サスティナブルの意味とは|環境用語?各業界の取り組み事例

サスティナブルとは、持続可能な状態!

「サスティナブル」は持続可能な状態を意味するカタカナ語です。企業に対して使われることが多いですが、私たち個人個人にも関係してくる言葉でもあります。

この記事では「サスティナブル」の意味や使われ方を詳しく紹介します。「サスティナブル」は現代のビジネスマンなら常識として身に着けておくべき事柄ですよ。非常識と思われないように、ぜひ読んでみてください。

サスティナブルの意味・語源

「サスティナブル」の語源は英語の「Sustainable」。元々は「支持できる」「持続可能」「耐えることができる」という意味の形容詞です。

カタカナ語のサスティナブルの意味

カタカナ語の「サスティナブル」は人間・社会・地球環境が「持続可能な状態」であることを意味しています。簡単に言い換えると人間・社会・地球環境に優しくし、長くその状態を継続できるようにすること。

企業が「サスティナブル」を使うときには「子世代、孫世代、さらにその先の世代により良い地球環境や人間関係を残せるビジネスをおこなっていますよ」と宣言していることになります。

日本企業と海外企業のサスティナブル

日本企業と海外企業では「サスティナブル」に対する考え方が少し違っています。

日本企業が「サスティナブル」という場合は、「なるべく環境に優しい方法」でビジネスをおこない、それで上げた収益の一部で「社会貢献活動」をおこなうことを意味する場合が多いようです。「サスティナブル」はコスト扱いされがちです。

対して海外企業の「サスティナブル」は、環境・社会・経済に貢献することで企業価値をアップさせてくれるものと考えられています。「サスティナブル」に使う時間やお金は数十年先の自社に対する投資扱いです。

各業界でのサスティナブルな取組事例

「サスティナブル」のイメージはつかめましたか?意味はなんとなく分かった気もするけど、じゃあどんなことが「サスティナブル」になるのかはわからない。そんな方も多いですよね。

この見出しでは各業界での「サスティナブル」の具体的な取り組みについてみていきましょう。

サスティナブルフード

気候変動や水問題、生物の多様性喪失など食料に関係している問題は山積み。例えば日本人が大好きなウナギやマグロは私たちの子世代・孫世代には食べられなくなっているかもしれないと言われています。お客に食の楽しみを提供することでビジネスが成り立っている食品業界にとって、将来食材を調達できなくなるのは死活問題ですよね。

そこで、食品業界では食品廃棄やプラスチックゴミなど地球環境の汚染につながる社会問題の改善に取り組んでいます。食品業界の「サスティナブル」の実例をみてみましょう。

サスティナブル寿司

サスティナブル寿司は将来の生態系の持続性に悪影響を与えない方法で調達された魚介類や、継続的な増産が可能な収穫方法で育てられている農作物を使用した寿司のこと。

クロマグロ、ハマチ、ウナギなど個体数が減少していて将来的に資源が枯渇する可能性があるネタは使用しません

サスティナブルな寿司の楽しみ方

サスティナブルな寿司の楽しみ方を知っておくと意識の高い社会人と周りからみてもらえるかも?食べることが薦められるサスティナブルなネタを選ぶための簡単なルールを紹介します。

ルール①:イワシ、カツオ、アジなど食物連鎖の下位に位置していて、元々強者に捕食されること前提の生き残り戦術を取っている小さい魚を食べる

ルール②:鮭、蟹、甘海老など季節性のある魚を旬の時期に食べる

ルール③:鯖、秋刀魚、鰆など銀の皮を残して握る「ひかりもの」を食べる

ルール④:カキ、ムール貝、ミール貝など環境に大きな負担をかけずに養殖できる貝類を食べる

ルール⑤:イカ、タコを食べる。軟体動物は成長が早く海底環境に負担をかけにくい捕獲ができます

サスティナブルコーヒー

サスティナブルコーヒーは自然環境に配慮した持続可能な農業で栽培されたコーヒー豆から作られるコーヒーのこと。

大きく分けてオーガニックコーヒー(有機無農薬)、フェアトレードコーヒー(公正な交易)、シェードツリーコーヒー(環境保護)の3つに分類されています。しかし、実際はオーガニック農法のフェアトレードコーヒーやシェードツリー農法のオーガニックコーヒーのように区分が重複していることも多々あり商品が複雑化しています。

