軋轢の読み方は「あつれき」
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軋轢は、総画数がすぐにはわからないほどの難解な熟語です。漢字を書けない人が大半だろうと予想できてしまう嫌な言葉ですね。
書き方がわからないにしても、せめて読み方は知らないとパソコンの打ち込みもできないので困ってしまいますよ。
社会人泣かせの軋轢について学び、周囲に差をつけましょう!
軋轢の意味は「仲が悪くなること」
軋轢の総画数は30画。「あつれき」と読む難解な漢字です。
軋轢は次の意味で使います。
・不和
・葛藤(かつとう)
軋轢はもとは仲がよかった、もしくは人間関係に問題がなかったのに、何かのきっかけで関係が悪くなり仲たがいすることをいいます。
漢字からみる軋轢の語源
軋轢の「軋」と「轢」は、左側に「車」がついていることから予想できるように、どちらも車関係の意味をもつ漢字です。
軋 | 「きしる」「きしむ」「車輪などがすれ合って音をたてる」「くわしい」「こまかい」 |
轢 | 「きしる」「きしむ」「車輪がすれ合う」「車でひく」「車が踏み通る」 |
「軋」も「轢」も「車輪がきしむ」というニュアンスをもっていますね。
はじめはスムーズに動いている車輪も、いずれがたがきてギシギシ音を立てるようになります。これがきしむということ。人間関係も、最初は無難に付き合えていたのに、いつの間にかぎくしゃくするようになるのは珍しくありません。
車輪と人間関係は似ていますね。だから、軋轢は人間どうしの不仲を意味する言葉として使われるようになりました。
軋轢の使い方・例文
軋轢は、険悪な人と人の関係を指して用いるのが一般的ですが、団体と団体、国と国などにも使えます。
軋轢の使用法を例文でイメージしてみましょう。
社長
社会保険労務士
社長
社会保険労務士
上司
新人
軋轢の類語・言い換え表現
軋轢のように、仲が悪いことを表す言葉はほかにもあります。軋轢は難しい語句なので、相手に意味が通じないかもしれません。
そんなときに言い換えできるように、軋轢の類語も覚えておきましょう。
摩擦(まさつ):意見や感情が対立して起こる、不和や紛争
対立(たいりつ):2つのものが互いに譲らず張り合うこと
反目(はんもく):仲が悪く、にらみ合いの状態にあること
不協和音(ふきょうわおん):不調和な関係
折り合いが悪い(おりあいがわるい):人間関係がうまくいかない様子
亀裂(きれつ):裂け目(人間関係にも使える)
不和(ふわ):仲が悪いこと
不仲(ふなか):仲が悪いこと
齟齬(そご):食い違いが原因で物事が円満に進まなくなっている様子
葛藤(かっとう):互いに譲らずいがみ合うこと
齟齬については、下記の記事で紹介しています。こちらも読んでみてください。
齟齬はどんな言葉?使い方要注意!言い換えに使える類語も紹介
軋轢の英語表現
軋轢の仲が悪いというニュアンスを英訳するときには、次のような語句が使えます。
clash:対立、衝突
collision:対立、衝突
conflict:争い、衝突
discord:不和、仲たがい
divisiveness:人々を分裂させるほどの不和、軋轢
friction:衝突、軋轢
split:仲たがいさせる
strife:争い、闘争
be at odds:相反する、反目し合っている
軋轢の反対に、仲がいいことを英語で表現するときには「be friends with(懇意にしている)」といえばニュアンスを伝えられますよ。
人間関係に軋轢が生じると大変!早めに対処しよう
ビジネスでは、人との付き合いが新しい仕事につながるケースも珍しくないため、軋轢は極力避けたい事態です。
単純に一労働者として働くことを考えた場合でも、人間関係がよくない会社に勤務するのは大変です。
ビジネスにおいて軋轢が生じるといろいろな意味で障りが生じるので、修復不能になる前に対処しましょう!