リテラシーの意味とは?コンピテンシーと違う?分野ごとの使い方や類語もわかりやすく解説

リテラシーとは『読み書き能力』のこと

先輩

営業二課の山田くん、前回のプロジェクトで一緒になったけど、かなりリテラシーが高いわよ。
そうなんですか。国語の成績良かったでしょうね~。

新人

先輩

読み書き能力も高いだろうけど、私が感じたのは情報の活用能力なのよね。あ、もしかして『リテラシー』の意味があいまいなんじゃない?
リテラシーを一言で説明すると『読み書き能力』となります。まずはこの意味をおさえておけばOKです。

しかし、情報を吸い取って活用する能力、知識の応用力を指す場合もあるため、意味をきっちり理解していないと間違った使い方をしてしまいます。

ここでは、リテラシーの意味だけでなく、類語・関連語などもまとめているので、会話に正しく取り入れられるようしっかり覚えていってください。

リテラシーの意味をチェック

リテラシーを正しく使うためには、意味をきちんと理解しておかなくてはいけません。語源となっている英語の意味と比較しながらチェックしておきましょう。

リテラシーの日本語の意味

日本語の中で使われるリテラシーは、主に次の意味を指しています。

・読み書きをする能力
・情報を収集し、それらを活用する能力
・知識や収集した情報などから応用する能力

そのほか、特定分野の理解度を表す場合もあり、その分野を表す言葉を頭につけ、『情報リテラシー』『科学リテラシー』『金融リテラシー』といった使い方をします。

リテラシーの類語

リテラシーの意味を理解している人には会話でも使えますが、相手によってはほかの言葉に言い換えないと通じませんよね?そんな場合は次の言葉で言い換えられるので覚えておくと便利です。

リテラシーの類語(特定分野の理解度を表す場合)
・学がある
・教養がある
・専門知識がある など
リテラシーの類語(読み書きをする能力の場合)
・鑑賞力
・判別能力
・つかみとる能力
・のみ込みが早い
・物分かりがよい など

これらのほかにもたくさん言い換え表現があるからシーンに応じて使ってみてね。

リテラシーの英語は『literacy』

カタカナ語のリテラシーの語源となっているのは英語の『literacy』で、次の意味をもつ単語です。

■読み書き(識字)能力
■技能
■知識 など

そして、熟語としてはこんな使い方ができます。

■literacy education(識字教育)
■literacy level(識字レベル)
■cultural literacy(文化的教養)
■global literacy(国際的対話能力) など

なお、『読み書き能力』は『literacy』という英単語で表せますが、『literacy skills』という熟語で表現する場合もあるので一緒に覚えておきましょう。

リテラシーの関連語

リテラシーは単独で使う場合もありますが、『〇〇リテラシー』『リテラシー〇〇』といった使い方をすることも多いカタカナ語です。よく見聞きするリテラシーの使い方をピックアップしてみました。

経営リテラシー

財務、マーケティング、組織管理などの経営に関する知識をもち、それらを効率よく活用する能力を経営リテラシーといいます。組織を動かすことだけでなく、コミュニケーション能力も含まれます。

メディアリテラシー

テレビ、ラジオ、新聞、インターネットなどのメディアから発信される情報を理解し、そこから状況を的確に見極める能力を指します。

リテラシーテスト

知識をもとに、問題解決する力がどの程度あるのかチェックするテストを『リテラシーテスト』といいます。

株式会社リアセック運用のPROGというテストでは、『情報収集力』『情報分析力』『課題発見力』『構想力』の4項目から測定・評価を行っています。
参考 リテラシーテスト概要PROG

ネットリテラシー

インターネットの便利さだけでなく、脅威、ルールもしっかり理解し、的確に情報発信できる能力をネットリテラシーといいます。

インターネットを通じて情報を発信している企業では、専門知識を習得している人の需要は高くなっています。また、正しい知識を身につけるための検定もあるので、興味のある人はチェックしてみてください。
参考 ネットリテラシー検定とはネットリテラシー検定機構