いまはデザインもサスティナブルに

サスティナブルは様々なもののデザインにも取り入れられる考え方になっています。

サスティナブルデザインは私たちの子孫が地球で安心して暮らしていけるように地球環境の悪化防止・改善に努めつつ、人類の生活レベルも現在のレベルを維持・向上させていくことを目的としています。

当初は主に「住居・建築」にサスティナブルが取り入れられていましたが、近年では身の回りの様々な製品など、デザイン全般にサスティナブルが広がっています。

ホテルのサスティナブルとは?

近年、一度は泊まるべきと賞賛されている最先端のホテル・リゾートが続々とサスティナブルに舵を取っていることで、旅行業界ではサスティナブルが熱くなっています。今人気のホテル業界のサスティナブルをみてみましょう。

サスティナブルステイ

サスティナブルステイはサスティナブルでありながら上質なサービスを提供するホテル・リゾートのこと。

建物や備品、レストラン、ホテルに商品を収める生産者まで、ホテル・リゾートに関係するあらゆるものに対して持続可能性を徹底追及しています。宿泊者はサスティナブルなホテル・リゾートの快適で上質なサービスを満喫するだけで、地球環境や公平で健全な経済に貢献することができます。

サスティナブル建築

サスティナブル建築は持続可能で快適な生活を提供してくれる建築物です。

私たちの子孫が私たちと同様に程よい水準の暮らしを末永く享受できるように、設計・施工・運用のそれぞれの段階でエネルギー・資源の節約、リサイクル、有害物質排出抑制が求められます。また、地域の気候条件や伝統・文化、さらに周辺環境との調和を図ることでサスティナブルが追求されます。

サスティナブルファッション

サスティナブルファッションは製造過程で環境に大きな負荷を与えるレザーやファー、カシミアなどの使用を控えたファッションのこと。次の見出しで紹介する「ステラマッカートニー」は特にサスティナブルに力を入れているブランドです。

ステラマッカートニー

「ステラマッカートニー」はポール・マッカートニーの次女ステラ・マッカートニーが立ち上げた、ファッションブランド。高級感のある上質なサスティナブルアイテムを提供しています。

天然のレザーやファーをブランドの立ち上げ時から一切使用せず、サスティナブルでありながら見た目も手触りもこだわった代替素材を積極的に開発。カシミア製品は2016年以降、100%再生カシミア(生産工程で捨てられていた廃材を再利用した素材)を使用しています。

ファッション界に広がるサスティナブル

カルバン・クラインやラルフ・ローレンなど約300のブランドが「ステラマッカートニー」の信念に共感し、ファー不使用を宣言。ハイファッションアイテムを取り扱う通販サイトのNet-a-Porterもファーを使用したアイテムを扱わないことを発表しています。

現時点では素材に制約がかかる分、デザインが限定されてしまったり、代替の素材を使うことで余計にコストがかかることもあります。しかし、継続した技術開発によって代替素材の改良が進み、より優れたファッションが提供されるようになるだろうと言われています。

サスティナブルツーリズム

サスティナブルツーリズムは観光地の自然や文化を壊さず、将来にわたって本来の姿を維持できる方法で観光地開発や旅行プランを提供すること。本物の体験を観光客に提供することで観光地在住の住民と観光客の双方に利益を与えることを大切にしています。

