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コンフリクトの意味とは?ビジネス・IT・心理学での使い方は?英語・関連語もわかりやすく解説

コンフリクトとは『衝突』『対立』のこと!

先輩

今日の打ち合わせは、今にもコンフリクトが起こりそうでした。
彼、頭はキレるし交渉も上手だから担当者に指名したけど、変更したほうがいいかもしれないな。

上司

先輩

そうですね。契約できなければ話になりませんし、穏やかに進めることを優先しましょう。
コンフリクトとは、『衝突』『対立』を指すカタカナ用語ですが、分野によっては違う意味で使われています。単純に『衝突』『対立』という日本語を、カタカナ語の『コンフリクト』に変えれば文章が成立するのでしょうか?

ここでは、コンフリクトの正しい意味や使い方のほか、関連語などもわかりやすくまとめているので、しっかり学んでいってください。

コンフリクトの意味をチェック!

日本語としてのコンフリクトには、意見や感情の衝突、争いという意味があります。本来は『戦争』『闘争』の意味ももっています。しかし、分野によっては違うニュアンスでコンフリクトが使われることが多いです。

コンフリクトの意味①:ビジネス用語

ビジネスシーンで登場するコンフリクトは、主に意見や感情の衝突や対立を指して使われます。そのほか、目に見える激しい衝突がない場合でも、意見や考えが互いに矛盾している状況を指す場合もあります。

コンフリクトの意味②:IT用語

複数のプログラムを利用する際、それらが同じデータやファイルを使うことがあります。このような状態になると、両方が「こっちで使うんだ」と奪い合いをし、うまく起動しなくなります。

これがIT業界のコンフリクトになります。日本語では『競合』と呼ばれることもあるので、あわせて覚えておきましょう。

コンフリクトの意味③:心理学

心理学の世界でいうコンフリクトとは、『心の葛藤』を指します。葛藤にはいくつかのタイプがあり、『接近-接近型』『回避-回避型』『接近-回避型』が代表的です。

接近-接近型
「遊園地に行きたいけどキャンプにも行きたい」「映画のDVDを見たいけど、録画したドラマも見たい」など、同時に希望を叶えられない葛藤。どちらを選択してもデメリットがないのが特徴です。
回避-回避型
「今は動きたくない心境だけど、仕事をしないと収入がない」など。どちらも避けたい葛藤が『回避-回避型』です。
接近-回避型
「この2つのバッグ、両方買いたいけど、支払いで苦しみたくない…」といったように、希望を叶えると同時にデメリットが発生するときの葛藤が『接近-回避型』です。

心の中で何か葛藤が生じたときには、どのタイプのコンフリクトに該当するのか、客観的に考えてみると面白いでしょう。

コンフリクトの英語は『conflict』

コンフリクトの英語表現は『conflict』で、次の意味をもつ単語として使われています。

■(考え方などの)対立、衝突
■(長期間におよぶ)紛争、闘争、争い
■口論 など

そして、英語の熟語ではこんな使い方をします。

■conflict avoidance(衝突回避)
■conflict among team members(チームメンバー間の対立)
■conflict between nations(国家間紛争) など

英語のコンフリクトは『衝突』や『紛争』など、比較的緊迫した話題で用いられます。

[ビジネス版]コンフリクトの使い方・例文

ビジネスシーンでも『衝突』や『対立』が発生することはあります。そんなときにコンフリクトという言葉が登場しますが、実際の会話ではどのように使えばいいのでしょうか。例文をいくつか用意したので、場面を想像しながら使い方をイメージしましょう。

コンフリクトが生じる

例文1

A社製品の開発でコンフリクトが生じているようです。次は開発部長に同席してもらいますか?
例文2
コンフリクトが生じる前にプロジェクトメンバーの再編成を行うつもりだ。
例文1と2は『意見が衝突しそうだ』ということを言っています。『コンフリクトが生じる』は比較的よく使う表現です。

コンフリクトが起こる

例文3
コンフリクトが起こりそうな雰囲気になったので、あわてて話をそらした。
例文4

コンフリクトが起こった原因は、あなたのあの一言よ。わかってなかったの?
例文3と4は、目に見える衝突やもめ事の意味でコンフリクトが使われています。『コンフリクトが起こる』という使い方もできます。