メンタルリテラシー

人間には、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚といった五感がありますが、受け取った刺激は脳で判断されています。他にも脳の働きは数え切れないほどありますよね。

頭がやっていることを深く理解し、うまく使いこなす能力をメンタルリテラシーといいます。

リテラシーとコンピテンシーの違い

コンピテンシーとは、組織で高い業績を上げる人の行動特性を指すカタカナ語です。例えば、営業成績がいい営業マンがいたとしましょう。

当然ながら、この人は最初から成績がよかったわけではありません。「こんな話し方をしたらスムーズに契約が進んだ」「この資料はどの顧客にも喜ばれる」など、経験を積むことでさまざまな知識を得て、次の行動に活かした結果です。

このように、これまでの経験を振り返りながら自分自身を成長させていくといった行動特性こそがコンピテンシーです。

外からの情報や知識を活用するのが『リテラシー』、実際の経験を活用するのが『コンピテンシー』と考えれば簡単かもしれません。

なお、コンピテンシーについては次の記事でも詳しく解説しているのでぜひ読んでみてくださいね。
コンピテンシーの意味とは|モデル・具体例・歴史・例文・類語・活用方法まで完全ガイド

[ビジネス版]リテラシーの使い方・例文

多くの関連語が存在するリテラシー。カッコよく会話で使いこなすのはちょっと難しく感じる人がいるかもしれません。そこで、一般的な使い方を、例文を使って紹介するので、実際の場面を想像しながら読んでみてください。

リテラシーが低い/リテラシーがない

例文

今のように金融リテラシーが低い状態だと、経理に資産管理は任せられないね。
こちらの例文は、「金融に関する能力が低い状態ではダメ」といった内容になります。このほかに「知識がない」の意味で「リテラシーがない」と言うこともできます。

リテラシーを高める

例文
リテラシーを高めるために、新聞を読んだり、経済紙を読んだりしている。
読み書きの能力を高めるために文章を読むというのも一つの手段です。また、いろんな情報を得ることもできるため、知識も深まります。

リテラシーが高い人/リテラシーが低い人

例文
アドバイスを求めるなら、リテラシーが低い人よりも、高い人を選ぶべきだろう。
リテラシーが高い人とは、読み書き能力、情報の応用力が高い人をいいます。反対にこれらの能力が低い人は、リテラシーが低い人となります。

リテラシーの高め方

リテラシーはあなたの努力次第で高めることが可能です。しかし、その方法はリテラシーの種類によってさまざま。ここではビジネスシーンで特に役立つと思われる『情報リテラシー』『メンタルリテラシー(頭の使い方)』について簡単に解説しておきます。

情報リテラシーを高めるコツ

情報リテラシーとは、得た情報の背景や目的などを的確に理解し、実際に使いこなす能力をいいます。

さまざまな情報は、新聞・テレビ・インターネットなどで入手できます。まずは、それらが100%正しいとは限らないことを頭においておきましょう。

多くの場合、一つの事柄に対していくつもの情報が流れているものです。脚色されて、まったく違うことが書かれている場合もあるでしょう。そのため、いくつかの情報を比較し、矛盾を見つけ出す力を見につけていってください。それにより、少しずつ情報リテラシーが高まっていきます。

メンタルリテラシーを高めるコツ

脳の働きを理解し、頭の使い方を向上させるには、さまざまな方法があります。簡単な取り組みとして、まずは頭の中で起こっていることを可視化するための『マインドマップ』を書いてみましょう。

・何を目標にする?
・目標達成のために準備することは? など

頭に思い描く事柄を目に見える形にすると、記憶力だけでなく、理解力や想像力も高まるとされています。小さな事柄でもかまわないので、マインドマップの作成を繰り返し行うクセをつけてみましょう。

さまざまな分野のリテラシーを高めて仕事に生かそう

デキる社会人になるために、リテラシー能力の向上は必要不可欠です。あなたが手掛けている仕事に必要なリテラシーを高め、有効利用していきましょう。