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ライフワークの意味とは?ライスワークとの違いは?類語や見つけ方のポイントもわかりやすく解説

ライフワークとは『天職』のこと

先輩

私、ピアニスト目指して音大行ったけど、今はWebデザイナー。もうこれがライフワークよね、きっと。
天職と思えるものが見つかっただけでもいいじゃないですかぁ。ボクなんて、なんとなくって感じで仕事してますよ。

新人

先輩

そうね。こうなったらとことん腕磨くわよ。
ライフワークとは『天職』のこと。つまり、一生をかけて続けたい、生きがいといえる仕事を指すカタカナ用語です。しかし、「これが天職だ!」と言いきれない仕事をしている人は多いのではないでしょうか。

また、ライフワークには、『ライスワーク』や『ライクワーク』など、響きが似ている言葉がいくつかあります。このあたりの違いもおさえておきたいですね。

ここでは、言葉の使い方やライフワークを見つけるポイントなどもわかりやすく解説しているので、これを機に学んでいってください。

ライフワークの意味をチェック!

『ライフワーク』を会話で正しく使うためには、まずは言葉の意味を理解しなくてはいけません。英語での表現の仕方とともにチェックしておきましょう。

日本語のライフワーク

日本語としてのライフワークの意味は『天職』ですが、次のように、いろいろな捉え方をすることができます。

■自分自身が楽しいと思えるだけでなく、その力を周りの人のために活かせる仕事。
■自分らしく働きながらお金が稼げている仕事。
■趣味を活かせる仕事。 など

好きなことや趣味を仕事にしている人はたくさんいるかもしれませんが、「辛いな…」「ほかの仕事がやりたいな」と頻繁に思うようではいけません。「やっていて楽しい!」「生きがいになっている!」と自分で思えてこそ、ライフワークといえるのです。

ライフワークの英語は『lifework』

ライフワークを英語で表すと『lifework』で、次の意味をもつ単語として使われています。

■一生の仕事
■生涯の仕事
■終生の仕事 など

そして、英文として使うとこのようになります。

■Writer is my lifework.(作家は私の生涯の仕事です。)
■Teacher is my lifework.(教師は私の一生の仕事です。)

日本語のライフワークと同じ意味だと思っていいみたいだね。

ライフワークの言い換え表現

「私は〇〇をライフワークにする」といった使い方をよくします。しかし、カタカナ用語よりも日本語で表現したい場面もあるでしょう。そんなときは次の言葉に言い換えることができます。

「ライフワークにする」の類語(言い換え表現)
・人生をささげる
・全身全霊をささげる
・身をささげる
・生涯をかける など

『ライフワーク』という表現が通じないかもしれないと感じる相手には、上記の表現を選んでみてください。

ライフワークの類語・関連語

ライフワークとよく似た言葉に『ライスワーク』や『ライクワーク』がありますが、それぞれの意味を理解していなければ、その場に応じた正しい使い方ができません。ほかにもまぎらわしいカタカナ用語がいくつかあるので、ここで違いを明確にしておきましょう。

ライスワーク

ライスワーク(ricework)とは、『ライス=お米』という言葉が入っているように、食べていくためにする仕事を指します。「生活のために、とりあえず無難な会社で働いている」「生活費を稼ぐためにこの仕事をしている」といった状況は、『ライスワーク』になるわけですね。

ライスワークを続けていくうちに楽しくなり、「これを一生の仕事にしよう!」と思えた場合は、同じ仕事であってもライフワークということになります。

ライクワーク

ライクワーク(likework)の『ライク(like)』は『好き』の意味。つまり、好きなことや趣味を仕事にすることを指します。

好きなことはやっていても楽しいので、『ライフワーク』でもあると思うかもしれません。しかし、「一生続けたいほどだ」という思いがなければ、単なるライクワークになります。

また、好きなことを仕事にしても、「やらなきゃ!」と義務のように思いながら続けていくうちに、仕事を嫌いになってしまう場合があります。そうなると、好きだったことが嫌いに変わったり、趣味を失ったりするので、バランスよく取り組んでみてください。

