「未満」とは「その数を含まずそれより小さいこと」
20歳未満は飲酒禁止
未満とか以下とか、イマイチよくわかりませんよね。飲酒に関しては「お酒は20歳になってから」とよくいわれるので、18歳、19歳では飲めなくて20歳になったら飲めるというのはわかると思います。
「未満」といわれたら、その数字を含まず、それよりも小さいことを指します。
「未満」の例
・3歳未満⇒0歳、1歳、2歳まで(3歳は含まず) ・12歳未満⇒0歳、1歳…10歳、11歳まで(12歳は含まず) ・満18歳未満⇒0歳、1歳…16歳、17歳まで(18歳は含まず) ・小学生未満⇒乳児、幼稚園児該当年齢まで(小学生は含まず) ・1,000円未満⇒…998円、999円まで(1,000円は含まず) ・100人未満⇒…98人、99人まで(100人は含まず) ・基準未満⇒基準数に足りていない数字(基準数を含まず)
「未満」で表される単位は年齢だけではありません。金額から人数、個数、株式の数まで何でもOK。
「小学生未満」「基準未満」など数字以外が基準になることもあります。
未満とあわせて覚えたい「満○歳」とは
満○歳とよくいいますが、これは現時点の年齢のことです。
飲酒は20歳未満禁止ですが、厳密には満20歳未満禁止です。例えば、8月1日で20歳になる人はその日を迎えないと飲酒してはいけません。7月31日の時点で飲酒してしまうと法律違反になるので注意。
8月1日生まれの人は7月31日に飲酒をすることができませんが、同じ学年でも5月1日生まれの人は満20歳を迎えているので飲酒可能です。
「満」表示がなくても、「○歳未満」「○歳以上」とあった場合は基本的に満年齢のことを指します。
「未満」と「以下」の違い
「未満」と「以下」の違いは説明できるでしょうか。
・10未満⇒…8、9まで(10を含まず) ・10以下⇒…8、9、10まで(10を含む)
10未満が10を含まないのに対して、10以下は10を含みます。中学生未満であれば小学生まで、中学生以下であれば中学生まで。
「未満」と「以下」の使い分け
例えば、中学生までは割引になり、高校生からは通常料金の場合、このように表現することができます。
・高校生未満割引 ・中学生以下割引
「未満」を使った場合、高校生もいいのかなと一瞬思ってしまうかもしれません。このように恩恵や許可を与える場合は余計な誤解させないように「以下」を使うことが多いようです。
・20歳未満禁止 ・19歳以下禁止
逆に注意や禁止を呼び掛けるような表示の場合は「未満」を使うことが多いようです。
「未満」の対義語
「以下」の対義語(反対語)は?と聞かれて答えられない人はいないですよね。そうです、「以上」です。
それでは、「未満」の反対はわかりますか。パッと答えられない人が多いと思います。
「未満」の対義語(反対語)は「超過」。
「小学生未満」とはいっても「小学生超過」とはいわないですよね。「○より大きい」や「○を超える」と表現されることが多いです。頭の片隅に入れておきましょう。
「未満」を英語で
less than 10 ⇒10未満
「less than ○○」で「未満」を表しています。「10以下」は「10 or less」「equal or less than 10」で表現できます。
年齢の場合は「under 10 years old(10歳未満)」「10 years old and under(10歳以下)」と表現可能。
数字でトラブらないために
「未満」や「以下」など数字にまつわる表現はよく使いますよね。納品数や制限数など間違えると面倒なことになりがち。「未満」と「以下」の違い、使い方はこれを機にマスターしておきましょう。