確かなプログラミングを学ぶなら>

ティザーとは?ビジネスでの意味や使い方って?ティザー広告やティザーサイトなど関連語もご紹介

ティザーとは「じらし手法のこと」

上司

今回取り上げるワードは、ティザーだよ!
ティザー?日常でまったく聞かない言葉ですね。どんな意味のビジネス用語なんですか?

新人

上司

それはね、追い追い説明してあげるけど、今はまだ内緒だ!
ティザーは思わせぶりな言動で人々の注意を集めておきながら、肝心な内容はすぐにいわずにじらして周囲の関心を引きつける手法です。

上司が新人君にやってみせたのが、まさにティザー。ティザーの手法はビジネスでもよく用いられます。ティザーに関する知識を身につけて、業務に役立てていきましょう!

ティザーの意味を解説

ティザーは、商品販売前に購入見込み客を集めるために有効な広告戦略のひとつです。

ティザーは英語由来のカタカナ語ですが、もともとはどのような意味をもつ言葉なのでしょうか?くわしいティザーの意味を知り、社会人としてレベルアップしましょう!

英語のティザー(teaser)はどんな意味?

ティザーは英語表記すると「teaser」。「teaser」には、次のような意味があります。

teaser
・いじめる人
・悩ます人
・男をじらす女
・難問
ティザー(じらし)広告

このように、英語では「じらす」「悩ます」といった意味をもちます。

ティザー広告というのは、じらしの手法を活用した広告です。くわしくは後述します。

日本語のティザーとは?

日本語のティザーといえば、主に広告関係で使われています。重要なビジネス用語ですが、プライベートの会話では登場する機会が少ないかもしれません。

ティザーでは、宣伝するときに、商品に関する情報の一部分のみをオープンにして、重要な情報はあえて開示しません

このように、思わせぶりな情報で、見る人をじらすことで、消費者の商品に対する興味関心を高める手法をティザーといいます。

英語の「teaser」には、「じらす」という意味が含まれていました。日本語のティザーは、この「じらす」から意味がきています。

上司

ティザーは、M&A(企業合併や買収)用語にも使われているよ。M&A仲介業者が、M&Aの対象になっている企業の情報を、企業名が特定されない程度に内容を隠してまとめたものがティザーだ。
顧客がティザーに興味を持ったら、秘密保持契約を結んで情報を開示するのよね。じらして顧客の興味を引くあたりが、もともとのティザーの意味に通じているわ。

先輩

ティザーとティーザーの違い

ティザーとティーザーは、どちらも英語の「teaser」をカタカナに直したものです。意味も同じ「じらし手法」で同じです。

英語で発音すると、「teaser」は「ティーザー」に近く聞こえるので、「ティーザー」と書く方が正確です。しかし、日本語では、「ティザー」も一般的な表記になっています。

ビジネス・マーケティング業界におけるティザー広告

ティザー広告は、ビジネス・マーケティング業界でしばしば用いられています。ティザー広告は、前出の「英語のティザー(teaser)はどんな意味?」の見出しでも、少し出てきましたね。どのような広告なのか、もっとくわしくみてみましょう。

ティザー広告とは

ティザー広告は、宣伝する情報を意図的に隠した広告です。近年のティザー広告では、さまざまなメディアを組み合わせて展開されるケースが増えています。

ティザー広告では、商品・サービスの情報は、発売する前の時点では断片的にしか公開しません。消費者の好奇心をくすぐり、知りたいという欲求を高めるためです。

ティザー広告の例

ソニーモバイルは、2018年2月26日に、新型の「Xperia」に関係するティザー広告を公開しました。

このティザー広告では、同日にスペインのバルセロナで開催された携帯電話関連の展示会「Mobile World Congress 2018」で、ソニーモバイルから新しい発表があることを告知しています。

新型「Xperia」に関するものだろうと、消費者にヒントを与えていますが、詳細には一切触れていません。知りたい人は、「Mobile World Congress 2018」で中継するプレスカンファレンスをみてね!というわけです。

ティザー広告を作成するコツ

ティザー広告では、情報を隠しすぎても、与えすぎてもいい広告には仕上がりません。どの情報を開示するか吟味するために、まず、その商品はどんな点が売りなのかを考えてみてください。

