プチョヘンザは「手を上げて」!
“プチョヘンザ”という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。意味はわからなくても妙に耳に残る感じがありますよね。“プチョヘンザ”は「手を上げて」という意味。クラブやコンサートで観客に向けてDJやアーティストが使う言葉です。歌詞や日常でも見聞きするシーンはあるかもしれません。今回は“プチョヘンザ”について詳しく見ていきましょう。
プチョヘンザの意味
“プチョヘンザ”はそもそも何語なのでしょうか。その語感や韓国アーティストの曲にも使われていることから韓国語と思っている人もいるかもしれません。“プチョヘンザ”は英語の「put your hands up」。何ともネイティブっぽい発音ですよね。“ぷちょへんざ”とひらがなで表記されることもあります。
クラブやコンサートでの使い方
“プチョヘンザ”は前述したように、クラブミュージックや海外アーティストのコンサートなどで使われる「(両手を上げて)盛り上がっていこうよ」と観客をあおる言葉。両手を上げて音楽に乗ったりダンスしたりするのはクラブやコンサートの醍醐味ですよね。
日常会話ではどう使うの?
若者言葉としても“プチョヘンザ”もしくは“ぷちょへんざ”は使われることがあります。
「もっと盛り上げてこー、プチョヘンザ!」
クラブやコンサートでの使われ方とほぼ同じ。
「遊び行きたい人、ぷちょへんざ!」・「今日ヒマ、誰かぷちょへんざ」
注目すべきはコチラの使い方。「挙手して」という意味で使われています。10代・20代の女性をターゲットにしたファッション誌『ViVi』でも流行語として紹介されました。
プチョヘンザが広まった理由は?
“プチョヘンザ”はクラブやコンサートで使われていたものが若者言葉としても使われるようになりました。文字から広まったら「プット ユア ハンズ アップ」というように何ともダサい感じになっていたはず。ネイティブ発音のままの小気味良さも広まった理由かもしれません。
「韓国のアイドルグループ2PMの曲の中で使われていたから」、「嵐の櫻井くんがテレビで使ったから」など流行したきっかけは諸説あります。
英語でのプチョヘンザ
ネイティブが「put your hands up」を耳にするのはクラブやコンサートのような楽しいシーンだけではありません。警察が犯人や危険人物に言う「手を上げろ!」もコレ。
ちなみに「挙手」という使い方はされないので注意。“hands”とあるように両手を指しているので片手を挙げるという意味にはなりません。挙手という意味では「raise your hand」がふさわしいでしょう。学校や会社などで挙手を求める際に使用されるフレーズ。
プチョヘンザの関連語
プチョヘンザは曲名や歌詞の中によく使われています。それ以外のものやシーンで使われる“プチョヘンザ”もいくつか見ていきましょう。
百族の長 プチョヘンザ
人気カードゲーム『デュエルマスターズ(デュエマ)』にも“プチョヘンザ”は登場します。「百族の長 プチョヘンザ」と書いて「ミアモジャプチョヘンザ」と読みます。
パズドラ
スマホ向けパズルRPG『パズドラ』にも“プチョヘンザ”。デュエマとのコラボで「百族の長 プチョヘンザ」がガチャでゲットできるキャラとして登場しました。
初音ミク
ニコニコ動画に投稿されたボーカロイド「初音ミク(はつねみく)」の楽曲『ペヤングだばあ』の中で、ミクの声が「プチョヘンザ、プチョヘンザ」と聞こえることから、「プチョヘンザ(‘A`) 」のコメントやタグが付けられて話題になりました(2008年)。
ボーカロイド(ボカロ)は歌声を合成するソフトのこと。「初音ミク」はボーカロイドのキャラクターです。
リズミカルに言おう
プチョヘンザは音楽シーンではもちろん、日常でも使うことができますね。さすがに会社のシリアスな会議で「意見のある方はプチョヘンザ」「賛同していただける方はプチョヘンザ願います」などと使うことはできませんが、気心の知れた仲で使うのはいいかもしれません。英語の意味から考えると「挙手して」は誤用ですが、そんな細かいことは気にせずプチョヘンザ!