「兼ね合い」とは「バランス」のこと
先方とスケジュールの兼ね合いを図る
先方は今週いっぱいは時間が取れない、一方、こちらは来週が忙しい……バチっと決まるスケジュールが組めない時はどちらかが無理するしかないですよね。
「兼ね合い」とは「バランス」のこと。バランスといっても1対1の割合にするということではなく、双方が納得する形にするという意味です。スケジュールや予算だけではなく人の心情に関しても使用します。
「兼ね合い」の読み方
「兼ね合い」は「かねあい」と読みます。「兼」は「兼用(けんよう)」で使う方が馴染み深いかもしれませんが、送り仮名を付けて「かねる」という読み方も押さえておきましょう。
「兼ね合い」の使い方・例文
・予算との兼ね合いでどうするか決める ・他社との兼ね合いを考えると難しいかもしれない ・他のイベントとの兼ね合いが悪く延期となりました ・上と現場の兼ね合いを見て考えます ・顧客の満足と上司の機嫌の兼ね合いを取るのは大変だ
「兼ね合い」を使うのは、双方どちらを優先するか難しい、決めかねているようなシーンです。予算や時間、親会社と下請け、上司と顧客など、ビジネスシーンではバランスを取るのが難しいものばかり。
時には妥協したり、断念したりしないといけないこともあるのが「兼ね合い」のイメージです。
「兼ね合い」の言い換え・類語
・バランス ・均衡(きんこう) ・釣り合い ・折り合い ・安定
「バランス」だけではなく、これらも「兼ね合い」の類語表現として挙げられます。
予算との兼ね合いでどうするか決める ⇒予算との釣り合いでどうするか決める
「兼ね合い」を英語で
It’s difficult to keep a balance between income and expenditure ⇒収入と支出の兼ね合いが難しい
「to keep a balance」で「兼ね合い(を取る)」を表現しています。「balance(バランス)」はカタカナ語としてもお馴染みなので覚えやすいですよね。
ビジネスは「兼ね合い」の連続
仕事と「兼ね合い」は切っても切れない関係にあります。仕事と私生活、上司と部下、予算とスケジュール、スポンサーと顧客……頭を悩ませる「兼ね合い」ばかりですよね。
面倒な「兼ね合い」も多いですが、乗り切った時の達成感もあるはず。難しい「兼ね合い」に直面した時は腕の見せ所だと思って頑張ってください。