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プレゼンスってどんな意味?ビジネスでの正しい使い方、高め方を徹底解説

プレゼンスとは「存在感」のこと!

プレゼンスは簡単に説明すると「存在感」という意味のカタカナ語です。国際ニュースなどでよく耳にする用語で、ビジネスで使われる言葉でもあります。

この記事では社会人なら身に着けておきたい「プレゼンス」の意味や使い方を詳しく解説していきます。ぜひ読んでみてください。

プレゼンスの意味

「プレゼンス」は英語で書くと「presence」であり、訳すと「存在」や「出席」という意味になります。

「presence」は「pre」+「est-・ess-」+「-ence」に分解することができるので、語源から意味を探ってみると面白いですよ。

pre ラテン語の「pre-」が語源で、英語の「before:前」と同じ意味。
esse-(est-) ラテン語の「esse」が語源で、英語の「to be:存在する」という意味。「そこにいる」「そこにある」の意味になる。
-ence ラテン語の「-antia」が語源で、単語のお尻にくっついて単語を名詞にする働きがあります。

 
この意味を合体すると、「pre」+「est-・ess-」+「-ence」→「前」+「存在する」+「名詞形」となります。ここから「presence」は「存在、出席」という意味を基本に持つ単語になっているのです。

ビジネスでのプレゼンス

「プレゼンス」は「存在、出席」の他にも「(軍隊の)駐留」、「(同じ空間にいる人の)面前」、「貫禄・物腰」などの意味を持ちますが、国際ニュースやビジネスでの「プレゼンス」は「存在・存在感・影響力」という意味。中でも、経済的・軍事的に影響力があるという意味で使われるケースが多いです。

その他にも個人のオーラや外見など、良い意味でのその人の存在感・好感度を指して使われることもあります。

プレゼンスの使い方・例文

「プレゼンス」の意味はつかめましたか?次は「プレゼンス」の使い方を例文でみてみましょう。

プレゼンスを高める

「プレゼンスを高める」は同じようなものが並ぶ中で、特定のものの存在感を高めるという意味です。比較するものがない場合には、高いのか低いのか判断しようがないので使いません。「プレゼンスを高める」は今の自分と未来の自分を比較するようなときにも使います。

例文

A:「先輩みたいにモテるようになりたいです。どうしたら彼女ができますか?」
B:「モテたいならまずその猫背をやめろ。女の子と話すときに目をそらしたりキョドるのもダメ。場数踏んで今の自分よりプレゼンスを高める努力をしろ」

プレゼンス向上

「プレゼンスの向上」は「存在感アップ」を意味して使われることが多いです。

例文

A:「1995年の阪神・淡路大震災が、携帯電話やPHSのプレゼンスの向上につながった。当時は携帯電話を持っている人が少なかったから、安否確認時に固定電話よりもつながりやすかったんだ」
B:「でも東日本大震災の時はスマホの通話がつながらなくて、大変だった記憶がありますよ」

A:「東日本大震災の時にはほとんどの人が携帯やスマホを持っていたから、全くつながらなくなってたんだ。スマホの普及で忘れられていた公衆電話のプレゼンスが向上したね。公衆電話は災害時に優先的につながりやすくなってるんだ」
B:「うちの子、公衆電話の使い方多分わからないですよ。ぼくの家、固定電話もないからそもそも固定電話使えないかも」

A:「子どもには近所の公衆電話の場所とか、使い方を教えておくべきだね。電話の通話ができない時は、メールやSNSを使うのもいいよ。LINEの既読機能も元々は災害時の生存確認のために着けられた機能なんだ。既読スルーされたからってぶうぶう文句言わないように!」

プレゼンスの拡大

「プレゼンスの拡大」は「存在感や影響力が大きくなること」という意味で使われます。「プレゼンスの拡大」の反対は「プレゼンスの低下」になります。

例文

A:「最近、下級生のプレゼンスの拡大が目覚ましいね。」
B:「1、2年生のタイムが急激に上がってて、レギュラー争いに食い込むようになってきたからね。頼もしいけど今年で引退の4年生は気が気じゃないんじゃないかな。」

