モラルとはどんな意味?英語だと?モラルハザードやモラルハラスメントもわかりやすく解説

モラルとは「道徳」や「倫理」のこと

新人

モラルってなんでしょう?
モラルは道徳や倫理のことだよ。

上司

新人

小学校や中学校で習っていた道徳がモラルなんですか?じゃあ道徳や倫理ってなんでしょう?

モラルとは、「道徳」や「倫理」のこと。そもそも「道徳」や「倫理」って何でしょうか…?疑問が疑問を呼んでしまいました。

いざ説明を求められると、伝えるのが難しい言葉ですよね。わざわざ辞書で調べた経験があるという人もそう多くないでしょう。

この機会にモラル・道徳・倫理について、くわしくみていきましょう。

カタカナ語のモラルの意味は?

モラルとは、道徳的な物事の考え方や倫理観のこと

道徳は、小学校や中学校で学ぶ教科のひとつですよね。倫理は高校で勉強する科目です。

では、教科の名前にもなっている道徳や倫理とはそもそも何のことでしょう?子どものころから見聞きしている単語でも、あらためてそれが何か問われると回答に困ってしまうかもしれませんね。

【西洋の考え方】道徳と倫理は「社会の規則」のこと

西洋の考え方では、道徳と倫理はどちらも「社会の規則」を指す言葉。社会で生活する上で、人として守るべき規則やそれを守る行動様式を意味しています。

道徳と倫理はもとになった言語は違いますが、どちらも「慣習」「習俗」という意味の単語から作られたワード。そのため、同様のニュアンスで使われているのです。

しかし、同じ意味の言葉が2つあるのはもったいないと考える学者などは、道徳と倫理を使い分ける場合も。

たとえば、道徳の中に法(罰則付きの決まり)と倫理(良心で守る決まり)が入っていると解釈する人がいます。逆に、倫理の中に法と道徳(良心で守る決まり)が入っていると定義する人もいますよ。

でも、どちらが正解というものはありません。西洋ではどちらの考え方も受け入れられています。

細かく分類される場合もありますが、一般的には道徳と倫理に明確な区別はなく、その中に法律と良心によって守られる規則が含まれていると覚えておいてください。

【東洋の考え方】倫理は「社会の規則」、道徳は「倫理が身についた状態」

東洋の考え方だと、道徳と倫理は異なるものとしてとらえられています。

倫理は、人が集まったときにその集団で守るべきとされるもの。社会での決まり事を意味する言葉です。習慣や義務、礼儀作法(マナー)などだけでなく罰則付きの法律も倫理に含まれています。

対して、道徳は倫理(社会での決まり事)が身についた状態のこと。習慣、義務、礼儀作法、法律などの決まり事をしっかり守れるようになった状態が道徳です。

【日本の考え方】西洋式に近いが、法律は含まない

現代日本では、西洋式に近い考え方になっていて、一般的な使い方では道徳と倫理をあまり区別していません。

道徳や倫理は、社会生活を送る人が守らなければならない規則のことです。人が何か行動するときに模範にするものを指します。

しかし、法律など罰則付きの決まりごとはここに含まないのが一般的な考え方です。

学校教育では東洋式を採用

日本での道徳と倫理の一般的な使い方は西洋式ですが、教育の現場では東洋式の考え方が採用されています。

日本の小学校では、社会での決まり事を実践するところから教えますよね。

そして、道徳性がしっかり身についた高校生になってから「社会での決まり事とはそもそも何なの?」というところを教育するカリキュラムになっています。

本来は倫理が先でその後に道徳という順番になりますが、小さな子どもには根本を教えても理解できません。そのため、まずは形から入り、後から本質を学ばせる方式が採用されています。

日本におけるモラルと道徳・倫理の関係

日本での道徳や倫理は、特定の社会で生活する人が自分の良心に従って守るその社会共通の約束事です。

法律のように罰則付きで従うことを強制するものではなく、自らの良心の働きによって効果を発揮します。

そして、道徳や倫理を守ろうとする意識がモラルです。

モラルの使い方・例文

日本でのモラルは、罰則がない社会の決まり事を良心に従って守ろうとする意識のこと。現代社会ではこのモラルが重要視されていて、ビジネスでも軽視できなくなっています。

ビジネス会話に登場しやすいモラルを使った表現を学んでおきましょう!

モラルに反する

例文

上司

結果を出すためだとしても、モラルに反するようなことはしてはいけないよ。
モラルに反する行為は、正攻法では戦えないって自分の負けを認めるのと同じじゃないですか。そんなみっともないマネは絶対やりません!

先輩

モラルに反するとは「道徳に反している」という意味です。

モラルを守る

例文

新人

僕は、営業マンのモラルを守って押し売りは絶対にしません!
新人君がモラルを守れるように、会社としても無茶なノルマを課すことがないようルール遵守を徹底するよ。

上司

モラルを守るとは「道徳を守った行動をすること」という意味です。

モラルがない

例文

新人

〇〇商事がこっちの弱みにつけこんで、ありえない高値を吹っかけてきましたよ。部長が交渉にてこずってます。
モラルがない会社もあるのね。つられて、自分までモラルのない行動をとらないようにお互い気をつけましょう。

先輩

モラルがないとは「道徳がまったく身についていない」という意味です。

覚えておきたいモラルの関連語

ビジネスでも重要になっているモラルには、社会人が意味を知らないと困る関連語もあります。

この機会にしっかりおさえておきましょう。

モラルハザードとは「やばいくらいにモラルが守られていない状態」

モラルハザードとは、モラルが欠如していて、守って当然のルールが守られていない状態のことをいいます。

くわしくは、下記の記事で紹介しています。
モラルハザードとは何かわかりやすく!意味・具体例・対策から逆選択との違いまでガイド

モラルハラスメントとは「精神的暴力」

モラルハラスメントとは暴力は使わず、モラルのない言葉や態度によって嫌がらせをするいじめのこと。モラハラともいいます。

モラルの英語での意味は「道徳上の」

英語のモラルは「道徳上の」という意味の言葉。よく使う英語表現を身につけておきましょう!

英語のモラル(moral)とは

モラルは英語表記すると「moral」。「moral」には次のような意味があります。

moral
道徳上の
・倫理的な
・道徳的な
・道徳を教える
・教訓的な
・善悪の判断のできる
・品行方正な
・教え

「moral」というつづりの単語は、英語だけでなくフランス語にもあるんですよ。

フランス語の「moral」にも「道徳」という意味はあります。しかし、フランス語の「moral」は「元気」や「気力」という意味もあり、日常生活ではこちらの意味で使うほうが一般的。

「t’as le moral ?」だと「元気ですか?」という意味で「道徳をもっていますか?」と聞かれているわけではありません。

モラルに関する英語表現

ビジネスでよく使うモラルの英語表現には次のようなものがあります。

・モラルがある:have high morals
・モラルに反する:immoral
・モラルの低下:moral degeneration

英語圏の人と話すときにモラルの表現を使用できたらかっこいいですね。覚えておくと、どこかで役に立つかもしれませんよ。

ビジネスマンの常識!身につけておかないとまずいモラル

モラルは、社会で生活する上で必ず身につけておかなければならない道徳や倫理を守ろうとする意識を意味するカタカナ語。

企業は、モラルを遵守してビジネスを行うことを社会から強く求められています。企業の顔になる場合もあるビジネスマンなら、知らないでは済みませんね。

モラルを忘れず、社会人として恥ずかしくない行動を普段から心がけていきましょう!