ガバナンスとはどういう意味?コーポレートガバナンスなどの頻出単語をわかりやすく解説!

ガバナンスとは、経営陣を監視する仕組みのこと!

新人

テレビで「この会社はガバナンスの強化が必要ですね」って言ってましたが、どういうことですか?
ガバナンスは、『会社のトップの人達を管理をするしくみ』って意味を指す言葉なのよ。

先輩

新人

へ~、オレたちは上司に管理されてるけど、会社のトップって誰にも管理されないものだと思ってました。

企業で働いている場合、人事考課というものがあり従業員は上司によって評価されますが、「上司って誰が評価するの?」と思っている人は多いのではないでしょうか。

場合によっては「あの役員がいたら会社つぶれるんじゃない?」と思うこともあるでしょう。そんな最悪な事態を防ぐために、経営陣の管理や監視をするしくみという意味の『ガバナンス』が存在します

今回は、このガバナンスの詳しい意味や使い方をはじめ、類語や関連語などについてもわかりやすく解説していきます。

日本語のガバナンスはどういう意味?

日本では、おもに政治や経営の分野で使われる言葉で、『統治するしくみ』『経営陣の管理・監視をするしくみ』という意味をもって使われています。このときの統治をする側は、決して権力をもっているトップの人とは限りません

ガバナンスは英語で『governance』と表記し、以下のような意味があります。

■統治
■管理
■支配

ビジネスでは「コーポレートガバナンス」が頻出

ビジネスでは『ガバナンス』より『コーポレートガバナンス』という言葉で使われることが多く、企業を意味するコーポレートが頭につくことで、企業統治という意味になります。

たとえば、株式会社の場合、その企業の経営陣が不正をすることなく会社や株主のために経営ができているかの判断を下すのに大きな力をもっているのは株主です。しかし、会社の人間ではない株主が会社の内部を知ることは困難です。

そこで、企業を統治するしくみ、すなわち『コーポレートガバナンス』が必要になってくるわけです。

ガバナンスの使い方・例文

ガバナンスの意味は理解できてもどんなシーンで使うのか、どんな会話で使えるのかがわからないと意味がありませんよね。そこでここでは例文とともに使い方をご紹介します。

ガバナンスを効かせる・ガバナンスが効く

■ガバナンスを効かせる ⇒ 統制がとれている
■ガバナンスが効いていない ⇒ 統制がとれていない
■ガバナンスが効く ⇒ 統制をとる
上記のように置き換えることができます。これで例文をつくってみるとこのようになります。

例文
ガバナンスが効いていないから、この不祥事を見抜くことができなかったんだ!

ガバナンスの強化

文字どおり、統制のしくみを強化させるという意味で、使い方としては以下のようになります。

例文
当社は来年度より社外に監査役をおくことでコーポレートガバナンスの強化に取り組む所存です。

ガバナンス体制

■取締役の退任や解任は株主総会で決定される。
■代表取締役の選任は取締役会の承認により決まる。
■代表取締役への勧告や助言ができるのは監査役会とする。

上記のように統制のしくみがシステム化されているものを『ガバナンス体制』と呼んでいます。この言葉を使った例文がこちら。

例文
当社のガバナンス体制を図にしたのがこちらの資料です。

ガバナンスコード

企業の統制においては『コーポレートガバナンスコード』と呼ばれています。そして、ガバナンスに正しく取り組んでいることが外部から見ても明確になるように定められているものをガバナンスコードといいます。

このコーポレートガバナンスコードは、東京証券取引所では上場企業には必ず提出するよう義務付けており、このコードにしたがっていないことが判明した場合には「なぜ実施していないのか?」という追及を受けることになります。

ガバナンスの類語・関連語

日本には、カタカナ用語が数多く存在しており、中には「アレとコレどう違うの?」というような紛らわしいものもたくさんあります。ガバナンスについても同じ。そこでここではガバナンスの類語や関連語についてご紹介します。

コンプライアンス

今はどの職場でもコンプライアンスという言葉を聞くようになりましたが、英語では『compliance』と表記し、辞書では『法令遵守(じゅんしゅ)』と記されています。つまり、法令にそむかず、それをよく守ることという意味です。

それが日本では世間のルールに従うことという意味合いで使われるようになりました。

このコンプライアンスは、職場の経営陣だけでなく、一般社員も守るべきこと。一方、ガバナンスは経営陣の統治をするしくみのことなので、そういった点で違いがあると考えていいでしょう。

このコンプライアンスの言葉の意味や使い方など詳しい情報については以下の記事で紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。

コンプライアンスの意味とは?身近な事例でわかりやすく解説!

ガバメント

英語では『government』と表記し、『政治』『統治(権)』『政府』『支配』などの意味をもった言葉です。日本においては、国や地方公共団体などの『行政府』や『統治者』と指す子言葉として使われています。

コルトガバメントはビジネス用語ではない?!

『ガバメント』を調べようとすると、『コルトガバメント』という言葉が検索結果として多く表示されます。

しかし、これはアメリカのコルト・ファイヤーアームズ社が開発した軍用の自動拳銃のことで、ビジネス用語・カタカナ用語とは関係のない言葉です。コルトガバメントの検索に貴重な時間を使い過ぎないようにしてくださいね。

ガバナンスを強化する仕組みが大切!

務めている会社が不祥事を起こしたら、取引先の信用を失うだけでなく、新聞沙汰にまで発展すれば社会的な信用まで失ってしまいます。政治の世界で統治能力が欠如していれば国民から多くの批判の声があがります

このような事態に陥らないようにするためにもガバナンスの強化はとても大切なことですので、もしあなたが経営に携わる立場でないにしてもこの仕組みについてはしっかりと理解をしておくほうがいいでしょう。