[その他]コンフリクトの使い方

例文5
経営者側と従業員のコンフリクトは、提示した要求の約8割を受け入れてくれたことでおさまりそうだ。
例文6
穏やかに会議が進むようメンバーを選んだつもりだったのに、なぜかコンフリクトが生まれてしまった。
例文5のコンフリクトは『対立』、例文6は『もめ事』の意味で使われています。『衝突』や『対立』の意味とかけ離れていませんが、『もめ事』のような意味になるケースもあります。

コンフリクトマネジメントの意味と具体例

企業や社会が大きく変化するときには、コンフリクトが起こりやすいもの。しかし、これをチャンスと捉え、改革を進めいくための手法を『コンフリクトマネジメント』といいます。

コンフリクトマネジメントを実行するためのポイント

企業の改革にコンフリクトマネジメントは有効とされていますが、実際にはどのように進めればいいのでしょうか。簡単にポイントをまとめてみました。

①:コンフリクトに対する考えを改める

「コンフリクトが起きた」「事態を収拾しないと」と、このように考えるのは、コンフリクトはマイナスをもたらすモノと考えている証拠です。コンフリクトが起きたということは、問題点が顕在化するチャンス。特に企業の経営陣は、このような考えを持たなくてはいけません。

②:どんな意見にも耳をかたむける

意見を言い合うと、時には腹立たしく感じたり、即座に反論したくなったりする場合もあるでしょう。しかし、そこで話をさえぎっては本当の問題解決にはなりません。話をさえぎらずに聞くということは、意外と難しいものです。

③:コンフリクトが起きた原因を探る

多くの意見が出てくると、なぜコンフリクトが起きたのか見えてくるはず。漠然と意見をまとめていくだけでなく、コンフリクトが起きた本質的な原因を見極めましょう

④:自分の意見は客観的に見る

場をまとめる立場にある人は、自分と同じ意見に対し「やっぱりそうだよね」と納得していてはダメです。さまざまな意見に対し、客観的に見定める広い視野を持つ必要があります。

コンフリクトマネジメントの事例

コンフリクトマネジメントは改革に有効といっても、実際にはどんな効果があるのかイメージしにくいものです。そこで、コンフリクトマネジメントの例をあげてみました。

例:営業部役員と従業員のコンフリクト

残業が増えつつある状況で、役員側から「どの業務に何分時間を要するのか一覧にして提出するように」と通達がありました。その一覧表には、メインの業務しか書かれておらず、それに記入すると1日1時間で終わる程度の仕事量にみえてしまいます。

これに反論したのが、現場従業員。実際の業務は、リストに細かく書ききれるものではなく、日々イレギュラーな業務も入ってくるため、単純に時間で示すことはできません。

このコンフリクトを受けて、一覧表を用いた業務時間の把握は中止に。残業を減らすという目的を達成するために、業務で用いるシステムの改良で、作業時間短縮を図ることにしました。

コンフリクトの関連語

コンフリクトという言葉が含まれるさまざまなカタカナ用語があります。ここでは、コンフリクトに関連するカタカナ用語をピックアップして紹介しておきます。

コンフリクトミネラル

コンフリクトミネラルを日本語にすると、『紛争鉱物』となります。これは、武装勢力の資金源となっている鉱山の資源を製品に使用していないかどうかを調査するためのものを指します。『紛争鉱石』と呼ばれることもあります。

コンフリクトチェック

コンフリクトチェックは、主に法律用語として使われており、依頼を受けることが弁護士法や弁護士職務基本規定の禁止事項にあたらないかチェックする作業を指します。

施設コンフリクト

社会福祉施設を新しく建てる際、住民や地域から強い反発を受けることがあります。この施設側と地域間の紛争を施設コンフリクトといいます。

[番外編]コンフリクト理論をわかりやすく解説

コンフリクト理論とは、日本語で表現すると『紛争理論』となります。もっとわかりやすくいうと、社会や集団の中にはいつもさまざまな闘争が起こっており、その観点から新たな社会の構築を分析しようとする理論です。

闘争をもとに観察するというところから、『闘争理論』と呼ばれることもあります。

コンフリクトが生じたら原因を追究して適切な対処をしよう!

コンフリクトが生じても、管理者の立場にない人は、意見を言うだけになる場合もあるでしょう。しかし、コンフリクトがどんなものか理解できているかどうかで、状況の捉え方にも違いがでてきます。

もし、このような場面に遭遇したら「これはコンフリクトだな」と意識し、有効的な意見を述べられるようにしましょう