観光客の人数制限、電気自動車利用、機内サービスを希望する搭乗客にのみ提供するなど。

ビジネス用語としてのサスティナブル

ビジネスは成長しないと持続できないですよね。「サスティナブル」の「持続可能な状態」という意味から派生して、ビジネスでは会社の持続可能な成長率をサスティナブル成長率と呼びます。サスティナブル成長率の計算式は

サスティナブル成長率=内部留保率×資本利益率資本利益率

となります。

例えば、投資資本が1,000万円。1年間で上がる利益が投資資本の10%(資本利益率)、株主配当が1年後の利益の60%、内部留保が1年後の利益の40%(内部留保率)の会社(A社)があるとします。

先ほどの「サスティナブル成長率=内部留保率×資本利益率資本利益率」の計算式に当てはめると
0.4(40%)×0.1(10%)=0.04(4%)
となります。

サスティナブル成長率例

サスティナブル成長率は計算できたけど何を意味しているか分かりにくい。結局何を意味してるの?そう疑問に思った方も多いですよね。A社を例にサスティナブル成長率をみてみましょう。

投資資本1,000万円のA社は1年後
1,000×0.1(10%)=100万円の利益が上がるので、
株主配当は100×0.6(60%)=60万円
内部留保は100×0.4(40%)=40万円になります。

内部留保の40万円は翌年度の投資資本にプラスされるので、A社の2年目の投資資本は1,040万円。
2年後の利益は1,040×0.1(10%)=104万円
株主配当は104×0.6(60%)=62.4万円
内部留保は104×0.4(40%)=41.6万円になります。

投資資本、利益、株主配当、内部留保のそれぞれの数値を2年目÷1年目で計算してみてください(投資資本の場合:1,040÷1,000)。すべて1.04になり、1年目→2年目で0.04(4%)ずつ数値が増えているのがわかりますね。これがサスティナブル成長率。

A社では毎年毎年サスティナブル成長率の4%分ずつ投資資本、利益、株主配当、内部留保が増えていくことになります。

サスティナブルの関連語

ここまでに紹介してきた事柄で「サスティナブル」の意味や使われ方は十分理解してもらえたかと思います。この見出しではサスティナブルの関連語を確認しましょう。

サスティナビリティ

「サスティナビリティ(英語:Sustainability)」は持続可能性という意味の言葉。わかりやすく言い換えると今だけでなく将来も良い状態を維持することとなり、環境問題や企業に対して使われることが多いです。

企業に「サスティナビリティ」を使うときには、環境や社会に配慮したビジネスで利益を出し、その利益で社会貢献できる経営状態を維持するという意味になります。いくら利益を出しても自分勝手なビジネスでは社会から認めてもらえません。社会から「サスティナビリティ」を期待されなくなった企業は末期の危機的状態に陥っていることを自覚する必要があります。

サスティナブル・デベロップメント

「サスティナブル・デベロップメント(英語:sustainable development)は「持続可能な開発」という意味の言葉です。現代に生きる私たちが必要とする開発をおこなうときに、将来私たちの子孫が必要とする資源や環境はしっかり残せるように、資源や環境が回復できるレベルの開発にとどめておくこと。

国連の「環境と開発に関する世界委員会(WCED)」によって1980年代に提唱されました。

22世紀のライフスタイルを考えるWEBマガジン|サステナブルジャーニー

「サステナブルジャーニー」は大和ハウス工業株式会社が運営する情報サイトです。「人」「街」「暮らし」「社会のトレンド・兆し」の観点から日本や世界でおこなわれている様々な「サスティナブル」な実例を紹介しています。

サスティナブルな人を目指そう!

人が生き続けることは成長し続けること。環境視点でも仕事視点でも成長無くして人は人らしく生きることができません。でもそれは現代に生きる私たちだけでなく、未来を生きる私たちの子孫にも当てはまることですよね。

ビジネスでもプライベートでもサスティナブルな生き方ができる社会人を目指して、子供や孫世代により良いライフスタイルをプレゼントしてあげましょう!

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