アウトバウンドとは?観光・コールセンター・ITなど分野別の意味を解説

アウトバウンドとは「外国行きの」という意味

新人

アウトバウンドって、海外旅行のことですよね?僕、飛行機が大の苦手なので、たぶん一生縁がない言葉だと思います。
確かにアウトバウンドは、海外旅行という意味をもっているね。でも、ビジネスではまったく別の意味になるケースもあるんだよ。

上司

新人

そうなんですか?じゃあ覚えておいたほうがいいですね。

アウトバウンドは「外国行きの」という意味をもつ言葉。観光業界でよく用いられるカタカナ語です。

しかし、アウトバウンドは観光業界以外の分野でも登場するビジネス用語。そのほかの業界ではまったく別の意味で使われていますよ。

アウトバウンドについてくわしく学び、社会人としてレベルアップしましょう!

アウトバウンドの英語スペルは?意味は?

アウトバウンドは、英語表記すると「outbound」というスペルになります。「out」は「外に」。「bound」は「~行きの」や「~へ行くところで」という意味になります。

「out」と「bound」をくっつけた「outbound」は、次のような意味をもつ言葉です。

outbound
外国行きの
・市外に向かう

「out」は「外に」という意味ですが、どこを中心とするかで意味が変わります。市内を基準にすれば市外に向かうという意味。国内を基準にするなら外国行きのという意味になります

カタカナ語のアウトバウンドの意味は?

カタカナ語のアウトバウンドは、次のような意味をもっています。

アウトバウンド
・外国行きの
・出ていく
・中から外へ
・海外旅行。海外旅行客
・勧誘や案内などの電話を外部へかけること

基本的な意味は英語と同じです。

ただ、「勧誘や案内などの電話を外部へかけること」という意味のアウトバウンドは、日本独特の意味です。海外では通じないので注意しましょう。

【分野別】アウトバウンドの意味

ビジネスで登場するアウトバウンドは、さまざまな意味をもっています。アウトバウンドが、分野別にどのような意味で使われているかおさえておきましょう。

コールセンターにおけるアウトバウンド

コールセンターでのアウトバウンドは、顧客や見込み顧客へ勧誘や案内などの電話をかけるという意味。

自社の宣伝目的の電話のほかに、顧客フォローや市場調査のために電話をかける場合もあります。

相手の都合を無視してかける電話なので、顧客に迷惑がられるケースも珍しくありません。

電話相手に嫌がられないためには、商品やサービスを使うことで顧客が得られるメリットを的確に伝える必要があります。トークマニュアル作成など、事前準備が必要ですね。

アウトバウンドだけだとほかの意味と勘違いされるケースもあるため、よりわかりやすくアウトバウンドコールという場合もあります。

広告・マーケティングにおけるアウトバウンド

広告やマーケティングでのアウトバウンドは、企業が主体になって消費者へ積極的に情報を伝えるという意味です。

テレビCMや、ダイレクトメール、電車の宙吊り広告などでの宣伝活動のこと。コールセンターでのアウトバウンドもここに含まれます。

アウトバウンドは、多数の消費者に情報発信できますが手間やコストがかかるのが欠点。その商品やサービスに興味がない人には、不快な情報と受け取られてしまう恐れもあります。

悪印象を残さないために、興味がなくてもついみてしまう面白いCMなど、消費者の記憶に残りやすい情報発信を心がけましょう。

よりわかりやすく、アウトバウンド営業やアウトバウンドセールスと呼ばれる場合も。

ITにおけるアウトバウンド

IT分野でのアウトバウンドは、データが内側から外側へ移動すること

関連語も多く使われているので、一緒に覚えてしまいましょう。

■アウトバウンドファイル:メール添付して送信するファイル
■アウトバウンドグラフィック:メール添付して送信する画像
■アウトバウンドデータ:ネットワークの中から外へ流れていくデータ
■アウトバウンドトラフィック:ネットワーク中から外へ流れていくデータ、データ量
■アウトバウンドリンク:自分のホームページから外部のホームページにつながるように貼ったリンク
■アウトバウンド通信:システムやコンピュータからデータなどを外部に発信すること

すべての関連語が、中から外への移動というニュアンスをもっていますね。

観光におけるアウトバウンド

観光分野でのアウトバウンドは、自分の国から出て外国を訪れる旅行という意味です。

日本でいう場合は、日本人が海外に出かける旅行のこと。要するに、海外旅行ですね。

アウトバウンドとインバウンド

インバウンドは、外から中に入り込むという意味の言葉。完全にアウトバウンドと対になっているカタカナ語です。

アウトバウンドと同様に、さまざまな分野で特有の意味をもつ言葉として使われています。たとえば、観光分野ならば、外国人が自国(日本を基準に考える場合は日本)に旅行することがインバウンド。

インバウンドについて、くわしくは下記の記事で紹介しています。こちらも読んでみてください。

インバウンドの意味とは?ビジネス用語としての使い方、訪日旅行者の推移と予測を解説

アウトバウンドの使い方・例文

アウトバウンドには、中から外へというニュアンスがありましたね。何が中から外へ移動しているのかは、文脈から読み取る必要があります。

ビジネス会話ではアウトバウンドをどのように使うのか、例文でイメージしてみましょう。

例文1

上司

日本酒のアウトバウンドを伸ばすにはどう売り込みしたらいいだろうか?
ステーキに合う日本酒ならこれ、ムニエルならこれみたいに、その国の料理との飲み合わせを考えて銘柄別におすすめしたらどうでしょう。

先輩

上司

なるほど。無理なくアウトバウンドの動きを加速させるいいアイデアだね!
例文2

新人

アウトバウンドに成功したら、国内でも日本酒がよく売れるようになりました!
アウトバウンドを活性化させる試みが、国内への新たなアピールにもなったのよ。

先輩

アウトバウンドは消費を伸ばすひとつの手段

アウトバウンドは人やもの、情報などの中から外への移動を意味する言葉。

観光や輸出など、さまざまな分野で売り上げを伸ばすひとつの方法として使われている概念です。アウトバウンドはデータの移動も意味する言葉で、IT分野でもしばしば登場します。

アウトバウンドを理解して、ビジネスに活かしていきましょう!