ワークライフバランス

ワークライフバランスとは、『仕事と生活の調和』の意味ですが、次のような細かい定義づけがされています。

やりがいや充実感を感じながら、しっかり働ける環境にあると同時に、健康で豊かな生活のための時間が確保できる状態であること

生活を犠牲にするような環境は望ましくないと考えたり、子育て世代が家庭と両立しやすい環境を整えたりする企業は増えています。

そして、ワークライフバランスをキープしながら仕事をしていても、それが生きがいであれば『ライフワーク』になります。

なお、一般的には『ワークライフバランス』が正しい呼び名とされていますが、『ライフ』が先にあるべきということで『ライフワークバランス』と表現する人もいます。しかし、これらは同じ意味と考えていいでしょう。

ワークライフバランスについては、次の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ理解を深めてください。
ワークライフバランスの意味とは?言葉の使い方から企業・個人の取り組みまで徹底解説

ライフスタイル

ライフスタイルとは『生活様式』の意味ですが、生活習慣だけでなく、価値観や人生観なども含めた個人の生き方を指します。

「とにかく収入を得なければ…」とライスワークで頑張っている人も、好きなことで生計を立てているライクワークの人も、生きがいとなるライフワークをしている人も、それぞれにライフスタイルがあるわけです。

ライフワークの見つけ方のポイント

「やっていて楽しい」「この仕事は生きがいだな」と思えるライフワークは、誰もが手に入れているわけではありません。そして、ライフワークに出会いたいと思っている人も大勢いるはずです。

見つけ方のポイントとしては、『今の仕事から導き出されるもの』『昔から続けていることを活かす』の、大きく2通りがありますが、具体的にはどんなことをすればいいのでしょうか。簡単にまとめてみました。

自分が得意としている事柄は何かを考える

料理が得意、裁縫が得意、掃除が得意など、「これは人には負けない!」と思える、得意なことがある人もいるでしょう。そして、「この得意なことを、人のために役立てたい!」と思ったら、それはライフワークになっていきます

大きなお金が手に入ったら何がやりたいかを考える

「宝くじが当たったら〇〇がしたい!」と思っている人はたくさんいますよね。

たとえば、「世界一周したい」という思いがあれば、ブロガーやYoutuberという仕事を検討できます。また、「美容室を開きたい」「一人で留守番をする子どもたちのために託児所を開きたい」など、仕事につながりそうな目標がある人もいるでしょう。

資金があったときに何をやりたいのか考えて、ライフワークにできそうなことを検討してみることも方法です。

何をしているときが一番楽しいかを考える

『料理をしているとき』『DYIをしているとき』『ブログを書いているとき』など、何をしているときが一番楽しいのかを考えてみましょう。何かをライフワークとするには、『楽しいと思える』『生きがいと思える』ことが大切です。

例として、筆者の知人(Aさん)は、水回りの設置を行う会社で、新築、リノベーションなど、さまざまな現場に入っていました。そこでは、大工、クロス(壁紙)屋、電気屋さんなど、さまざまな専門職の人と一緒になることも多く、その中で、クロス屋の仕事に目がとまりました。

コンクリートやベニヤむき出しの壁や天井に、クロスを貼っていくと、見違えるように部屋が綺麗になっていく様子を何度も見るうちに、「こんな仕事がしたい!」と思うようになりました。そして、クロス屋に転職。基礎を学び、腕を磨いて数年後に独立しました。

納期に追われて大変なことはあるけれど、やりがいも達成感もあり楽しいそうです。自分が「楽しい」と思ったことがきっかけで、ライフワークを見つけたのです。

そして最大のポイントは、しっかり考えて、答えが出たら実際に行動に移してみることよ!

[ビジネス版]ライフワークの使い方・例文

カタカナ用語の意味がわかったら、実際の会話でカッコよく使ってみたいですよね。そこでビジネスシーンではどんな使い方をするのか、例文でチェックしておきましょう。

例文1

趣味で服のデザイン画を描いてたけど、まさかライフワークになるとは思いませんでしたよぉ。
例文2
「これがライフワークです」とハッキリ言えるほどの職人が大勢入ってくれてから、作業の質が向上して、顧客評価も上がって仕事が増えてきた。
例文3

キミ、いつも生き生き仕事してるねぇ。もう商品開発がライフワークと言ってもいいんじゃないのか?

今の仕事に満足していないならライフワークを見つけてみよう

「転職したいけど、何をしようか迷っている」「今の仕事には満足していないけど、何がしたいかわからない」というあなたは、これを機会にライフワークを見つけてみませんか?

また、ライクワークのつもりで受ける面接でも、「ライフワークは何?」と質問される場合もあります。答えに困らないよう、この記事での『ライフワークの見つけ方のポイント』を参考に、しっかり考えておきましょう。