦楽(くらく)】
漢字そのままの意味は苦しみと楽しみ。「苦楽を共にする」という言葉があるが、「どんな状況でも一緒に進んでいく」のニュアンスで使われている。
【酸いも甘いも(すいもあまいも)】
「経験豊富で世の中のことをいろいろ知っている」の意味。
【悲喜こもごも(ひきこもごも)】
悲しみ、喜びなど、いろいろな感情を同時に感じるさま。
【人非木石(じんひぼくせき)】
「感覚をもたない木や石と違い、人には喜怒哀楽といった感情がある」という意味。

いろいろな感情、さまざまな状況など、「いろいろ」「さまざま」を表わす言葉という点で、「いろいろな感情」を意味する『喜怒哀楽』の類語といえます。

『喜怒哀楽』の英語表現

『喜怒哀楽』の言葉そのままの意味になる英語はありませんが、『emotion=感情、感性』『feeling=感情、感じ、印象』を使って表現することができます。

・You are very emotional.
(あなたはとても喜怒哀楽が激しい。)
・Your feeling are always written all over your face.
(あなたは喜怒哀楽がよく顔にでる)

状況に応じて喜怒哀楽が出せるようになろう

仕事をしているうえでは、感情を正直に出しては問題になる場合があります。特に、相手との駆け引きが必要な場面では嘘の表情を作ることも必要です。しかし、日常において、嬉しいときは嬉しい表情を、哀しいときは悲しい表情をきちんと出してもらいたいもの。

常日頃、すぐに感情が顔や態度に出てしまうと思っている人は、状況に応じて『喜怒哀楽』が出せるよう、これを機に努力をしてみてください。