プレゼンスを示す

「プレゼンスを示す」は「存在感を示す」という意味です。

例文

A:「最近うちの子たち生意気になってきて、何言っても屁理屈ばっかり。ちっとも親の言うこと聞かないんだわ。」
B:「女の子は男の子より口が達者になるのが早いからねぇ」

A:「一度ガツンとオヤジのプレゼンスを示しておきたいんだけど、泣かれるとかわいそうでこっちが先に負けちゃうんだ。」
B:「男親は娘に弱いからねぇ」

軍事プレゼンス

「軍事プレゼンス」は「軍事的なプレゼンス」のこと。文脈によって「存在」「軍事展開」「展開」など、「プレゼンス」の意味が変わっています。同じ国の軍隊でも陸軍、海軍、空軍、海兵隊など各軍種によって「プレゼンス」の定義が変わってくることがあるそうです。

「軍事プレゼンス」は「展開」、「寄港」、「訓練」、「監視」などの行動で示され、利害関係のある地域で最も効果的な組み合わせを考慮して実行されます。

例文

A:「アメリカと韓国の合同軍事演習中止で、アジアでのアメリカの軍事プレゼンスは弱まるのかな?」
B:「軍事プレゼンスが何を指しているのかによると思うよ」

A:「意味って影響力とか?」
B:「アメリカの影響力という意味なら合同軍事演習を中止することで、アメリカは『演習再開』っていう『交渉カード』を新たにゲットしたとも言えるから、まだアジアでアメリカの軍事プレゼンスが弱まるとまでは言えないと思うよ」

A:「まだほかにも意味があるの?」
B:「例えば、軍事プレゼンスが『国外の有事に対応する即応能力』という意味で使われているなら、定期的な演習がなくなることで、軍事プレゼンスが弱まる可能性が指摘されているよ」

[番外編]IT業界における「プレゼンス」

IT業界における「プレゼンス」は、「ユーザーの現時点での状態」を意味することがほとんど。メッセンジャーツール、チャットツール、Web会議などで「プレゼンス」が使われることが多いです。

例文

A:「山田さんに連絡取りたいんだけど、電話に出なくて困ってるんだ」
B:「山田さんのプレゼンス退席中になってるよ。インスタントメッセージ送ってみたら?」

プレゼンスの類語・関連語

「プレゼンス」の意味や使い方はつかめましたか?この見出しでは「プレゼンス」の類語・関連語をみてみましょう。

プレゼン

「プレゼン」は「プレゼンテーション」の略語です。

「プレゼンテーション」は相手に何らかの情報を提供し、行動してもらうための技術のこと。情報を相手に理解してもらうだけでは「プレゼン」成功とは言えず、相手がその情報をもとに何らかの行動をとったときに初めて成功となります。

ブレゼ

「ブレゼ」はフランス料理の一種。食材をオーブンで蒸し煮する調理法です。濁点で「ブレゼ」と書きます。「プレゼンス」とはあまり関係ないですが、雑学として知っておくと何かの役に立つかもしれませんよ。

ブレゼ専用の密閉容器に肉や野菜などの食材を入れ、食材が半分浸るくらいの水・出汁・ワインなどの水分を入れます。蓋をぴったり閉じてオーブンで加熱。蒸し煮にするため、完成までふたを開けることはできません。食材のエキスと煮汁の出汁が程よく循環し、やわらかく風味豊かに仕上がります。

プレゼンス情報

「プレゼンス情報」はMicrosoftのLync(Skype for Business)というツールの1機能で、ユーザーの在席情報を教えてくれます。ユーザーの顔写真の横に「プレゼンス情報」が表示され、ユーザーの在席・不在を確認できます。

Lync(Skype for Business)はビデオ会議やチャットなどができるツール。「プレゼンス情報」を確認することで、相手に一番連絡がつきやすい連絡方法を選ぶことができます。

自分や会社のプレゼンスを高めていこう

「プレゼンス」は良い意味での「存在感」や「影響力」のこと。悪目立ちする人や影が薄い人には使いません。

ビジネスマンなら自らの働きで、会社の「プレゼンス」向上に一役買えるようにならなければなりませんね。先ずは、自分の「プレゼンス」を高め、取引相手から一目置いてもらえるように努力してみましょう!

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