齟齬はどんな言葉?使い方要注意!言い換えに使える類語も紹介

齟齬は使い方に注意が必要な言葉

上司

齟齬は「そご」って読むんだよ。
食い違いがあるって意味ですよね。漢字はわからなかったけど「そご」っていう言葉は僕も知っていますよ!

新人

上司

それはよかった。齟齬は、漢字だけじゃなく使い方も難しい言葉なんだよ。失敗しないようにしっかり勉強しよう!

齟齬は、食い違いがあるという意味の言葉です。

難しい漢字を使う用語ですが、ビジネスマンならおさえておきたいワードのひとつ。齟齬は使い方にも注意が必要な言葉で、使用シーンを誤るとトラブルになる恐れもあります。

齟齬の意味や正しい用い方を身につけ、社会人としてレベルアップしましょう!

齟齬は「食い違い」という意味

齟齬の読み方は「そご」。

「齟」は「かむ」「かみくだく」という意味の漢字。「何度も歯を合わせること」や「上の歯と下の歯が食い違っていてうまくかみ合わない」というニュアンスももっています。

「齬」は「食い違う」「かみ合わない」という意味。

「齟」と「齬」は、どちらも「食い違う」というニュアンスをもつ漢字ですね。この2つを組み合わせた齟齬は、次のような意味の言葉として使われています。

齟齬
・物事が食い違うこと
・行き違い
・食い違いによって物事が円満に進まなくなっている様子

齟齬は、ただ物事が食い違っているだけでなく、そのことで物事に波風が立ってしまっている様子を表しています。

齟齬の使い方・例文

齟齬は、物事が円満ではなくなっているという悪いニュアンスをもつ言葉です。そのため、使うときには注意が必要になります。

NG例文1

A社営業マン

うちと御社の間には、齟齬があるみたいですね。
うちに責任があるような言い草ですね。歩み寄る気がないのなら、今回の話はなかったことにしましょう。

B社営業マン

この使い方だと、食い違いは相手のせいだといっているようにも聞こえてしまいます。B社営業マンは、A社営業マンから非難されているように感じて怒ってしまいました。

NG例文2

新人

企画書ができました。齟齬が生じる恐れがないか、ご確認をお願いいたします。
ずいぶんと自信満々ね。確認してもらいたいならもう少し謙虚に持ってくるべきじゃないの?

先輩

この使用法も問題あり。「自分は正しいはずです。後からごちゃごちゃいわないように、食い違いがあるなら今のうちにみておいてください」という意味合いでも受け取れてしまいます。

確認をお願いする立場が、こんな上から目線な言い方をするのはまずいですよね。

OK例文

上司

A社とB社の取引が白紙に戻ったらしいよ。
両者の関係に齟齬をきたす何かがあったようですが、詳細はつかめていません。

先輩

上司

そうか。どうもA社は、取引をうちに乗り換えようとしているみたいなんだ。
それは大変ですね。何が原因で齟齬することになったのか、情報収集してみます。

先輩

齟齬が問題になるのは、当事者であるにも関わらず相手に責任をおしつけるようなニュアンスを含んでいるためです。

OK例文では、当事者ではない第三者の立場に立つ人同士が話しているので、誤解されずに齟齬を使えます

齟齬の類語

齟齬は、使って大丈夫なシチュエーションかよく見極める必要がある言葉です。誤解される恐れがあるときには使用できません

言い換えできるように、齟齬の類語も覚えておきましょう。

齟齬の類語
行き違い:食い違いや誤解があること
矛盾:つじつまが合わないこと
相違:違いがあること
差異:違い
不整合:矛盾があること
不統一:統一がとれていないこと
不一致:一致しないこと
軋轢(あつれき):仲が悪くなること
不協和音(ふきょうわおん):不調和な関係

伝えたいニュアンスに近い用語を選んで用いてください。

齟齬は英語でいったら何?

齟齬を英語で表現したいときには、次のようなものが使えます。

discrepancy:食い違い
disagree:意見が合わない
conflict:口論
opinions differ:意見が食い違う
at cross-purposes:互いに誤解して

ビジネスで英語を使うときに備えて覚えておきましょう!

「disagree」については、下記の記事でも紹介しています。こちらも読んでみてください。
アグリーとは?会社でよく聞くけど意味がわからないカタカナ語

読み方が難しい齟齬は使い方も難解

「齟」と「齬」の左側にある「歯」に似た難しい部分は「歯」の旧字体からきている部首で「はへん」といいます。この部首からもわかるように「齟」も「齬」も「歯」に関わる漢字。

書けない人が大半だろうと予測できる難しい言葉ですね。齟齬は、歯のかみ合わせが悪いというところから転じて、物事が食い違うことという意味で使われています。

齟齬は、用い方によっては責任転嫁のように受け取られてしまう場合も。状況を見極めて、慎重に使用していきましょう!