ディスクロージャーとは、情報をオープンにすること!
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映画のタイトルにも使われた「ディスクロージャー」。この言葉は、ビジネス用語としても頻繁に使われるワード。簡単にいうと情報を公開してオープンにすることです。
ディスクロージャーの意味を確認
ディスクロージャーは、「disclosure:暴露、発表、打ち明け話」という英単語が元になっています。前に打ち消しのnonを付けて「nondisclosure:秘密保持」などもよく使われます。
ビジネス用語としてのディスクロージャーは「情報公開」という意味を持ちますが、情報をオープンにするとは、具体的にどんなことなのでしょうか、また、どんなシーンで使われるのでしょうか。
ディスクロージャーが使われるシーン
ディスクロージャーが使われるシーンは主に2つ。
企業が投資家・取引先に経営状況を知らせる
企業がディスクロージャーを行うことは、制度上決まっている部分もありますが、企業の任意によるものもあります。企業の内容を明らかにすることによって投資家は安心して会社を支援できるため、ディスクロージャーは双方にとって必要な存在です。
制度上のディスクロージャーは、証券取引法に定められた情報開示や法律・規則による規制など。任意のディスクロージャーは、一般にIR(Investors Relations) と言われ、決算発表説明会やアナリスト説明会、月次データ開示、HPでの説明などその方法はさまざま。開示される情報は、投資家へのPRを含めた情報です。
行政の情報を国民に公開する
ディスクロージャーはビジネスで使用することが多い用語でしたが、行政の透明化のためにも有効な手段です。国民に行政情報を公開すること、誰でも簡単にその情報にアクセスできるように、現在は法改正・システムが整っています。
それでも、「政治が不透明だ」と叫ばれているのが現状ですが…。政治の世界のディスクロージャーも100%活用していきたいところですね!
ディスクロージャーの使い方・例文
実際に、ディスクロージャーはどのように使えば良いのでしょうか。ディスクロージャーの使用例文をいくつか見てみましょう。
「ええ、熱がありましたが、おかげさまで!」
「ほお。昨日中心街のパチンコ屋で君を見かけた人がいるんだが…」
「あっ…そ、それは…」
「昨日のこと全てディスクロージャーしなさい。」
「すみません、ズル休みでした。」
ディスクロージャーの類語・関連語
ディスクロージャーの意味と使い方についてご紹介してきました。それでは、以下のようなディスクロージャーの類語・関連語を見ていきましょう。
ディスクロージャー誌
ディスクロージャー誌とは、ディスクロージャーよりも少し狭い意味で、経営内容を開示した冊子をいいます。投資企業活動全般を判断するための情報が記されています。
ディスクロージャー制度
ディスクロージャー制度とは、情報の公開を義務付ける制度のこと。有価証券が募集・売出しされる際、企業内容開示が、金融商品取引法により義務付けられています。
ディスクロージャーポリシー
ディスクロージャーポリシーとは、情報開示に関する企業の方針のこと。各企業のホームページなどで公開されています。
ディスクロージャープロジェクト
ディスクロージャープロジェクトとは、2001年に行われたアメリカでのとある会見の呼び名。2001年5月9日ワシントン市にあるナショナル・プレス・クラブにて、軍・企業・政府関係者らによる記者会見で、UFOに関わる情報が暴露されました。
それまで機密とされていた未確認飛行物体の情報公開がなされたため、UFOディスクロージャー・プロジェクトとも呼ばれました。
ビジネスマンなら必ず知っておくべきディスクロージャー
ディスクロージャーは、ビジネスマンが知っておくべき「情報開示」を意味するビジネス用語。情報化社会では欠かすことのできない、特に金融業界などでは一般的な言葉です。
ディスクロージャーは、投資家や株主にとっては重要な情報源。ぜひ、自社情報自体を良いものにして、ディスクロージャーを武器にしていきたいものですね。