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「一日の長」とは?読み方から由来、使い方、例文、類語、英語まで

「一日の長」とは「少しだけ上」という意味

先輩、ここがわからないんですが…

ここはこうすればうまくいくよ!

さすが先輩!詳しいですね~

一日の長があるだけだよ

いやいや、一日の長というか、五年の長、十年の長ですよ!

そんな表現ないし…そもそも褒めてるんだよね?

この分野に関しては一日の長がある 

長くやっていればいいというわけではありませんが、長年携わっている人は経験によって問題の対処法などよく知っているものです。

「一日の長(いちじつのちょう)」とは「年齢や技術が少しだけ上」という意味。優れているのはほんのわずかということを強調した言葉なので謙遜の意味でよく使われます。年齢が上という意味ではあまり使われません。

「一日の長」の読み方

「いちにちのおさ」…?

「一日の長」は「いちじつのちょう」と読みます。

「長」は置いといても「一日」は「いちにち」と読んでしまいたくなりますよね。「いちじつ」と読まれることが多いですが、実は「いちにちのちょう」でも間違いではありません

「一日の長」の由来

「一日の長」は「孔子」の『論語』が由来の言葉。『論語』の中にこんな一文があります。

子曰:「以吾一日長乎爾,毋吾以也」

⇒子いわく「吾一日爾より長ずるを以て、吾を以てすること毋れ」

「私(孔子)がお前たち(弟子たち)より年上だからといって遠慮することはない」という意味。「一日」というのは比喩で少し年上ということを表しています

この「以吾一日長乎爾」の「一日長」を切り取って「一日の長がある」は生まれました

「一日の長」の使い方・例文

「一日の長」の例文

・この機械の扱いにおいては彼に一日の長を認める

・新技術に関して一日の長がある日本に各国が意見を求めた

・私は一日の長があるだけで皆より優れているってことはないんですよ

「一日の長がある」「一日の長を認める」といった使い方がされます。

相手に対して使う場合は褒めるというニュアンスは薄く、事実として多少優れていることを認めるという意味合いに。

「一日の長」の注意点

「一日の長」は誉め言葉としては適切ではありません。想像してみてください。比喩とはいえ、「一日」優れていると言われたところであまり嬉しくはないでしょう。

「一日の長」を謙遜で使う場合も注意が必要です。ある程度の期間携わった分野に対して「一日の長」は使うことができます。例えばバイト3日目で「センスがいいね!」と褒められても「一日の長があるだけですよ」と言うことはできません。

「一日の長」の類語

「一日の長」の類語

・一段上

・一枚上手

・年季が違う

これらは「一日の長」の類語と言えますが、褒め言葉として使うことができます。逆に謙遜では使えないので注意。

「一日の長」の英語表現

「一日の長」を英語で

U.S. is a little ahead of Japan in its industry. 

⇒アメリカはその産業においては日本より一日の長がある

「一日の長」のように決まった慣用句ではありませんが、「a little ahead」で表現することができます。「a little longer than」も同様の意味。

「一日の長」を使う時のために

「一日の長」を誉め言葉と認識していると相手に不快な思いをさせてしまうかもしれません。

とはいえ、若いうちは「一日の長」を謙遜で使うこともないですよね。いつか経験を積んだ時にかっこよく使えるように今は言葉の意味を正しく把握しておきましょう