デリカシーがないとは?英語と日本語の意味の違いは?語源、類語、対義語も紹介

デリカシーとは『気配りの繊細さ』のこと

先輩

あんたってデリカシーがないわよね。人によって感じ方って違うんだから、もっと気を配って話さないと。
けっこう考えて話してるはずなんですけど…ところで、デリカシーって、『空気読めない…』みたいなことですよね?

新人

先輩

『空気読めない』とは違うわね。『気配りの繊細さ』かな?ん~、なんて説明するのが正解なんだろ?

『デリカシー』とは、『気配りの繊細さ』を意味するカタカナ用語です。日常的にもよく見聞きする言葉ですが、『デリカシーがない』とはどんな意味か聞かれて自信をもって説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか

ここでは、『デリカシー』の正しい意味や使い方だけでなく、一緒に覚えておきたい言葉や語源についてもわかりやすく解説します。

デリカシーの意味をチェック

『デリカシー』を正しく使いこなすためには意味をきちんと理解しておかなくてはなりません。まずは、語源や英語の意味も含めて紹介していきます。

デリカシーの語源は英語の『delicacy』

デリカシーの語源は英語の『delicacy』です。これは、『繊細な』『優雅な』などの意味をもつ名詞『delicate(デリケート)』の形容詞にあたります。

しかし、英語の『delicacy』には『珍味』『めずらしい食べ物』『特別な食べ物』の意味もあり、英語圏ではこちらの意味で使われることが多いです。ここで、英語の意味をチェックしておきましょう。

delicacyの意味

・珍味
・特別な食べ物
・優美さ
・繊細さ
・かよわさ など

そして、『delicacy』を使った熟語の例がこちらです。

■costly delicacy(高価な珍味)
■winter delicacy(冬の味覚)
■seasonal delicacy(季節のごちそう)
■delicacy of health(病弱)
■matter of great delicacy(とても微妙な事柄) など

それでは、日本でよく言われる『デリカシーがない』は英語ではどのように表現すればいいのでしょうか。

日本語の意味に近い『デリカシー』は、英語では、『insensitive(=無神経な、思いやりのない)』が近いといわれており、次のような表現をします。

■He is an insensitive person.(彼は無神経な人です。)
■His remark was insensitive.(彼の発言は無神経でした。)
■I don’t like insensitive people.(私はデリカシーのない人は好きではありません。)

デリカシーの日本語の意味

日本語においての『デリカシー』は、こんな意味をもって使われています。

『デリカシー』の日本語の意味

■気配りの繊細さ
■感情の繊細さ
■神経の細やかさ
■思いやりの気持ち など

日常生活でもビジネスシーンでも使い方に差はなく、周囲への心配りや配慮が必要な場面で登場します。

『デリカシーがない』といえば、これらの気持ちがないということになるわけね。

デリカシーと一緒に覚えたい言葉

デリカシーには一緒に覚えておきたい類語や対義語があります。それぞれの意味をきちんと区別して使いこなせるよう、ここでしっかり覚えていってください。

デリカシーの類語

デリカシーを別の言い方で表現したい場合は、これらの言葉が使えます。前後の文脈にあったものを選び、状況に応じて使い分けてください。

デリカシーの類語(言い換え表現)

・配慮がない
・気遣いがない
・無遠慮な
・考えないし
・無神経な
・気遣いのない
・品を欠いた など 

デリカシーの対義語

デリカシーは『気配りが繊細』であるということなので、その反対となると『~が粗暴(そぼう)』が当てはまります。

『粗暴(そぼう)』とは、『性質や動作が荒々しく乱暴なさま』の意味です。そのため、カタカナ用語としては、『無造作、粗雑』といった意味をもつ『ラフ』がもっとも近いですね。

デリカシーのない人の特徴とは?

『デリカシーがない人』という言葉を口にする場面は比較的多くないですか?普段はなんとなく雰囲気で言っているかもしれませんが、『デリカシーがない人』とはいったいどんな人を指しているのでしょうか

デリカシーのない上司の特徴

上司という立場にいる人にデリカシーがない場合、このような言動が目につきやすいです。

■武勇伝を語り続けるなど、自分の話をすることが多い
■「私が困る」「まずは私に…」「私のときはこうだった」など、自分中心の発言が多
■「太った?」「そのセンスは…」「肌あれてるね」など、容姿に対しての発言を平気でしてくる
■私生活について深くしつこく聞いてくる

デリカシーのない人は、『自分が一番』『自分が正しい』といった考えの持ち主が多い傾向にあるため、これらの言動が増えるといえます。

デリカシーのない男性の特徴

前項の特徴と重なる部分もありますが、私生活において見られるデリカシーのない男性の特徴にはこのようなものがあります。

■女性の話を積極的に聞こうとしない
■精神年齢の低さを感じる
■コンプレックスに思っているようなことを平気で言ってくる
■場の空気が読めない
■自分の考えを押し付けてくる
■付き合いが浅い関係でもベラベラ話してくる など

デリカシーがない人との結婚は大変?

デリカシーがない人への対応で一番簡単なのは、『いちいち反応しない』『発言は聞き流す』です。

そのため、細かな言動をいちいち気にするタイプの人なら、デリカシーのない人との結婚生活は窮屈に感じるかもしれませんね。

そのほか、デリカシーがない人は『無自覚』である場合も多いわね。

デリカシーの使い方・例文

『デリカシー』は、『~がない』『~がある』というように、否定的な言葉も肯定的な言葉も後に続けることができます。それでは、実際の会話でどのような使い方をするのか、例文でチェックしてみましょう。

デリカシーのかけらもない

「デリカシーがない」では表しきれないほどデリカシーのなさを感じる場合は「デリカシーのかけらもない」という言い方をします。

例文1

あの部長はデリカシーのかけらもないから、言われたこといちいち気にしないほうがいいわよ。

デリカシーに欠ける

主に「気配りに繊細さが足りない」「気遣いが足りない」といった表現をしたい場合に『デリカシーに欠ける』が使われます。

例文2

君にはデリカシーに欠けるところがあるから、発言は十分に注意したほうがいいだろう。

デリカシーをもつ

『優しい気持ちをもつ』『思いやりの気持ちをもつ』と同じように、『気遣いの繊細さをもつ』の意味で『デリカシーをもつ』を使います。

例文3

デリカシーをもつことができれば彼女を怒らせずに済んだのかもしれないね。

デリカシーがないと思われないよう注意して発言しよう

自分の考えや思ったことをはっきりと発言するといった積極性は必要です。しかし、人には「これは言われたくない」「こういう言い方をされると気に障る」という感情があります。

何かを発言する際は、「デリカシーがない」と思われないよう、言葉をしっかり選びましょう