「参照」は「見比べて確認」すること
「参照(さんしょう)」はビジネスシーンでよく見聞きするワードですよね。会議やミーティングだけではなく、プログラミングやエクセル等の専門用語としても使われています。 「参照」の意味は「見比べて確認」。目で確認できる資料やデータの場合は使用できますが、音声データや試飲、試食などに使うことはできません。 「参照」の「照」は「光を当てて見比べる」という意味を持ちます。照らされたものは「目」で見ないと確認できませんよね。 「参照」の使い方を例文とともに見ていきましょう。 ・お渡しした資料をご参照ください ・詳細データを参照して気づいたことがあります ・こちらを参照していただきたいのですが ・使い方についてはマニュアルを参照のこと このように「参照」はデータやマニュアルなど目で見て確認できるものに対して使用されます。 文書では「参照のこと」という言い回しもよく見かけます。また論文や試験等では「参照せよ」のような表現も。 ・ご参照ください ・参照してください このようにすることで敬語表現になりますが、よくある間違いで「ご参照してください」があります。 言い間違いであればスルーしてもらえるでしょうが、文書でこのようにならないように注意。 「参照」と似た意味の表現にはどのようなものがあるのでしょうか。いくつか紹介していきます。 ・照合(しょうごう) ・照会(しょうかい) ・参考(さんこう) 「照合」はデータが「合っているかどうか確認する」という意味。金融機関や経理でよく使われている言葉です。 ・仕入れ先からの請求書を帳簿と照合する ・パスワードを照合する ・顧客情報とそのほかの情報を照合する 「照会」の本来の意味は「問い合わせて確認」です。しかし、パソコンやATM等で「調べてデータを確認」するという意味でも大いに使われています。 ・ご照会いただきありがとうございます ・指紋の照会をした結果… ・ATMで残高照会を行う 「参考」は目で確認できるものに限らず、人の話や考えなど広い意味での「情報」を自身の考え等をまとめるためのヒントにすること。 ・主婦の声を参考に新商品を開発した ・参考までにお聞きしますが ・この本を執筆するにあたり、先生のお考えを参考にさせていただきました 「参照」を英語に訳す場合、「refer」を使って表現できます。 ・Please refer to our website ⇒弊社のウェブサイトをご参照ください 「refer(動詞)」の名詞形である「reference」は、カタカナ語の「リファレンス」としてビジネスシーンで広く使われています。 「リファレンス」について詳しく知りたい方はこちら リファレンスとは?英語や分野ごとの意味、使い方って?リファレンスチェックやリファレンスモデルも解説 「参照」はビジネスシーンではよく使う言葉。何気なく使っていた人も、言葉の意味だけではなく「参照」するデータも正しく使いたいものですね。「参照」の使い方・例文
「参照」を使う際の注意点
「参照」の類語
「照合」の意味
「照会」の意味
「参考」の意味
「参照」の英語表現
「参照」は正しく使おう