『唆す』の読み方と意味は?正しい使い方、類語、対義語、英語も紹介

『唆す』とは『その気になるように仕向ける』『勧める』『おだてて悪い方に誘う』という意味

先輩

お!データ集計早く正確にできるようになったじゃない!じゃ、これもやってみようか!
はい、わかりました…って、これ、社長への報告資料ですよね。唆すのやめてくださいよ~。危うくその気になるとこでしたっ。

新人

先輩

その気になってくれてよかったのに。多少間違ってても大丈夫だからほんとにやってみない?

『唆す』の読み方は『そそのかす』です。漢字で書かれているのを見ることは少ないかもしれませんが、言葉そのものはよく耳にしますよね。

タイトルにもあるように、『唆す』の意味は一つではなく、上の会話では『その気にさせる』ことを指して使っています。

ここでは、『唆す』の正しい意味や使い方のほか、類語、対義語、英語表現についても一緒に覚えていってください。

『唆す』の意味

『唆』の音読みは『サ』で、この漢字一文字で次の三つの意味があります。

・そそのかす
・けしかける
・その気にさせる

この漢字に送り仮名の『す』をつけると、訓読みの『唆す(そそのかす)』になるわけです。そして、広い意味では音読みも訓読みも同じですが、ここであらためて確認しておきましょう。

唆す

■その気になるように仕向ける
■早くそうするように勧める
■おだてて悪い方へ誘ったり、仕向けたりする

上司

『唆す』は、良い意味でも悪い意味でも使う言葉だよ。

『唆す』を使った熟語

『唆』の音読みを使った熟語がいくつかあるので、ここでは意味も含めて二つ紹介します。

【教唆(きょうさ)】
・その事柄を起こすよう教え、そそのかすこと。
・第三者をそそのかして犯罪しようという意志を生じさせること。
【示唆(しさ)】
・それとなく教え示すこと。

『唆る(そそる)』の意味は?

『唆る』とは、興味などの感情を引き出し、何かをしたいという気持ちにさせることをいいます。

しかし、実用としては、漢字よりもひらがなを使うのが一般的です。

『唆す』の使い方・例文

ビジネスシーンで悪い意味の『唆す』を使う場面はまずないでしょう。しかし、言葉のニュアンスがイメージしやすいよう、ここでは良い意味、悪い意味両方の使い方を例文で紹介しておきます。

良い『唆す』の例文

■うまく唆して初めてプレゼンさせてみたけど、予想以上に高評価だったよ。
■あぶない、あぶない!うっかり唆されるところだったよ。
■「資格手当がついたら今の給料の1.5倍になるよ」とAくんを唆して管理者試験を受けさせた。

悪い『唆す』の例文

■A社の担当者を唆すことに成功したおかげで欲しい情報を手にいれることができた。
■情報を聞き出すなら新人を唆すほうがいいんじゃないか?

『唆す』の類語

『唆す』の類語や言い換え表現は次のとおりです。この言葉自体に意味がいろいろあるので、状況に応じたものを選んで使ってください

『唆す』の類語・言い換え表現

・急かす
・あおり立てる
・けしかける
・たきつける
・挑発する
・誘導する
・吹き込む
・言いくるめる
・誘惑する など

『唆す』の対義語

『唆す』の対義語としては、『諌める(いさめる)』があげられます。意味は、『過ちや悪い点を指し示したり、改めるように忠告すること』。

ただし、この言葉は目下の者が目上の者に対して行うことなので、使い方には注意しましょう。

『唆す』の英語表現

『唆す』を英語で表現する場合、『instigate=けしかける・~を推進する』『seduce=唆す・誘惑する・魅惑する』といった言葉を使います。

・He will instigate you to crime.
彼はあなたを唆して悪事をさせる。
seduce people
大衆を唆す

いい意味の『唆す』が使えるようにしよう

悪の道に『唆す』ことは、できればやりたくないものです。ビジネスシーンに限らず、プライベートにおいても、自信なさげの人を『唆す』と、思った以上の成果を見せてくれることも少なくありません

このように、いい意味での『唆す』が使えるような生活を送っていきましょう。