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リソースとは?ビジネス・ITにおける意味って?関連語や使い方もチェック!

リソースとは『仕事をする上での資源』のこと

先輩

来季からこのプロジェクトを本格稼働させるにはリソースが足りないと思うんですが…
資金面は問題ないよ。今、中途採用の選考中だから、人員も確保できると見込んでるよ。

上司

先輩

できるだけ即戦力を採用してほしいですね。
ビジネスシーンだけでなく、ニュースなどでも耳にすることがあるリソースは、業務上必要となる資源や資産全般を指すカタカナ語です。経営面では『人』や『資金』も含まれるため、使う場面ごとに正しく解釈しないと、会話が成立しない場合があります。

また、リソースは分野によって違った意味で使われるので、それぞれの意味も区別して覚えておくと便利です。ここでは関連語も含めてわかりやすくまとめているので、しっかりと学んでいってください。

リソースの意味をチェック!

正しく会話に取り入れるためには、意味をきちんと理解していなければなりません。分野別のリソースの意味のほか、英語での使い方も含めてチェックしておきましょう。

リソースの意味①:ビジネス

ビジネス用語としてのリソースは、経営資源全般を指します。仕事をする上で必要なパソコン、事務用品、会議室のほか、実際に業務をこなす従業員も資源に含まれます。

リソースの意味②:IT分野

IT分野では、主にハードウェアに対して使われ、作業に必要な能力や容量を指す場合が多いです。そのほか、CPUなどの部品そのものを指してリソースと呼ぶこともあるので、どちらの意味で使われているかは状況に応じて判断する必要があります。

リソースの意味③:outlook

会社でメールを送受信するときにoutlookを使っている人は多いのではないでしょうか。その中にある『リソース機能』は知っていますか?

これは、会議室、テレビ会議システムなど、共有で利用するものを管理できるシステム。outlookを使っていても、知らない人が多いのです。

メールで会議開催について連絡するだけでなく、それに伴う管理を一度に行うことができるため、業務の効率アップにもつながってとても便利です。

詳しい操作については、Microsoftのサポートページに記載があるので読んでみてください。
参考 予定表でリソースを予約できるようにするMicrosoft 参考 会議出席依頼にBCCの受信者を追加Microsoft

リソースの英語は『resource』

リソースの英語もカタカナ語とほとんど同じ意味で使われますが、動詞としての役割を果たす場合もあります。

【名詞】
・供給源
・資金
・資源
・財源
・資産 など
【動詞】
・調達する
・提供する
・準備する など

そして、熟語ではこのような形で使われます。

・resource acquisition(資料収集)
・resource choice(資源選択)
・resource consumption(資源消費)
・resource an organisation(団体に資金を調達する) など

なお、カタカナ語としてもよく使う『リソース不足』をそのまま英語にすると『insufficient resouces』。リソースの複数形である『resouces』を利用します。

また、不足しているのが『人』のときは、人出不足の意味の『be short of hands』のほうが伝わりやすい場合もあります。be動詞と、「We are short of hands.」などのように用います。

[ビジネス版]リソースの使い方・例文

リソースが指すものは、人であったりモノであったり、場面によって違います。それでは、実際にどんな使い方があるのか例文で見てみましょう。

例文1

部長、優秀な人材を手配してくれましたが、それだけではリソース不足が解消されないんですよ。
例文2
十分なリソースがあるので、A社から依頼の追加生産は対応可能です。
例文3

課員の残業が先月の倍になっているのは、リソースが足りていないのが原因か?

リソースの関連語

当たり前のようにカタカナ語が使われるようになった今、わからない言葉が登場するたびに調べるといった苦労をしている人も多いことでしょう。カタカナ語には、一つの言葉に関連していくつもの言葉が存在することもあります

ここではリソースの関連語をいくつかピックアップしたので一緒に覚えておきましょう。

リソースモニター

リソースモニターとはIT用語で、ハードウェアやソフトウェアの容量をどのくらい使用しているか、どんな感じで動いているかなど、使用状況をリアルタイムで確認できるシステムです。

OSやソフトの種類によってリソースモニターの起動方法は異なるので、使っている機器ごとに確認が必要です。

リソース管理

人でもモノでも、リソースは無限ではありません。そのため、人的・物的な資源の管理(=リソース管理)が欠かせません。

不足すれば補充を考えたいところですが、ほしいがままに補充すると利益は得られません。リソースが過剰になれば、無駄がでているということです。

ちょうどいいリソースで運営していくためにも、リソース管理は重要な要素といえます。

リソースマネジメント

マネジメントとは『管理』『経営』の意味です。リソースマネジメントとは、リソースを管理することを指します

リソースマネジメントは、主に『人』に関して使われることが多く、『ヒューマンンリソースマネジメント』といった形で登場する場合もあります。

ヒューマンンリソースマネジメントの日本語表現は『人的資源管理』となるので、人事に関わる仕事をする人はしっかり覚えておきましょう。

[番外編]恋愛や人間関係におけるリソースとは

ビジネス用語として紹介されることも多い『リソース』ですが、実はプライベートの中にもリソースは存在します。もちろん、あなた自身もリソースを持ち合わせています。

たとえば、恋愛に関していえば、『この人はこれが好きだ』『こんな言葉をかければ喜ぶよな』と考える時間もリソース。会うことに費やす時間そのものもリソース(=資源)になります。

また、あなたが多くの人と積極的に話ができる社交性をもっていたり、好印象を与える振る舞いができたりする性格だとしましょう。それは、あなたが持ちあわせているリソース(=資源)です。

ビジネス用語のリソースは、『仕事をする上での資源』の意味になりますが、日常生活でも使える場面は多いです。プライベートでもぜひリソースという言葉を使ってみてください。

リソース不足にならないように準備して業務を進めよう

事業を進めていくために、リソースは必要不可欠です。不足しては業務がうまく回りませんが、多すぎても無駄になってしまいます。過剰なリソースが『人』の場合、「やることがない…」という人が発生して、効率ダウンの原因にもなりかねません。

リソースが自分自身で用意できるものであれば、不足しないよう上手に管理しながら業務を進めていってください。