リバイズとは『修正』や『改訂』のこと
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新人
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論文の執筆などに携わったことのない人は、もしかしたら上の会話の新人くんのように勘違いをしているのではないでしょうか。
リバイズは『修正』や『改訂』を意味するカタカナ用語で、論文や記事を取り扱う分野では当たり前のように使われます。
しかし、カタカナ用語が普及している現代では、一般的なビジネスシーンでも会話の中で登場する機会が増えてきました。
今回は、日本語・英語それぞれの意味のほか、類語や使い方についてもわかりやすく解説。会社の中で「そんなことも知らないの?」という目で見られないためにも、しっかり学んでいってください。
リバイズの英語は『revise』
リバイズを英語で書くと『revise』で、次の意味をもつ単語として使われています。
■改訂する
■修正する
■変更する
■校閲する など
そして、熟語ではこんな使い方をします。
■revise a book(本を改訂する)
■revise a budget(予算を見直す)
■revise a manuscript(原稿を修正する)
■revise down profit goal(利益目標を下方修正する)
■revise one’s idea(自分の考えを改める) など
なお、日本語では『リバイス』といわれることも多いですが、英語の発音にあわせ、正しくは『リバイズ』です。
また、英語には『訂正する』『修正する』『変更する』を意味する単語がいくつかあるので、簡単に紹介しておきますね。
reviseとamendの使い分け
『修正・訂正』の意味する単語は、前の項目で紹介したほかに『amend』があります。基本的には、reviseに比べ、ごくわずかな修正・訂正が必要な場合に使います。
ただし、貿易関連の書類においては、修正を依頼する際に『amend』を使うことが多いので、覚えておくと便利です。
日本語におけるリバイズとは?
ビジネスシーンにおいては、『資料の間違いを修正する』『資料自体を差し替える』『新しい資料に更新する』といった意味で使うことが多いです。
英語では修正する分量や、何に対する修正かによって、単語の使い分けをすることも多いです。しかし、日本のビジネスシーンでは主に『リバイズ』が使われます。
また、前述したように人によっては『リバイス』という場合もありますが、意味は同じです。
論文の世界におけるリバイズとは
専門誌や専門機関に提出した論文も、内容によっては修正・変更が必要な場合があります。
そういった論文は『リバイズ』という形で提出者のもとに戻ってきます。
一般的に、リバイズは『短期間での修正が可能』と判断されており、締め切りの期間も短くなっています。リバイズによる再提出は、なるべく早いほうがいいため、可能な限り迅速に対応することをおすすめします。
また、『リジェクト』という言葉があり、その場合は「今回の論文は却下です」といった意味で返却されます。しかし、「この論文は二度と受理しません」という意味ではないので、内容を見直して再度チャレンジしてみてください。
そのほかに、論文に関するカタカナ用語として『アクセプト』があります。これは『受け入れる』の意味で、「論文の修正・変更は必要なく、これで受理できます」ということになります。研究者は、論文の『アクセプト』を目指しているのです。
なお、アクセプトについては、次の記事でも解説しているので、あわせて読んでみてください。
アクセプトとはどんな意味?研究や論文で使う?ビジネスシーンの例文や類語を徹底解説
リバイズの類語
誰にでもリバイズが通じれば問題ないのですが、カタカナ用語は人によって通じない場合があります。そんなときは、次の言葉への言い換えが可能です。「これが適当かな」というものを選んで使ってみてください。
・校正
・加筆
・加筆修正
・変更
・校閲 など
[ビジネス版]リバイズの使い方・例文
カタカナ用語は、正しく使えればカッコいいのですが、間違った使い方をしてしまうと「知ったかぶり」と見られる可能性があります。そんな恥ずかしいことにならないよう、ここで正しい『リバイズ』の使い方をしっかりチェックしておきましょう。
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ミスによるリバイズがないよう丁寧に仕事をしよう
論文や記事を取り扱う企業と、一般的な製品やサービスを提供する企業では、リバイズの使い方は微妙に違うかもしれません。そのため、どんな分野で働くことになっても、状況に応じた解釈ができるようにしておかなければなりません。
また、規律や情報などに変更があった場合のリバイズはやむを得ませんが、ミスによるリバイズは可能な限りゼロにしたいものです。
人の手による作業であれば、時にはうっかりミスもあるでしょう。しかし、ちょっと気をつけるだけでもミスは減らせるので、日々の仕事は丁寧に取り組むようにしてくださいね。