売りになるポイントをみつけたら、誰がみてもなんだかすごそうだと思えるように、わかりやすくアピールする方法を探してみましょう。

商品についてくわしくない人がみても、「面白い」「かっこいい」「なんかすごそう」とプラスなイメージを持てる演出をするのが、ティザー広告作成のコツになります。

一緒に覚えたいティザーの関連語

ティザーには、ビジネス・マーケティングでよく使われる関連語が複数あります。いくつか組み合わせて用いるケースも多く、一つひとつの意味を区別できないと混乱してしまうかもしれません。この機会に、あわせて覚えておきましょう。

ティザーサイト

ティザーサイトは、ティザー広告を展開するWebサイト。最初は商品名や発売日など、ほんのわずかな情報の公開から始めるのが一般的です。そこから発売日まで時間をかけて、徐々に情報をオープンにしていきます。

消費者の興味や期待を徐々に高め、発売日までそれを維持するのが、ティザーサイトの役割です。

ティザートレーラー

ティザートレーラーは、映画やゲームなどをティザー広告のやり方で宣伝する予告映像です。ティザー映像、ティザームービーと呼ばれる場合もあります。

ティザービジュアル

ティザービジュアルは、ティザー広告に使われるイラストや写真のこと。見た人に「なんだこれは?」と疑問を抱かせ、興味を引き付けます。

プロダクトローンチでも使えるティザー

発売前の新商品を効果的に宣伝できるティザーには、相性がよく、しばしば組み合わせて使われる販売方法があります。それがプロダクトローンチです。

相乗効果が期待できるティザーとプロダクトローンチについて学んでみましょう。

プロダクトローンチとは

プロダクトローンチは、新商品を発売するときに、発売前の段階から購入見込み客をたくさん集めておき、販売直後に大きな売り上げを確保する方法です。

プロダクトローンチでは、見込み客を集めるために、商品に関する情報を小出しにし、時間をかけて公開していきます。段階的に情報開示することで、消費者の商品に対する興味を徐々に高めていき、発売日に購買意欲がMAXになれば成功です。

プロダクトローンチにおけるティザー戦略

プロダクトローンチでは、消費者の興味・関心を集めるためにティザー戦略がとられるケースがよくあります。

じらされると、よりくわしい情報を早く知りたくなるものです。じらしつつ、見る人をイライラさせない程度の情報を小出しに放出。このようにして、事前に購入見込み客を集めておき、発売初日に一気に売り上げます。

プロダクトローンチは、下記の記事でも紹介しています。こちらもぜひ読んでみてください。
ローンチとは?ビジネスにおける意味や使い方は?英語やリリースとの違いもご紹介

仕事で役立つ!ティザーの使い方・例文

ティザーはマーケティング分野で使われるケースが一般的ですが、そのほかのシチュエーションでも使用される場合がありますよ。

ビジネスでのティザーの使い方を、例文でイメージしてみましょう。

例文1

新人

新商品の広告戦略を考えてみました。どうでしょうか?
ティザーを使うんだね。人々の関心を集めるいい方法だけど、やりすぎると消費者に飽きられるよ。過剰演出にならないように注意して。

上司

新人

わかりました。視聴者のティザー疲れを考慮して、見た人がうんざりしないシナリオをもう一度検討してきます!
例文2

社長

僕が仕掛けたティザーで、社内は君の噂で持ちきりだよ!
それでは、ティザー効果がある間に、結果を出さないといけませんね。

新取締役

社長

頼むよ。この機会に、一気に社内改革を進めよう!

有効な広告手段のティザーで、新商品を効果的に発表しよう!

ティザーは、新商品を効果的に宣伝できる広告手段です。しかし、やりすぎると逆効果になってしまう場合も。

あれもこれも全部ティザーで宣伝されていたら、「またか」と思ってしまいますよね。また、あまりにももったいぶった内容だと、見ていてうんざりしてしまいませんか?

似たような商品がたくさんある場合も、ティザーは向きません。これは、どれを選んでも同じような効果が期待できると予想される商品だと、ティザーのインパクトが薄れてしまうためです。

売り出す新商品がティザー向きなのかどうか、しっかり検討したうえで、効果的なティザーを考えてみましょう!