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短絡的という指摘を受けたら、自分の行動や考え方を振り返ってみた方がよさそうですね。いまいちピンとこないという人は、その意味を確認しておきましょう。
今回は短絡的の意味や使い方、類語や対義語などを解説。短絡的思考や行動に陥りがちな人の特徴や改善方法などについてもご紹介します。
「短絡的」とは?
短絡的は「たんらくてき」と読みます。単純で考えの浅い人や行動を指す、どちらかといえばネガティブな表現です。
「短絡的」を使った例文
ここでは短絡的を使った例文から、具体的な使い方を見てみましょう。
「短絡的」の類語は?
短絡的には、さまざまな類語があります。いくつかご紹介しましょう。
考えが浅い、足りない、単純な人や行動、態度を意味します。
いずれも短絡的同様、非難したり、たしなめる文脈で使われます。
「短絡的」の対義語は?
短絡的の対義語には、「慎重」や「内省的」があります。いずれも注意深く軽々しく行動しない、自分の行動を深く省みる人や態度、行動を指します。
「短絡的」の英語表現は?
短絡的を英訳したい場合、「simplistic(短絡的)」「hasty(軽率、性急)」「thoughtless(浅慮、考えなし)」などの単語を使います。
(話を結びつける時に短絡的になりすぎないで!)
・It is too hasty in guessing that your wife cheats on you just because she came home rather late.
(奥さんの帰りがちょっと遅かっただけで浮気を疑うのは短絡的すぎだよ)
・He is thoughtless and always makes mistakes.
(彼は短絡的でいつもミスをしている)
「短絡的」な人の特徴は?どうやったら改善できる?
新人
ビジネスの場で短絡的と評されるのは、できれば避けたいもの。ここでは、短絡的な人の特徴や、その対処法、改善方法について解説します。
短絡的な人の特徴
短絡的な思考や行動をとる人には、以下のような特徴が共通しています。
- 楽観的で甘い見通しでも「なんとかなる」と考える
- せっかちで結論を急ぐ
- 面倒くさがりで、確認したり検証することが苦手
- 思い込みや先入観で判断しがち
誰でも少しは心当たりがあるのではないでしょうか。普段は慎重な人でも、忙しすぎたり疲れていると、こうした傾向に陥ることはありえます。ミスが起こりやすいのは、そんな時。やはり短絡的であることは、とくに仕事においてはマイナス要因といえますね。
短絡的思考を改善するには?
自分は短絡的な傾向が強いかも…と思う人は、普段から意識して行動を変えてみませんか?以下に改善ポイントをご紹介します。
話を丁寧に聞く
話をきちんと聞かずに早合点したり、自己流に解釈することは、短絡的思考や行動につながりやすいポイントです。人の話を最後まで丁寧に聞くことを心がけましょう。また、自分の理解に誤りがないか確認する意味でも、質問することも重要です。
行動を起こす前に事前確認や準備を
短絡的な人は「多分なんとかなる」と、考えるより行動が先行しがち。実行する前に一呼吸おいて、なにか見落としがないか考える習慣をつけましょう。
ミスは原因を検証
ミスを起こしてしまった時はなにが原因だったのか、振り返って検証しましょう。短絡的な人が抱きがちな「きっと次は大丈夫」という甘い見通しには、何の根拠もありません。面倒でもしっかり検証することで、同じ失敗を避けることができます。
視野を広げる
偏った知識や先入観は、短絡的思考や行動につながりやすいです。さまざまなジャンルの人と交流したり、情報を収集したり、本を読むなど、日常的に視野を広げることを意識しましょう。
短絡的な人への対処法は?
友人や家族、同僚や部下が短絡的で困っている…という方もいるでしょう。改善が望める相手なら指摘をするのもアリですが、そうでない場合は、厄介なものです。
指示や依頼は具体的に
慎重な人なら考えにくいようなミスや勘違いも、短絡的な人には起こりうること。仕事における指示や依頼事項は、できるだけ細かく具体的にした方が安全です。余裕があれば、業務を限定したり、ミスを起こさなくなったタイミングで範囲を少しずつ広げるという手法もあります。
個性として受け入れる
自分の方に理があるとしても、相手に改善を強要することはできません。無駄にイライラするより「こういう人だ」と割り切って付き合う方が現実的。楽天家で常に明るい、行動力があって楽しいなど、長所に着目するのも一つの方法です。
距離を置く
家族であったり職場の関係では難しいこともありますが、そうでなければ距離を置いてみてはどうでしょう?慎重で内省的な人は正反対の短絡的な人が許容できず、一方的にストレスをためこむ傾向が強いです。無理して付き合わないという考えもアリではないでしょうか。
「あの人は短絡的」といわれないために
プライベートはまだしも、ビジネスの場で「あの人は短絡的」と評価されるのはマイナス要素でしかありません。指摘してもらえるうちはよいですが、自覚がないまま周囲にそう思われていたら、かなり辛い状況といえるでしょう。
日ごろから自分の行動を振り返る慎重さを身につけたいものです。