確かなプログラミングを学ぶなら>

「寸志」の意味とは?ボーナス?意味や使い方、渡し方やもらい方など詳しく解説!

「寸志」とは金品を渡す際に書く言葉

はい、コレ。少ないけどカラオケ大会の優勝賞金

寸志をありがとうございます

寸志」は謙遜表現だから、お礼言うときにそのまま使ったら失礼になるよ

でも、500円しか入ってなかったんですよ…

今、部長から「寸志」をいただきました!

宴会も終わりに近づき、二次会どうしようと考えているとき、上司から「これ、少ないけど二次会の足しにして」と「寸志(すんし)」と書かれた封筒を渡され…

つい、反射的にこう言ってしまいませんか。みんなお酒が入っていることもあり、咎められることはないかもしれません。ですが、「寸志」は謙遜表現なのでもらった側が言うと失礼に。

「寸志」の意味と使用シーン

寸志という言葉の意味、実際にこの言葉が登場する場面についてみていきましょう。

「寸志」の意味

「寸志」の意味は「ちょっとした気持ち」です。「寸」は昔の長さの単位でもあり約3cm。ここではごくわずかなことを意味しています。

言葉の意味から考えると「ちょっとした気持ちをいただきました」ともらった側が言うのはおかしいことがわかりますね。

「寸志」の使用シーン

「寸志」は金品を渡す際に熨斗(のし)や封筒に書く言葉。新年会や忘年会、歓迎会、送別会の費用を上司が多めに出す際に使っているのを見たことがあるのではないでしょうか。

「うちの会社はそんな大げさなことはしないなぁ」という人は入社したばかりのことを思い出してみてください。先輩たちがボーナスをもらう中、自分は期間が短いのでボーナス対象外。もらえないんだ…と落胆していると上司から「寸志」と書かれた封筒を渡され嬉しかった思い出はありませんか。

「寸志」は新人や中途採用、アルバイト、もしくは業績が悪い時にボーナス代わりにお金を渡される際にも使われます。この場合、「ボーナスとまではいかないけど受け取って」なので、ボーナスよりも少額です。

会社や業界によってはボーナスのことを「寸志」と呼ぶこともあるようです。

「寸志」をもらう際のマナー

「寸志」をもらう際に「寸志をありがとうございます!」とは言えません。単に「ありがとうございます」「助かります」や「多めに出していただきました」「二次会代をいただきました」と言えば良いのではないでしょうか。

または、「寸志」を言い換えましょう。

「寸志」の言い換え表現

・ご厚意(ごこうい)

・お心遣い(おこころづかい)

・お気持ち(おきもち)

・ご厚志(ごこうし)

・ご芳志(ごほうし)

「ご厚意をいただきました」「お心遣いをありがとうございます」と言えば失礼にはなりません

「ご厚志」「ご芳志」について詳しくはこちら。

「ご厚志」の意味とは?お礼の言葉・メール例文を紹介!飲み会や葬儀における使い方も解説

「ご芳志」とは?読み方や意味を解説!歓送迎会や葬儀での使い方も紹介

「寸志」を渡すときのマナー

逆に「寸志」を渡す際はどのようにすればいいのでしょうか。

まず、前提として「寸志」は目上の人には渡すことはできません。1人に渡す際には迷わないでしょうが、数人に渡す場合には悩むかもしれません。

例えば、送別会で全員が部下や後輩の場合は「寸志」でOK。メンバーの中に先輩や上司がいる場合は「寸志」を使わない方が良いでしょう。

「寸志」の代わり

・御礼(おれい)

・松の葉(まつのは)

目下の人に渡す際には「寸志」、目上の人には「御礼」と覚えておいてください。またはちょっと変わったものだと「御礼」の代わりに「松の葉」なんてのもあります。

「志」は似てるようで違う

熨斗(のし)の表書きには「志」と書く場合もあります。『「寸志」よりもちょっと多めに入れたから、この場合は「志」かな』ということではありません。

通常、「志」は弔事の香典返しの際に使う言葉。それ以外で使うと変な感じになるので気を付けましょう。

渡す際の言葉

「寸志」は熨斗(のし)や封筒に書く言葉であり、渡す際に「寸志です」とはあまり言いません。

・少ないですが足しにしてください

・今日はありがとうございました

・お世話になりました

・飲み物代にでも当ててください

「お金です」「○○円包みました」と直接的に言うことはなく、遠回しににおわせます

また、「心ばかりですが…」という表現もあります。

「心ばかり」について詳しくはこちら。

「心ばかり」の意味とは?使い方から類語表現まで詳しく解説!海外では?

「寸志」はいくら?

「寸志」は「○円から○円まで」と決められているものではありません。場に応じて適切な額を包みましょう。とはいえ、その「適切」が難しいですよね。分からなければ経験してきた先輩や上司にそれとなく聞くのが一番です。

いずれ使うときのために

「寸志」は若いうちはあまり使わないかもしれませんが、いずれ使うことが出てくるはず。そんなときに迷わないために今のうちにマスターしておきましょう。