オマージュとはどんな意味?英語だと?インスパイアやリスペクトなど類語との違いも解説

オマージュとは「尊敬」という意味

新人

大河ドラマの「麒麟がくる」みてますか?サブタイトルが面白いことになってますよ!
ウルトラセブンのオマージュじゃないかって、話題になっているあれね。

先輩

新人

オマージュ?マネじゃないんですか?

オマージュとは「尊敬」という意味のカタカナ語です。

大河ドラマ「麒麟がくる」は、サブタイトルの中にいくつも「ウルトラセブン」のサブタイトルにそっくりなものがあるとネットで話題になっています。

スタッフの中に「ウルトラセブン」ファンがいて、意図的に似せているのではないかと視聴者が盛り上がっているのです。でも、そのときに視聴者は、否定的なニュアンスのある「マネ」という言葉を使っていません。

世間から好意的に受け止められているとわかるのは、オマージュが「尊敬」というニュアンスを持っているからです

オマージュはフランス語の「hommage」

オマージュはフランス語からきているカタカナ語です。フランス語のつづりだと「hommage」となり、次のような意味になります。

hommage
・尊敬
・尊敬のしるし
・敬意
・敬意のあかし
・賞賛
・臣従儀礼

「hommage」は、特に男性から既婚女性へ送る手紙の〆言葉や既婚女性に対する挨拶で多く使われる言葉です。既婚女性に対する男性の敬意や賛辞が込められています

「hommage」は「贈り物」や「献呈(けんてい:目上の人などに差し上げること)」という意味ももつ言葉です。こちらの意味にも「尊敬」の気持ちが込められていますね。

オマージュは英語だと?

フランス語の「hommage」は英語にもなっています。英語だと「homage」というスペルで、フランス語のつづりとは少し変わります。意味をおさえておきましょう。

homage
・尊敬
・敬意
・臣従の礼
・忠誠の宣誓
・主従関係
・臣下としての行為

英語でオマージュといいたいときには「尊敬」や「敬意」などの意味をもつ「respect」を使うのもありです

カタカナ語のオマージュの意味は?

フランス語や英語のオマージュには「臣従儀礼」や「忠誠の宣誓」など、中世ヨーロッパの主従関係からきている意味がありました。

カタカナ語のオマージュにも、そのような意味があるのでしょうか?

オマージュ
・敬意
・尊敬
・献辞
・賛辞

カタカナ語のオマージュには、主従関係を印象づける意味はありませんね。「敬意」や「尊敬」などの意味は、フランス語や英語のオマージュと共通しています。

映画や音楽など創作分野でのオマージュの意味

創作分野でのオマージュは、憧れる創作家の作品の一部を尊敬の念を持って自分の作品に取り入れ、それに自分独自のアレンジを加えてオリジナルの作品に仕上げること。

ただほかの作品をマネするだけではオマージュとはいえません。

充分なアレンジを加えて、元ネタになった作品のファンが「似たところはあるけれど完全に別の作品だ」と納得するような作品になっていなければなりません。

また「これはオマージュだ」と宣言したり、可能なら事前に了承を得たりするなど、オリジナル作品の創作主が不快に感じないような対応をとってください。オマージュは、オリジナルの創作家に対する充分な敬意が必要です。

意味が紛らわしいオマージュの類語

作品をマネするというニュアンスをもつカタカナ語は、オマージュのほかにいくつもあります。

どのような言葉があるのか、オマージュとの違いについても確認しましょう。

オマージュとインスパイアの意味の違い

オマージュとインスパイアは、どちらも尊敬する作品をマネて自分の作品を制作することを意味する言葉。しかし、この2つはニュアンスが少し違っています。

オマージュは制作者が意識的に尊敬している点を取り入れるのに対して、インスパイアは気がついたら似ていたというニュアンスが強くなります。

尊敬する作品に感化されて、マネするつもりはなかったのだけど、どことなく似た雰囲気の作品ができてしまうのがインスパイアです。くわしくは、下記の記事で紹介しています。

インスパイアの意味は?インスパイアされるって何?日立のCMやラーメン店の使い方とともに解説

オマージュとリスペクトの意味の違い

オマージュとリスペクトは、どちらも尊敬するという意味をもつ言葉。この2つの違いはワードを使う対象です。

オマージュは作品など、ものに対して用いる単語。リスペクトは、ものや言動に使用するケースもありますが、主に人に対して使用します。

リスペクトについて、くわしくは下記の記事を読んでみてください。
リスペクトの意味とは?オマージュとの違いは?正しい使い方・類語・関連語もわかりやすく解説

オマージュとパロディの意味の違い

パロディは、ほかの作品を面白おかしくマネするという意味。

パロディは、作品をみた人に「あ!あの作品のパロディだ!」と笑ってもらうことを目的にしています。そのため、わざと茶化してマネしているのがみる人にはっきりわかるような形で自分の作品に取り入れるのが重要です。からかいや批判の気持ちが込められる場合も。

オマージュは茶化しの気持ちはなく、まじめに作成します。批判の気持ちから作るものでもありません。

オマージュとトリビュートの意味の違い

トリビュートは「感謝や賞賛、尊敬などの気持ちを表すもの」「賛辞」「捧げ物」という意味の言葉です。

オマージュは尊敬という意味ですが、捧げ物というニュアンスはないのでそこが違います。

オマージュとパクリの意味の違い

パクリは盗作のこと

パクリは、オリジナル作品に対する尊敬の気持ちがありません。また、ただマネしているだけでオリジナルの要素が加えられていないときにもパクリになります。

尊敬をもって取り入れて、アレンジも加えるオマージュとは違いますね。でも、ここまでがオマージュ、ここからはパクリという線引きは難しいです。

そのため、自分ではオマージュしたつもりでも、ある人から見れば「パクリ」の範囲かもしれません。

オリジナル作品のファンが尊敬の念を感じ取れなかったり、オリジナルの創作家が作品を盗まれたと怒ってしまうと一大事。「パクリだ」と批判されて騒動になる場合もあります。

オマージュの使い方・例文

「尊敬」という意味をもつオマージュは、ビジネス会話では次のように使います。シチュエーションをイメージしながら例文を読んでみてください。

例文1

先輩

これが、20年前に惜しまれつつも販売終了になってしまった、我が社のヒット商品へのオマージュから誕生した新商品よ!
現代では、斬新な印象すらあるクラシカルな見た目にオマージュを感じますね。

新人

例文2

お客さん

古きよき日本へのオマージュが込められた観光CMを作ってもらえないかな。
わかりました。オマージュが入りつつ、新たな魅力も紹介するイメージではどうでしょうか?

営業マン

日本語から言い換えるとかっこいいオマージュを使いこなそう!

オマージュは、憧れのものをマネして自分オリジナルの作品を生み出すことです。しかし、正直に「尊敬しているのでマネさせてもらいました」というと少々情けない印象の告白になりがち。

でも、カタカナ語で「これはオマージュです」というとなんとなくかっこいいイメージになります。言い方次第で相手に与える印象が変わるなら、それを使用しない手はないですよね。

オマージュを使いこなせるようになって、スマートなビジネス会話を目指しましょう!